森林伐採が地球に与える影響とは?現状と加速する原因、地球温暖化対策も紹介

2025.2.27

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森林伐採が地球に与える影響とは?現状と加速する原因、地球温暖化対策も紹介

世界では商業や開墾等の理由から各地で森林伐採が行われており、1分間で東京ドーム約2.4個分の森林面積が減少しています。

森林減少は二酸化炭素の吸収能力の低下を招くため、地球温暖化や気候変動を加速し、環境や生物に対して悪影響を及ぼし始めています。そのため、企業は過度な森林伐採の防止や地球温暖化への対策を行う必要があります。

この記事では森林伐採が与える影響や、企業が取り組むべき地球温暖化対策等を解説します。

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森林伐採が地球に与える影響

森林伐採が地球に与える影響

森林伐採とは、森の中にある木々を切り倒す行為を指します

森は空気中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給する機能があり、地球温暖化を防ぐために欠かせません。また、森は生態系の維持や水資源の供給、土壌の保全等の役割を果たしており、地球の生命を支えています。

しかし、過度に森林伐採が進むと森林破壊につながり、さまざまな方面で深刻な影響を生じさせるおそれがあるので注意が必要です。

森林破壊は木々が失われたことにより、動植物の生息地が消滅し、生物の多様性が喪失するだけでなく、気候変動が加速し、水循環が乱れる等の影響を引き起こします。

自然環境だけでなく、人間社会にも大きなリスクをもたらすため、政府や企業は過度な森林伐採への対策を考えるべきです。

次項より、森林伐採・森林破壊が地球に与える深刻な影響を詳しく解説します。

動物・生態系への影響

森林は樹木や草花等の多くの植物や、花や実を餌としたり、樹の幹や土のなかを住処にしたりする動物がたくさん生息しており、生物の多様性を保つ重要な役割を担っています。

特に、熱帯雨林は世界の生物種の約半数が生息していると報告され、まさに 「地球の宝庫」です。

しかし、森林伐採が進むと、豊かな生態系が失われます。環境省の 「森林と生きる」 によれば、熱帯林は毎年600万ヘクタールの速さで減少し、住む動植物は毎日100種が消失していると発表されました※。

野生動物が絶滅すると、動物を捕食していた他の生物が減少し、食物連鎖に影響を与え、結果的に生態系全体が崩壊するかもしれません。

さらに、貴重な動植物が失われると、人類の食料や医薬品、生活資源にも影響が出るおそれがあります。

森林の保護は動植物だけでなく、地球規模での生態系の安定に直結する課題だと覚えておきましょう。

自然環境への影響

森林は地球の二酸化炭素を吸収する主要な存在であり、大気中の炭素循環を調節する役割を担っています。

森林伐採や森林破壊が進み森林が減少すれば、二酸化炭素の吸収能力が低下し、温室効果ガスが増加して地球温暖化が加速します。

また、森林は地球の気候バランスを保つために欠かせません。気温や降水量の調整を通じて自然災害の発生を抑える効果が期待できます。

つまり、森林伐採や森林破壊が進むと、干ばつや洪水、土砂崩れ等の自然災害が頻発しやすくなります。

地球温暖化や気候変動等への影響を最小限に抑えるためには、伐採された地域の再生や森林を持続可能な状態に保つ等が求められます。

森林伐採の現状

1990~2020年までの30年間で、世界の森林面積は年平均約592万ヘクタールも減少しました。わかりやすく例えると、1分間に東京ドーム約2.4個分の森林が消失している計算です※1

森林伐採や森林破壊による森林減少のペースは深刻で、森林が持つ環境保全や生態系維持の機能に大きな影響を与えています。

一方で、日本の森林面積は1966~2022年までほぼ横ばいを維持しており、大きな減少は見られません※2

ただし、林業の担い手不足や適切な管理の遅れが課題となっています。森林を放置したままでは生態系への影響や防災機能の低下が懸念されます。

森林伐採・森林破壊が加速する原因

森林伐採・森林破壊が加速する主な原因は以下のとおりです。

  • ●商業目的による木材輸出
  • ●農地・放牧地への転用
  • ●燃料用木材の過剰利用
  • ●法規制を無視した違法伐採

人口の増加に伴い薪や木炭の需要が急増し、それとともに森林伐採や森林破壊が進んでいます。木材の過剰利用は単に資源枯渇を招くだけではなく、周囲の環境全体にも大きな悪影響を与えるでしょう。

特に、東南アジアやアフリカ等では違法伐採による森林減少が進み、その結果、周囲の生態系や環境にも大きな悪影響をもたらしています。

これらの原因を把握し、迅速かつ適切な対応策を取ることが重要です。

森林伐採・森林破壊を防ぐためにできること

森林伐採や森林破壊を防ぐためには、個人から企業、政府までが何らかの行動を起こす必要があります。

個人レベルでは、紙製品の使用量を削減し、再生紙やFSC認証製品を選ぶ等の方法が効果的です。また、森林保全団体への寄付や募金、ボランティア活動を通じて、保護活動を直接支援する方法も良いでしょう。

企業では、サプライチェーンでの違法伐採木材の排除や、持続可能な森林の維持、管理の推進が求められます。FSC認証木材の使用を促進すれば、森林の保護と再生への貢献が可能です。

また、再生紙の積極的な利用や、森林保護を目的とした団体への支援等を検討しましょう。

国際的には森林保護を目的とした団体が重要な役割を果たしています。

例えば、WWF(世界自然保護基金)は森林の保全活動を行い、FSC(森林管理協議会)は木材を生産する世界の森林と、切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関です。

他にも、RAN(熱帯雨林行動ネットワーク)はアメリカのサンフランシスコに本部を持つ環境NGOで、環境に配慮した消費行動を通じて、森林保護や先住民族と地域住民の権利擁護、環境保護活動を行っています。

