グリーンウォッシュとは?事例(世界・日本)や規制内容、企業リスクを解説

2026.6.24

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グリーンウォッシュとは?事例(世界・日本)や規制内容、企業リスクを解説

現在、世界中で「グリーンウォッシュ(見せかけの環境配慮)」に対する監視の目が急激に厳しくなっています。

カナダでの巨額の制裁金事例だけでなく、日本国内でも景品表示法に基づいた行政処分が下される等、もはや「知らなかった」では済まされない経営リスクとなりました。

消費者の信頼を勝ち取るつもりが、一歩間違えればブランドイメージの失墜や投資家からの評価低下を招く。そんな最悪の事態を防ぐためには、過去の事例を正しく理解し、客観的なエビデンスに基づいた誠実な情報開示が不可欠です。

この記事では、グリーンウォッシュの定義や最新の国内外事例、そして2026年春に公表予定の最新ガイドラインの内容を徹底解説します。

合わせて、「見せかけ」ではない確かな脱炭素実績として、自社拠点に物理的な再エネ設備を導入する「関西電力の太陽光発電オンサイトサービス」についてもご紹介します。

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グリーンウォッシュとは

グリーンウォッシュとは

グリーンウォッシュとは、実態が伴っていないにもかかわらず、曖昧な表現や不十分な根拠を用いて、商品や企業姿勢があたかも「環境に配慮している」ように見せかける、信頼できない欺瞞(ぎまん)的な環境主張のことを指します。
具体的には、関係する事実を省略したり、特定の一部分だけを誇張したりすることによって消費者の誤解を招き、合理的かつ自主的な商品選択を阻害する行為であり、健全なグリーン市場の成長を妨げる要因となります。
現在、こうした悪影響を防ぐために世界各国で監視の目が非常に厳しくなっています。

グリーンウォッシュの6つのタイプ

グリーンウォッシュの6つのタイプ

一般的に、グリーンウォッシュは以下の6つのパターンに分類されることが多いといえます。

自社の訴求がこれらに該当していないか、チェックリストとして活用してください。

タイプ 内容の詳細
1. 隠れたトレードオフ 特定の環境属性(例:リサイクル性)のみを強調し、製造工程でのエネルギー消費等、より重大な環境負荷を隠すこと。
2. 証拠のない主張 第三者による認証や、裏付けとなる具体的なデータ・試験結果が提示されていない主張。
3. 曖昧な表現 「天然」「自然派」「サステナブル」等、定義が広すぎて消費者が誤解しやすい言葉を多用すること。
4. 無関係な主張 すでに法律で禁止されている物質を「不使用」と謳う等、環境へのメリットとして強調する必要のない事実を並べること。
5. 誇大広告(比較の欠如) 従来品に比べてわずかな改善しかないにもかかわらず、劇的な環境性能の向上であるかのように見せかけること。
6. 虚偽のラベル 実在しない「エコマーク」のようなロゴを作成し、あたかも公的な第三者機関から認証を受けているように装うこと。

グリーンウォッシュと指摘された事例

グリーンウォッシュと指摘された事例

世界でのグリーンウォッシュの事例と行政処分

現在、欧州や米国をはじめとする世界各国では、環境への配慮を不当に誇張する「グリーンウォッシュ」に対する監視の目が非常に厳しくなっています。
実際にグリーンウォッシュと指摘され、規制当局による行政処分や巨額の制裁金が科されたり、消費者団体等による集団訴訟に発展したりするケースが増加しています。
こうした状況を受け、各国で法規制やガイドラインの強化が進められています。特にEU(欧州連合)では「不公正取引慣行指令(UCPD)」が改正され(2026年までに加盟国で法制化予定)、根拠のない持続可能性ラベルの表示などが「いかなる状況においても不公正な取引慣行」とみなされ、罰則の対象となることが明記されました。

また、米国でも連邦取引委員会(FTC)が定める「グリーンガイド」に基づく取り締まりが行われています。
カナダにおいても、2024年に一般消費者法である「競争法」が改正され、企業に対し特定の環境主張を裏付けるテストや実証を義務付ける等、グリーンウォッシュを規制する新条項が追加されました。
カナダ競争局は、例えば「化石燃料の消費を継続しつつ、カーボンクレジットの購入で相殺する」といった行為が懸念を引き起こす可能性があると指摘しています。

日本企業におけるグリーンウォッシュの事例と行政処分

日本国内においても決して対岸の火事ではありません。国内でも「景品表示法」に基づく規制が行われており、2008年(平成20年)に古紙パルプ配合率を偽った製紙会社8社に対して排除命令が行われた事例や、2022年にも根拠を欠く環境表示に対する措置命令が行われた事例等が発生しています。

グローバルに事業を展開する企業はもちろん、国内企業においても、こうした世界的な法規制の強化や処分事例を把握し、客観的で検証可能なエビデンス(根拠)に基づいた誠実な情報開示を行うことが不可欠となっています。

グリーンウォッシュがもたらすリスク

グリーンウォッシュがもたらすリスク

グリーンウォッシュは、単なる「誇大広告」や「ミスコミュニケーション」にとどまらず、企業経営や市場全体に多大な悪影響を及ぼす様々なリスクを孕んでいます。具体的には、以下のようなリスクが挙げられます。

