太陽光発電における発電量の目安は?計算方法、高め方、地域差を解決

2026.1.27

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太陽光発電における発電量の目安は?計算方法、高め方、地域差を解決

産業用太陽光発電の年間発電量は、機器の性能や設置環境、天候等に影響されますが、設置容量1kWあたり約1,000kWhが目安です。

地域の日照条件と設置環境の最適化により、年間の電気料削減効果は大きく変わります。

太陽光発電の導入を検討している方にとって、「実際にどのくらい発電できるのか」は最も重要な関心事ですね。

しかし、産業用太陽光発電の導入には大きな課題があります。

初期投資として数千万円から億単位の費用が必要となり、投資回収まで10~15年という長期間を要するケースが一般的です。

「発電量は理解できたが、初期費用の負担が重い」
「投資リスクを考えると踏み切れない」
このような声を多くの企業様からお聞きします。

そこで注目されているのが、初期費用ゼロで導入・運用負担も外出しできるPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)という仕組みです。

この記事では、太陽光発電の発電量を決める主要な要素から具体的な計算方法、さらに発電量を最大化するための実践的なコツ、そして導入前の大きなコスト負担を解決するPPAについて、分かりやすく解説します。

太陽光発電で発電した電気をご使用いただくことで、脱炭素・コスト削減につながるサービスです。

初期費用ゼロで、導入時の工事から導入後の運用・メンテナンスまで、ワンストップでおまかせいただけます。

太陽光発電の発電量はどれくらいなのか

太陽光発電を導入する際に最も気になるのが「どれくらい発電するのか」という点です。

発電量は地域・パネルの向きや角度・天候・システム容量など多くの要因で変動しますが、基本的な考え方を理解すれば、おおよその年間発電量をつかむことができます。

以下、発電量の単位・1kWあたりの年間発電量・パネルの広さで換算した場合の発電量・全国平均の目安をまとめて解説します。

太陽光発電の発電量を表す単位|「kW・kWh」

太陽光発電の発電量を表す単位|「kW・kWh」

太陽光発電の発電量を理解するには、まず kW(キロワット)kWh(キロワットアワー) の2つの単位を正しく押さえることが重要です。これらは「能力」と「実際の成果」を示す指標として使われます。

● kW(キロワット):太陽光パネルの“発電できる力(能力)
kWは瞬間的な 電力(出力) を表す単位で、発電システムの容量を表します。
太陽光パネルの「公称最大出力」であり、そのパネルが発揮できる最大の発電能力です。

例:4kWの太陽光パネル → 最大4kWの出力が可能。

● kWh(キロワットアワー):実際にどれだけ発電したか(成果)
kWhは、時間を含めた電力量を表す単位で、「実際に発電した電力量」を表します。
例:1kWの機器を1時間動かすと1kWh。
計算式としては、以下の通りです。
発電量(kWh)= 電力(kW)× 時間(h)

太陽光パネル1kWの年間発電量の目安

太陽光パネル1kWの年間発電量の目安
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

日本国内で一般的に使われる目安は以下のとおりです。

● 1kWあたりの年間発電量:900〜1,200kWh程度
地域差はありますが、平均すると 1,000kWh/kW前後 と考えられます。
例)4kWシステムの場合
● 4kW × 1,000kWh/kW = 年間約4,000kWh発電

<発電量に影響する主な要因>

  • ●設置地域(北海道〜沖縄で日射量が大きく異なる)
  • ●パネルの向き(南向きが最も有利)
  • ●傾斜角度
  • ●屋根の影(近隣建物・樹木)
  • ●パワーコンディショナの効率

企業規模での計算例(50kW・100kW)
工場の屋根や遊休地に設置する場合の一般的な規模感での試算です。

ケースA:小規模工場・倉庫の屋根(50kWシステム)

  • ●システム容量: 50 kW
  • ●年間発電量: 50 kW × 1,150 kWh = 57,500 kWh/年
  • ●用途: 自家消費(電気代削減)+余剰売電

