地球温暖化対策の具体例は?企業ができることや実施時のポイントを解説
2025.2.27
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目次
地球温暖化の深刻化に伴い、日本を含め世界各国ではさまざまな取り組みが進められています。CO2削減量等の目標を掲げた国主導の政策もあるため、環境負荷低減のためには、企業も何らかの対策を取らなければなりません。
しかし、具体的な対策を実行するためにはある程度の知識やノウハウが求められます。地球温暖化対策を実施したいと考えている企業は、すでに実施している企業の具体例を参考に検討しましょう。
この記事では地球温暖化の原因や影響、対策の具体例、実施時のポイント等を解説します。
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地球温暖化とは?

地球温暖化とは、二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスにより大気中の濃度が増加し、地球の平均温度が上昇する現象です。
温室効果ガスは地表から放射される熱を大気中に閉じ込める性質があり、結果として世界の平均気温が年々上昇し、深刻な気象変動を引き起こしています。
例えば、日本では豪雨や猛暑等の異常気象が頻発しており、農業や生態系、経済に深刻な打撃を与え始めています。今後も気候変動のリスクは高まり続けると予測されており、速やかな対策が求められます。
温室効果ガスについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:GHGとは?温室効果ガスの種類や排出量の内訳、削減に向けた企業の取り組みを解説
地球温暖化による影響・課題
地球温暖化の進行による主な影響は以下のとおりです。
- ●気温の上昇
- ●海面水位の上昇
- ●農作物の不作
地球温暖化の進行により温室効果ガスの大気中の濃度が増加すると、気温が上がり続けます。もし対策を行わない場合は、最高気温が30℃を超える真夏日の頻度がさらに増えると予測されています。
また、氷河や南極・北極の氷床が溶けることや、海水が温められて膨張する 「熱膨張」 が原因で海面水位が上昇すれば、沿岸地域や低地に住む人々の生活に甚大な影響を与える可能性が高いです。
さらに、植物の成長には適切な気温が必要ですが、地球温暖化により気温が上がると生育サイクルが乱れ、作物が本来の栽培地域で育ちにくくなる傾向があります。
これらの影響をふまえ、地球温暖化の進行を止めるための課題のひとつとして、温室効果ガスの削減が挙げられます。
日本では、二酸化炭素が温室効果ガス全体の9割以上を占めており、2022年時点では年間で約10億トン以上が排出されているため、最優先すべき削減対象です。
そのため、多くの企業や自治体で、再生可能エネルギーの利用促進やエネルギー効率の向上等、二酸化炭素排出量を削減する取り組みが進められています。
企業ができる地球温暖化対策の具体例
企業ができる地球温暖化対策の具体例は以下のとおりです。
- ●省エネ対策
- ●太陽光発電設備の導入
なお、企業が地球温暖化対策に取り組む場合、まずは自社の状況把握から始めましょう。電力使用量や使用用途を把握して分析すれば、具体的な対策を考えることができます。
また、現在の状況を常に把握できるシステムがあれば、企業全体で地球温暖化対策への意識も高まります。
上記を実践してから、省エネ対策や太陽光発電設備の導入を検討しましょう。
省エネ対策
地球温暖化対策としては次のような省エネ対策が効果的です。
省エネ対策 | 具体例 |
---|---|
空調設備の更新 | 従来の空調機器を省エネ型のインバーター式エアコンや高効率空調機に買い替える |
照明設備の改善 | オフィスや工場でLED照明を導入する タイマーや時間センサーを設置して無駄な点灯を防ぐ |
機器の効率的な運用 | パソコンやコピー機を長時間使わない場合は電源を切る エアコンの設定温度を適切にする 電気ポッドや電子レンジの待機電力を減らすためにコンセントから抜く |
営業車の切り替え | 営業車をハイブリッド車や電気自動車へ移行する |
企業規模や業種によって具体的な対策は異なりますが、上記の省エネ対策を実践すれば、エネルギー消費を効率化し、二酸化炭素の排出量の削減と、コスト削減の両方を実現できます。
また、政府や自治体が提供する助成金制度を活用できれば、初期投資の負担を軽減できるケースがあるのでチェックしましょう。
なお、エアコンの設定温度は、快適性を損なわない範囲で適切な室温となるよう調整してください。環境省の推奨する室温は、夏季28℃、冬季20℃です。これは設定温度ではないため、あくまでも目安として捉えてください※。
太陽光発電設備の導入
企業が再生可能エネルギーの比率を高める取り組みとして、太陽光発電設備の導入がおすすめです。
太陽光発電は火力発電と比較して、大幅に二酸化炭素の排出量を削減できるため、環境負荷の軽減と持続可能な社会の実現に貢献します。
- ●太陽光発電による二酸化炭素の排出量は1kWhあたり約17~48g
- ●火力発電による二酸化炭素の排出量は1kWhあたり約690g
- ※出典: 産総研「太陽光発電の特徴」
火力発電で発電した電気よりも、太陽光発電で発電した電気を多く利用するほうが、二酸化炭素の排出量の削減につながるため、温室効果ガスの削減を目指すなら導入を検討しましょう。
太陽光発電のメリットについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:太陽光発電のメリット・デメリットは?特徴や導入方法をわかりやすく解説
各業界で実施される地球温暖化対策の事例
