ESG中期目標の達成を目指し、CO₂排出量の削減に積極的に取り組む
当社は、社会と共に持続的に成長し続けるため、事業活動を通じて取り組むべき重要課題 (マテリアリティ) として5つのテーマを設定するとともに、それぞれにESG中期目標を掲げ、全社一丸となってその達成に尽力しています。
5つのマテリアリティの一つに定めたのが、「環境」 です。地球環境の恩恵なしに、当社のビジネスを成り立たせることはできません。持続可能な地球環境の実現に貢献することは、重要な責務の一つだと認識し、環境負荷の継続的な低減に努めています。
中でも重視しているのが、CO₂排出量の削減、食品ロスおよび食品廃棄物の削減、廃棄物の削減とリサイクルで、具体的な数値目標を中期目標として掲げ、取り組みを推進しています。この目標を達成するために、すべての事業所・生産工場で積極的に省エネ活動に取り組むとともに、再生可能エネルギーの導入も進めています。
2019年4月、本社ビル (新宿区) において、実質的にCO₂フリーの電気を導入しました。その他にも、全国にある4つの工場において、再生可能エネルギーの導入を推進しています。当社の全CO₂排出量の約80%は工場が占めており、目標達成には工場でのCO₂排出量削減が欠かせません。そのため、今回滋賀工場に関西電力さんの 「再エネECOプラン」 を導入しました。
CO₂排出量削減につながる再生可能エネルギーの導入を積極的に進めることにより、環境への取り組みに対する企業姿勢を全社に示すとともに、社会へもその重要性を訴えたいと考えています。
フレキシブルな導入に魅力を感じ、再エネ由来の電気を検討
滋賀県にある滋賀工場においても、CO₂排出量削減目標の達成を目指し、日々の省エネ活動や老朽化設備の更新等に取り組んでおり、さらにクリーンなエネルギーの導入を視野に入れた情報収集を行ってきました。今回、関西電力さんとの電気料金の契約更改にあたり、契約内容の見直しとともに、「再エネECOプラン」 をご提案いただいたのがこのサービスを知ったきっかけでした。
導入を決めた大きな理由は、希望に応じて、少量から契約して徐々に実質的CO₂フリー電気の購入割合を増やしていくといった、フレキシブルな導入が可能な点でした。まずは全電力量のうち一部に環境価値を購入し、リスクを軽減しながら段階的に実質的CO₂フリー電気の導入を進めていくこともできます。供給可能な上限量も多く、もし大規模な導入を考えた時にも対応していただけるところにも安心感がありました。
それに加えて、長年安定的に電気を発電してきた関西電力さんなら信頼できると考え、導入に踏み切りました。
社員に会社の 「本気度」 を示し、省エネ活動の促進につなげる
2020年12月、全電力量の一部において環境価値を購入し、実質的にCO₂フリーの電気に切り替えました。契約後、適用期間中においては、常に実質的CO₂フリーの電気を使用できるのが 「再エネECOプラン」 の魅力です。例えば、自社で太陽光発電設備を導入する場合、高額な設備投資費用が必要で、メンテナンス等のランニングコストも発生します。こうしたコストを大幅に削減しつつ、かつスピーディーに導入できる点が良かったと考えています。導入して約半年、CO₂排出量削減効果はもちろん、それ以上にメリットを実感しているのは、社員に実質的CO₂フリー電気の導入を周知し、CO₂排出量削減に懸ける当社の 「本気度」 を明確に示せたことです。社員一人ひとりの尽力なくして省エネを成功させることはできません。「再エネECOプラン」 の導入が、CO₂排出量削減に対する社員の意識向上、積極的な取り組みに結びつきつつあると感じています。当社の他工場でも再生可能エネルギー由来の電気や省エネ設備の導入が検討されており、工場間でも刺激し合うことで、省エネへの取り組みが一層活性化しています。
再生可能エネルギーにかかるコストを価値に変えていく
事業活動とともに環境への取り組みを持続可能なものにしていくため、今後の課題は再生可能エネルギーにかかる費用をいかに企業価値の増大につなげていくか。「再エネECOプラン」 の導入による成果を社内外にアピールすることにより、「お菓子を買うなら、環境に配慮しているロッテの商品を」 と消費者の皆さまに選んでいただけるような好循環を創り出していきたいと考えています。
菅総理大臣は2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言されました。この目標達成に貢献するべく、当社も新たな施策を打ち出していく必要があると考えています。まずは当社のESG中期目標の達成に向け、再生可能エネルギーの導入割合を増やしていくことを検討していくつもりです。
関西電力さんには今後も、CO₂排出量削減に貢献できるような新しいエネルギーやその活用について提案していただければと期待しています。