ケースB:中規模事業所・野立て(100kWシステム)

  • ●システム容量: 100 kW
  • ●年間発電量: 100 kW × 1,150 kWh = 115,000 kWh/年
  • ●用途: 自家消費、BCP対策(非常用電源)、脱炭素経営(RE100等)

企業(産業用)特有の考慮すべき変動要因
一般家庭用とは異なり、以下の要素が発電量や収益性に大きく影響します。

① 過積載(かせきさい)による発電量アップ
パワーコンディショナ(変換器)の容量よりも、太陽光パネルの容量を多く積む手法です。

  • ●効果: 朝夕や曇りの日でも発電量を底上げできるため、システム全体(パワコン1kWあたり)の稼働率が上がります。
  • ●データ: パワコン基準で見ると、年間発電量が 1,500kWh/kW 近くになるケースもあります。

設備利用率(Capacity Factor)
産業用では「設備利用率」という指標もよく使われます。

  • ●計算式: 年間発電量 ÷ (システム容量 × 365日 × 24時間) × 100
  • ●目安: 日本の太陽光発電の平均は 約13%〜15% です。
    ○13%の場合:1kW × 24h × 365日 × 0.13 = 1,138 kWh

屋根形状と設置方法

  • ●折板屋根(ハゼ式等): 工場に多い金属屋根。屋根の傾斜が緩やか(2〜5度)なことが多く、角度をつけることで発電量が増えます。

④ メンテナンス義務(O&M)
50kW以上の高圧案件はもちろん、10kW以上の低圧事業用でも適切なメンテナンスが義務化されています。定期的な雑草対策(野立ての場合)やパネル洗浄を行うことで、発電量の低下(ロス)を数%防ぐことができます。

太陽光パネルの広さで換算した場合の発電量

太陽光パネルの広さで換算した場合の発電量
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

太陽光パネルは「1枚あたりの出力(W)」と「パネル面積」が決まっているため、屋根の広さ(㎡)からどれくらい発電できるかを概算することができます。

一般的な太陽光パネルの仕様(産業用・住宅用の代表値)

  • ●1枚あたりの出力:330~450W程度
  • ●パネルサイズ:およそ 1.7m × 1.0m(約1.7㎡)
  • ※法人向け設備でもサイズ感は大きく変わりません。

「1kW分のパネル」を設置するのに必要な面積
例として、1枚=400W のパネルで計算します。

  • ●1kW(1000W)に必要な枚数
    1000W ÷ 400W ≒ 2.5枚
  • ●必要面積
    2.5枚 × 1.7㎡ ≒ 4.3㎡

1kWの太陽光パネルを設置するには、約4~5㎡の面積が必要 ということになります。

面積から年間発電量を逆算する(目安)
記事内の基準にもあるとおり、
1kWあたりの年間発電量 ≒ 約1,000kWhが標準的な目安です。

1kW ≒ 4.3㎡ であるため…

  • ●1㎡あたりの年間発電量
    1000kWh ÷ 4.3㎡ ≒ 約230kWh/㎡・年

面積ごとの年間発電量のイメージ

設置面積 想定パネル枚数 年間発電量の目安
10㎡ 約6枚 約2,300kWh/年
20㎡ 約12枚 約4,600kWh/年
  • ※実際の発電量は、方位・角度・地域の気象条件・周囲の影・気温・経年劣化などにより前後します。

ポイント

  • ●目安:1kW=約4~5㎡のパネル設置面積
  • ●1㎡あたりの年間発電量:約230kWh/年
  • ●発電量はパネル性能・環境条件で大きく変動
  • ●面積から「導入規模」→「年間発電量」→「コストメリット」の大枠が試算できる