企業が上記のような団体と協力すれば、グローバルな視点から森林伐採や森林破壊の防止に取り組むことが可能です。

企業にできる地球温暖化対策

企業にできる地球温暖化対策

持続的な森林を管理しつつ植林を進めることは、地球温暖化対策や生物の多様性を保つ対策として有効です。しかし、元の森林に戻るまでには長い時間がかかるため、計画的な伐採がなされないと効果が期待しにくいです。

したがって企業は、森林管理を進めて森林伐採や森林破壊による森林減少を防ぐのと同様に、二酸化炭素の排出量を減らす次のような取り組みを行いましょう。

  • ●省エネ機器の導入
  • ●太陽光発電設備の導入

企業は、自社のエネルギー使用量や使い道等を把握し、分析して対策を考えましょう。現在の状況を常に把握できるシステムがあれば、企業全体で地球温暖化対策への意識も高まります。

次項より、企業にできる地球温暖化対策を順番に解説します。

省エネ機器の導入

省エネ機器とは、通常の機器に比べてエネルギー消費が抑えられるよう設計された機器です。省エネ機器を導入すれば、エネルギー使用を効率化でき、運用コストの削減や二酸化炭素排出量の削減に貢献できます。

企業では、空調設備や照明設備、小型ボイラー設備等が省エネ効果の高い機器としておすすめです。

例えば、空調設備で高効率なインバーターエアコンを導入すれば、電力消費を大幅に削減できます。また、エネルギーマネジメントシステムの導入により空調設備の稼働を最適化する方法もあります。

エネルギーマネジメントシステムについて、詳しくは以下の記事をあわせてご覧ください。

太陽光発電設備の導入

太陽光発電は、地球温暖化対策の一環として効果的な再生可能エネルギーのひとつです。

火力発電による二酸化炭素の排出量は1kWhあたり約690gに対して、太陽光発電は1kWhあたり17~48gとかなり抑えられます。

つまり、太陽光発電設備は二酸化炭素の排出量が事実上ゼロに近く、大幅な削減効果を得られる可能性が高いです。

企業が火力発電で発電した電気の利用を減らし、太陽光発電を活用した電気を積極的に利用すれば、温室効果ガス排出量を効果的に削減できます

ただし、太陽光発電設備は導入方法によって大きな負担になるおそれがあるので注意しましょう。

導入の種類 概要 初期費用 維持・管理
自己所有型 太陽光発電設備を自社で設置して電気料金を削減したり、売電収入を得たりする方法 必要 自社で行う
PPAモデル エネルギーサービス事業者と契約を結んで太陽光発電設備を設置してもらい、割安で電気を購入する方法 不要 事業者が行う
リース型 太陽光発電設備をリースで導入し、電気料金を削減したり、売電収入を得たりする方法 不要 事業者が行う
(事業者・契約によります)

太陽光発電の導入方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

太陽光発電設備を導入するなら関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」がおすすめ

太陽光発電設備を設置するなら、PPAがおすすめです。

PPA(Power Purchase Agreement)とは、電気を必要とする需要家の企業が事業者と契約を結び、太陽光発電設備を設置してもらう導入方法で、初期費用がかからず、維持管理・メンテナンスの手間や追加コストが原則として発生しません。

例えば、関西電力のオンサイトPPA「太陽光発電オンサイトサービス」では、初期費用ゼロで太陽光発電設備を設置し、運用やメンテナンスは関西電力が行います。発電した電気は需要家であるお客さまに一定期間固定単価でご提供するサービスです※1

また、設備の設置費用等の初期費用や維持コストはかかりません※2。発電した電気はお客さまが利用するサービスであり、月々の発電量に応じたサービス料金は発生しますが、割引プランの適用で節約も可能です※3

関西エリアだけでなく全国に対応しており、400地点以上の採用実績があり、大きな敷地がなくても、工場や倉庫、大規模店舗の屋根や900㎡以上の折板屋根、カーポート、遊休地等、さまざまな場所に設置可能ですのでご相談ください

  • ※1 20年程度の長期契約となります。途中解約には違約金が発生します。
  • ※2 故障時に保険金額を超える修理をお客さまが希望される場合等、追加料金が発生する場合もございます。
  • ※3 割引プランは、補助金との併用はできません。

森林伐採は環境や生物に対して悪影響を及ぼす

森林伐採は、商業活動や農地の開墾等の理由から世界中で進んでいます。日本では森林面積が横ばいを保っていますが、世界規模で見れば、1分間で東京ドーム約2.4個分の森林が失われているのが現状です。

急速な森林伐採は二酸化炭素の吸収能力の低下を招き、地球温暖化や気候変動を加速させ、環境や動物に対して悪影響を及ぼすため、必要以上の伐採を進めるべきではありません。

一方で、地球温暖化対策としては森林伐採への対処だけでは十分ではないと考えられており、企業は二酸化炭素の排出量を削減する別の方法を模索する必要があります

二酸化炭素の排出量を削減する方法として太陽光発電の導入を検討する場合は、PPAモデルがおすすめです。

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自社の敷地内に太陽光発電を導入するなら「太陽光発電オンサイトサービス」を、設置スペースを持たない場合は「コーポレートPPA」がおすすめです。

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近藤 元博(こんどう もとひろ)

監修者 近藤 元博(こんどう もとひろ)

愛知工業大学 総合技術研究所 教授

1987年トヨタ自動車に入社。分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステム並びに新エネルギーシステムの開発、導入を推進。「リサイクル技術開発本多賞」「化学工学会技術賞」他エネルギーシステム、資源循環に関する表彰受賞。2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に取組中。経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他

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