次の表は、各業界で実施されている地球温暖化対策の事例をまとめたものです。
業界 | 事例 |
---|---|
建設業 | 建設会社の例 2030年までに全拠点の使用電力を再生可能エネルギーに切り替える目標を掲げる 2042年までに全車両を電気自動車や燃料電池車に置き換え、コア事業で顧客に対して、自家消費用再エネ発電設備や、RE100に準拠した再エネ電力の導入を提案 |
製造業 | 食品製造会社の例 二酸化炭素を含めた温室効果ガスの排出量を見える化を進め、排出実績を把握共有できる環境を作る 2022年より自動物流センターを稼働させて、倉庫業務を段階的に集約させ、高効率に製品を届けられる物流ネットワークを構築 |
陸運業 | 輸送会社の例 サプライチェーン排出量全体のバランスを把握し、目標設定や対策を実施 コア事業に必要なトラックの環境対応車を導入し、物流の効率化、モーダルシフトの推進等を実施 |
情報・通信業 | ICTソリューション会社の例 2050年度までに二酸化炭素排出量をゼロにする目標を立てていたが、2030年に前倒しすることを決定 稼働施設を中心とした設備の省エネ対策や適性運転、製造プロセスの見直し等を実施し、2023年度時点で58.4%まで達成 |
電気業 | 電力会社の例 事業活動に伴う二酸化炭素排出量について、2050年までに全体としてゼロを目指す 再エネの最大限導入やDXを用いた系統制御技術の行動化、ゼロカーボン燃料を使用した発電への移行等を実施 |
各業種で共通しているのは、「二酸化炭素排出量のゼロ、あるいは削減」です。目標値を実現するための方法としては、太陽光発電設備の導入や省エネ機器への買い替え等を行う傾向が見られます。
太陽光発電設備を導入するなら関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」がおすすめ

太陽光発電設備を導入するなら、PPAモデルがおすすめです。PPA(Power Purchase Agreement)モデルでは、エネルギーサービス事業者が設備を設置して管理やメンテナンスを行うため、需要家は初期費用ゼロで設備の導入が可能となります。
関西電力が提供する「太陽光発電オンサイトサービス」 は、需要家であるお客さまの敷地内に太陽光発電設備を設置し、発電した電気をお客さまに一定期間固定単価でご提供するサービスです※1。
導入からメンテナンスまで関西電力がワンストップで実施するため、複雑な手間なく太陽光発電の導入が可能です。電気料金が抑えられ、サービス料金込みでもコストを削減できます※2。
また、導入の際には、補助金申請のサポートも実施しています。補助金をサービス料金に反映して、月々の料金負担を抑えることが可能です。
補助金を利用しない場合も、工事時期お任せでサービス料金が安くなる「まとめて工事プラン」「工期フリープラン」があり、これらの割引プラン※3で料金を抑えられます。
なお、太陽光発電の設備は、工場や倉庫、大規模店舗の広い屋根や900㎡程度の折板屋根、カーポート、遊休地等、広い敷地がなくてもさまざまな場所に設置が可能です。導入を迷っているお客さまは、まずはWebページ等からぜひお問い合わせください。
設置場所がないお客さまは、設置場所の提供不要のオフサイトPPA 「コーポレートPPA」の利用をご検討ください。
- ※1 20年程度の長期契約となります。途中解約には違約金が発生します。
- ※2 故障時に保険金額を超える修理をお客さまが希望される場合等、追加料金が発生する場合もございます。
- ※3 割引プランは、補助金との併用はできません。
具体例を参考に地球温暖化対策を検討しよう
地球温暖化は年々深刻化しており、将来的には気温の上昇や海面水位の上昇により社会や経済活動に大きな影響を及ぼす可能性が高いです。
課題に対応するため、2050年カーボンニュートラルを目標に温室効果ガスの排出量を大幅に削減する取り組みが企業にも求められます。
そのため、ビジネスモデルや規模に応じた対策を検討しましょう。
おすすめの対策は太陽光発電設備の導入です。太陽光発電は発電時に二酸化炭素の排出量が実質ゼロのため、地球温暖化対策に大きく寄与します。
太陽光発電設備の自己所有が難しい場合は、PPAモデルでの導入がおすすめです。例えば、関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」なら設置場所や必要な設備をコンサルティングし、幅広いラインナップからお客さまに最適な提案を行います。
自社の敷地内に太陽光発電を導入するなら「太陽光発電オンサイトサービス」を、設置スペースを持たない場合は「コーポレートPPA」がおすすめです。
太陽光発電で発電した電気をご使用いただくことで、脱炭素・コスト削減につながるサービスです。
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監修者 近藤 元博(こんどう もとひろ)
愛知工業大学 総合技術研究所 教授
1987年トヨタ自動車に入社。分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステム並びに新エネルギーシステムの開発、導入を推進。「リサイクル技術開発本多賞」「化学工学会技術賞」他エネルギーシステム、資源循環に関する表彰受賞。2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に取組中。経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他
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