太陽光発電の発電量を決める要素

太陽光発電の発電量を決める要素
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

太陽光発電の発電量は、複数の要素によって決まります。発電量が少ないと、導入しても電気料金の節約効果や非常時の電源確保等のメリットを得られません。

そのため、太陽光発電を選ぶ際は以下の要素をチェックしましょう。

  • ●太陽光パネルの性能
  • ●太陽光パネルの枚数
  • ●日照時間や季節の影響
  • ●設置方位や設置角度の影響

太陽光パネルの性能

太陽光パネルの性能はメーカーや製品ごとに異なり、発電量にも差が生じます。

その性能を評価する指標のひとつが 「変換効率」 です。変換効率は 「太陽光パネルが太陽光を電気エネルギーにどれくらい変換できるか」 を示す数値です。
太陽光パネルを同じ枚数・同じ条件下で設置した場合、変換効率が高い太陽光パネルのほうが多くの電気を生み出せます。
一方で、太陽光発電設備全体における効率を表す指標として、「発電効率」 という言葉もあります。こちらは、太陽光から電力に変換される割合を示し、目安は一般的に約20%とされています。
太陽光パネルの変換効率や発電効率についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

太陽光パネルの枚数

太陽光発電の発電量は 「システム容量」 や 「設置容量」 と呼ばれ、太陽光パネルの公称最大出力と設置面積で求められます。

つまり、同じ性能の太陽光パネルであれば、枚数が増えるほどシステム容量が大きくなり、発電量も増加する仕組みです。太陽光発電設備を設置する場合は、実際に設置可能な面積、パネルの枚数やサイズ等をふまえて検討しましょう。

日照時間や季節の影響

太陽光発電は太陽光を直接受けて電気に変換するため、日照時間の長さが発電量に大きく影響します。
例えば、日照時間が短い冬場や悪天候が続く時期には、発電量が減少しやすいです。

また、気温が高すぎると効率が低下する傾向があり、真夏よりも気温が穏やかで日照時間が比較的長い4~5月頃のほうが効率よく発電できるケースがあります。
設置場所の年間日照時間や季節ごとの日射量を考慮してシミュレーションを行うことで、より現実的な発電量の予測が可能です。

設置方位や設置角度の影響

太陽光パネルの向きと角度は、太陽光発電の発電効率を左右する重要な要素です。

理想的な方位は南向きで、設置角度は30度前後が適しています。南向きだと太陽の軌道に沿って長時間にわたり光を受けられ、設置角度が30度前後のパネルだと太陽光が直角にパネルに当たるため発電効率を最大化できます。
設置方位や設置角度が適切でないと発電量が低下するおそれがあるため、導入時には向きや設置箇所の勾配等を確認しましょう。

太陽光発電の発電量をシミュレーションする

太陽光発電の発電量をシミュレーションする
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

太陽光発電の発電量は 「kWh(キロワットアワー)」 で表されます。kWhは1kWの電力を1時間使った時の電力使用量で、年間発電量は以下の計算式で求められます。

  • ●EPY(年間発電電力量)=PAN(太陽光パネルの公称最大出力(kW))×HA(日射量(kWh/m²/日))×K(総合設計係数)×365(年間の日数)[kWh/年]

太陽光発電の導入効果を事前に把握するには、発電量のシミュレーションが不可欠です。

発電量を予測すれば、年間を通じた電気料金の削減効果や売電収入等、導入後の収支を具体的に算出できます。

太陽光発電のコストをシミュレーションする

太陽光発電のコストをシミュレーションする
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

産業用太陽光発電を導入したい場合は、発電量だけでなく、初期費用や長期的な維持管理費も含めたトータルコストの把握が欠かせません

特に大規模なシステムでは、設置容量に比例して初期費用も高額になります。また、20年以上にわたる運用を見据える場合、日常の維持管理に加え、定期的なメンテナンスや修繕にかかる費用も把握しておく必要があります。

次の表は、産業用太陽光発電設備(10kW以上・屋根置き)を設置するのに必要な費用をまとめたものです。

初期費用項目 費用の目安
太陽光パネル 9.0万円/kW
パワーコンディショナー 3.6万円/kW
架台 2.2万円/kW
その他の機器 2.2万円/kW
工事費 8.0万円/kW
設計費 0.2万円/kW
土地造成費 0.0万円/kW
接続費 0.7万円/kW
値引き ▲2.2万円/kW
合計 23.7万円/kW
  • ※ 2025年4月時点の情報です。

また、次の表は、産業用太陽光発電設備を維持するためのコストをまとめたものです。

出力 全体の平均 地上設置の平均 屋根設置の平均
10~50kW 0.53万円/kW/年 0.51万円/kW/年 0.56万円/kW/年
50~250kW 0.48万円/kW/年0.57万円/kW/年0.39万円/kW/年
250~500kW0.47万円/kW/年0.51万円/kW/年0.35万円/kW/年
500~2,000kW0.58万円/kW/年0.61万円/kW/年0.42万円/kW/年
1,000~2,000kW0.64万円/kW/年0.66万円/kW/年0.40万円/kW/年
2,000kW以上0.79万円/kW/年0.79万円/kW/年0.29万円/kW/年

実際の初期費用やランニングコストを保証するわけではありませんが、産業用太陽光発電を設置する際の目安にしましょう。

個別に太陽光発電のコストをシミュレーションしたい場合は、シミュレーションツールの活用もひとつの方法です

例えば、関西電力では3つの質問に答えるだけで、年間の電気料金削減額を概算でご確認いただける「10秒シミュレーション」を提供しています。

3つの質問に答えるだけ 「太陽光発電 10秒シミュレーション」

関西電力のシミュレーションツールを使う手順は以下のとおりです。

  • ①都道府県を選択
  • ②太陽光パネルの設置面積を入力
  • ③建物の稼働頻度を選択
  • ④試算結果

①都道府県を選択

まずは、設置場所の都道府県を選択してください。日射量から、およその発電量を試算します。

①都道府県を選択

②太陽光パネルの設置面積を入力

次に、屋根や空き地等、太陽光パネルの設置予定場所の面積を入力してください。入力いただいた面積から、設置可能な太陽光パネルの容量(枚数)を想定し、導入費用や発電量を試算します。

②太陽光パネルの設置面積を入力

③建物の稼働頻度を選択

最後に、休業日があるかないか、建物の稼働頻度を選択してください。建物の稼働日から、発電した電気を毎日使用することができるか、土日は使用することができないのか、判断します。

発電した電気を毎日より多く使った方が、電気料金の削減効果が期待できます。

③建物の稼働頻度を選択

④試算結果

上記の3項目を入力するだけで、「 CO₂削減量 」 と 「 コスト削減額の目安 」 が分かります。

③建物の稼働頻度を選択

より詳細な試算が必要な場合は、無料の「詳細シミュレーション」をご活用ください。

太陽光発電の発電コストや収支についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

初期費用ゼロ・メンテナンスもお任せするならPPA

初期費用ゼロ・メンテナンスもお任せするならPPA
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

太陽光発電導入における大きな壁となる初期費用について、さらにメンテナンスの問題を解決する方法として、PPA(Power Purchase Agreement)モデルがおすすめです。

PPAモデルでは、エネルギーサービス事業者が電気を必要とする需要家の敷地に太陽光発電設備や蓄電池を設置し、需要家は発電された電力を購入します。

需要家である企業は初期費用を支払う必要がなく、メンテナンスを事業者に任せられるため、太陽光パネルや設置場所の選定、設置後の清掃等が不要です

関西電力では、初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入可能なオンサイトPPA「太陽光発電オンサイトサービス」を提供しています。

関西電力グループが太陽光発電設備の設置から運用、メンテナンスまでをワンストップで行い、発電した電気をお客さまが利用するサービスで、契約期間は20年ほどです※1

太陽光発電設備の設置費用等の初期費用や追加の維持コストはかかりません※2。月々の発電量に応じたサービス利用料は発生しますが、割引プランの適用で節約も可能です。

また、オプションで余剰電力の売電も選べます。休日や就業時間後の電力使用量が少なくなるタイミングで余剰電力を売電すると、電気料金の実質的な削減が可能です。

関西電力の太陽光発電設備は、工場や倉庫、大規模店舗の広い屋根や900㎡以上の折板屋根、カーポート、遊休地等、さまざまな場所に設置可能なので、ぜひご相談ください。

「割引プラン」 や、補助金の申請をサポートする 「補助金サポート」 等、お客さまにあわせて最適なプランをご提案します※3

ただし、オンサイトPPAのご提供には、設置目的場所の面積が900㎡以上必要なため、条件に合わないお客さまは、設置場所不要の太陽光発電「コーポレートPPA」をご検討ください。

  • 途中解約には違約金が発生します。
  • 故障時に保険金額を超える修理をお客さまが希望される場合等、追加料金が発生する場合もございます。
  • 割引プランは、補助金との併用はできません。

関西エリア以外で関西電力を選定するメリット

関西エリア以外で関西電力を選定するメリット
  • ※本画像はAIで生成したイメージです

関西電力は長年にわたり電力事業で培った技術力・安全性・設備運用のノウハウを基盤に、太陽光発電・蓄電池・省エネソリューションを全国で提供しています。太陽光発電オンサイトサービスでは、これまでに600地点以上(2025年3月時点)の導入実績があり、関西圏外の企業様からも高い評価をいただいています。

関西エリア外の企業様が関西電力を選ばれる主なメリットは以下のとおりです。

・全国で蓄積した豊富な補助金採択実績
地域を問わず、最適な補助金の選定から申請手続きまでを専門チームがサポート。高い採択率を実現しています。

・大手電力グループによる安心の運用体制
設置から運用、メンテナンスまでワンストップで対応。遠方の拠点でも一貫した品質とサービスを提供します。

・全国対応の技術ネットワーク
工場、倉庫、店舗など大規模案件にも対応可能。AI制御システム「SenaSon」により、遠隔地でも最適な運用管理を実現します。

・太陽光・蓄電池・補助金を組み合わせた総合提案が可能
多拠点展開企業や脱炭素化を推進する企業のニーズに応じた、最適なソリューションをご提案します。

太陽光発電の発電量が下がる原因

前述のとおり、太陽光発電の発電効率は約20%が一般的ですが、いくつかの原因で低下するおそれがあります。

  • ●太陽光パネルの汚れ
  • ●太陽光発電システムの経年劣化
  • ●周囲の環境

太陽光パネルの汚れ

太陽光パネルが鳥の糞や落ち葉、ホコリ等で汚れていると、太陽光を十分に取り込めず、発電効率が低下します。
特に、太陽光パネルの下部に位置する列は、構造上汚れが溜まりやすくなっています。汚れが溜まったまま放置しているとパネル表面に光が届きにくくなり、長期間発電できない状況が続くことでパネルが発熱する 「ホットスポット現象」 が発生する可能性が高いです。
発電量の低下だけでなく、最悪の場合はパネルの破損や故障の原因になるので、太陽光パネルの定期的な清掃や点検が欠かせません。

太陽光発電システムの経年劣化

長期間使用していると、太陽光発電システムの経年劣化は避けられません。
太陽光パネルの寿命は20年以上あるとされていますが、強風や積雪による破損、または定期的なメンテナンス不足等によって寿命が短くなるケースがあります。

また、システム全体の心臓部であるパワーコンディショナー(パワコン)は、10~15年ほどが交換の目安です。
発電量が大幅に低下してきた場合は、パネルやパワコンの寿命が近づいている可能性があるので、確認しましょう。
太陽光パネルの寿命についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

周囲の環境

太陽光パネルは設置場所の周囲環境に大きく影響を受けるため、立地条件によっては発電量が大幅に低下する場合があります。
発電量が低下する代表的な要因は以下のとおりです。

  • ●建物や樹木による影
  • ●天候の変化
  • ●積雪

周辺に高い建物や樹木があると、時間帯によっては影が部分的に太陽光パネルにかかり、発電効率が大幅に低下します。

また、曇りや雨の日は日照量が減少し、太陽光パネルに雪が積もると日光が遮られるため、発電量の低下は避けられません。

設置する際には、機器の発電量を下げないために立地条件を考慮しましょう。

太陽光発電の発電量を高める方法

太陽光発電の発電量を高めるには、設置環境やパネルの性能、日々のメンテナンスが重要です。

以下のポイントに注意し、安定的な発電量を確保しましょう。

  • ●適切な場所・向きに設置する
  • ●優れた性能の太陽光パネルを選択する
  • ●定期的に清掃・点検を実施する

適切な場所・向きに設置する

太陽光発電の効率を最大限に引き出すためには、設置場所の選定とパネルの向きや角度が重要です。
太陽光パネルを設置するなら、日照時間が長く、直射日光を十分に受けられる場所が適しています。さらに、建物や樹木等の影がかかりにくい場所や、気候が比較的安定している地域を選べば、発電ロスのリスクを減らせます。
最適な設置環境を整えて、安定した運用を目指しましょう。

優れた性能の太陽光パネルを選択する

太陽光発電システムの導入を検討する際は、複数の製品を比較し、優れた性能のものを選ぶことが重要です。
高性能な太陽光パネルは、設置条件が最適でない場合でも、より多くの発電量を確保できます。
ただし、高性能な製品は価格も高い傾向があるため、初期費用と長期的な収益性のバランスを見極め、予算に応じた選定が必要です。
導入前に複数の製品の仕様や保証内容を確認し、最適なものを選びましょう。

太陽光発電設備やパネルの選び方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

定期的に清掃・点検を実施する

太陽光パネルの表面が鳥の糞や落ち葉、ホコリ等で汚れると、日光を十分に取り込めず、発電効率が低下します。設置地域によっては、砂ぼこりや排気ガス、農地の土ほこり等によってパネルが汚れやすくなります。
発電ロスを防いでシステムを安定的に稼働させるには、定期的な清掃と点検が欠かせません
企業によっては、日常的な清掃と点検が負担になる場合があるでしょう。その場合、PPAモデルを検討しましょう。

太陽光発電を設置する前に発電量を確認しよう

太陽光発電を設置する前に発電量を確認しよう

太陽光発電システムの導入では、設置前に発電量をシミュレーションすることが重要です

実際の発電量は、太陽光パネルのシステム容量や、設置場所の日射量、周囲の建物や木々による影、地域の気候条件等多くの要因によって変動します。

発電量を事前にシミュレーションしておけば、初期費用に対する電気料金の削減効果や投資回収期間等を具体的に把握できるでしょう。

また、より多くの発電量を得るには、高性能なパネルの選定、最適な設置方位・角度、定期的なメンテナンスの実施が不可欠です。

関西電力では、「太陽光発電オンサイトサービス」を提供しています。

設置場所が不要の太陽光発電「コーポレートPPA」もあるので、自社だけで太陽光発電システムの設置が難しいと考えている企業はご検討ください。

太陽光発電で発電した電気をご使用いただくことで、脱炭素・コスト削減につながるサービスです。

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近藤 元博(こんどう もとひろ)

監修者 近藤 元博(こんどう もとひろ)

愛知工業大学 総合技術研究所 教授

1987年トヨタ自動車に入社。分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステム並びに新エネルギーシステムの開発、導入を推進。「リサイクル技術開発本多賞」「化学工学会技術賞」他エネルギーシステム、資源循環に関する表彰受賞。2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に取組中。経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他

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