1.経済的損失:制裁金と訴訟コストの増大

前述の通り、国内外での規制強化により、一度「不当表示」と判断されると、訴訟や集団的な法的措置への対応が必要となる可能性があります。これらの法的リスクは、直接的な金銭的損失に加え、対応に多大な時間とリソースを奪われる経営上の大きな負担となります。

2. 企業ブランド・社会的信用の失墜

環境に対する意識が高い消費者に対し、実態の伴わない「環境配慮」を謳うことは、消費者の自主的かつ合理的な商品選択を阻害する欺瞞的な行為です。グリーンウォッシュであると発覚した場合、企業やブランドに対する信頼は著しく低下し、消費者の離反を招くおそれがあります。一度失われた社会的信用を回復するには、膨大な時間とコストを要します。

3. 投資家からの評価低下(ESG投資への悪影響)

近年、金融機関や機関投資家は、企業の環境面への配慮を重要な投資判断の指標とする「ESG投資」を重視する動きが主流となっています。特にプライム市場上場企業等には、高い水準でのサステナビリティ関連の情報開示が求められています。そのため、グリーンウォッシュとみなされるような不適切な情報開示は、投資家や金融機関からの評価を下げ、資金調達や企業価値そのものに悪影響を及ぼすリスクがあります。

4. 健全なグリーン市場の成長と公正な競争の阻害

市場にグリーンウォッシュが蔓延すると、消費者はどの環境表示を信用してよいか分からなくなり、市場の混乱を招きます。その結果、本当に環境負荷低減に取り組んでいる企業が正当に評価されなくなり、公正な競争が阻害されてしまいます。これは、社会全体での環境配慮型製品の普及や、持続可能な社会の形成に向けた「健全なグリーン市場の成長」を根本から妨げる要因となります。

グリーンウォッシュを規制するためのガイドライン

グリーンウォッシュを規制するためのガイドライン

グリーンウォッシュを防ぎ、消費者が合理的な商品選択を行えるようにするため、世界各国で環境表示に関するガイドラインの整備や法規制の強化が進められています。
環境問題への意識が高い欧州連合(EU)では、グリーンウォッシュを排除するための強力な法整備が進行中です。
既に改正された「不公正取引慣行指令(UCPD)」と並び、事業者が環境主張を行う際の詳細な立証要件等を定めているのが「グリーン訴求指令(Green Claims Directive)修正案」です。この指令案では厳格なルールが盛り込まれており、環境主張を行う際は広く認識された科学的証拠に基づき、正確な情報を使用することが求められます。

さらに、その主張は加盟国の第三者機関によって事前に検証を受けることが必須要件とされています。

また、カーボンクレジットを使用したオフセット主張も厳格化されています。温室効果ガスの排出相殺を根拠に「製品が」環境に中立的であると主張することは禁止されていますが、製品ではなく「企業(事業者)として」環境に中立的であるといった主張を行う場合は、事業者は自らのネットゼロ目標を設定し、脱炭素化の道筋にあることを示す必要があります。
あわせて、排出量の割合開示やクレジットによる調整内容等、消費者への十分な情報提供も義務付けられます。

一方、日本国内において企業が自らの責任で環境表示を行う際の拠り所となるのが、環境省の「環境表示ガイドライン」です。
本ガイドラインにおいて、環境表示の検証は原則として事業者の自主的な取組で足りるとされており、第三者機関による認証は必須ではなく、あくまでオプションとして位置づけられています。
環境表示ガイドラインは国際規格である「ISO/JIS Q 14021」に準拠することを基本原則としています。欧米での法規制強化といった国際動向を踏まえ、日本企業が適切な環境情報を国内外に訴求できるよう、令和8年(2026年)に改定されました。

改定されたガイドラインでは、企業が最低限守るべきルールとして「5つの基本項目」を定めています。

基本項目 具体的な内容・留意点
1. あいまいな表現や環境主張の禁止 「環境にやさしい」「地球にやさしい」「エコ」「グリーン」といった漠然とした表現を単独で使用しない。
2. 具体的な説明文の付記 主張だけでは誤解を招くおそれがある場合、正確で具体的な説明文を隣接して配置する。
3. 製品ライフサイクル全体の考慮 「重大な負のトレードオフ(マイナスの影響)」がないかを確認し、特定の側面だけを誇張しない。例:リサイクル材料使用の裏で製造時の環境負荷が増大していないか等。
4. 根拠データの提供とアクセス性 試験成績書やサプライヤー証明等の合理的根拠を事前に用意し、二次元コード等を用いて消費者が詳細情報へ容易にアクセスできるようにする。
5. 比較主張の適切性 他製品や従来品と比較する場合は、公表された規格や試験方法(LCA評価等)を用い、絶対値や百分率で具体的に比較する。

具体的には、あいまいな表現や環境主張を行わないこと、環境主張の内容に説明文を付けること、製品のライフサイクル全体を考慮し重大な負のトレードオフがないかを確認すること、検証に必要なデータを提供し情報へのアクセスを可能にすること、そして製品や工程の比較主張はLCA評価や数値等により適切に行うことが求められます。

特に最新の改定では、特定のプラス面だけでなく重大なマイナスの影響がないかを確認する項目が格上げされました。また、二次元コードを活用して消費者が根拠データへ容易にアクセスできる仕組みづくりが推奨されたほか、カーボンフットプリント等の気候変動に関する主張は本ガイドラインの対象外として専門の規格・ガイドライン等に従うべき旨が整理されるなど、より客観的でエビデンスに基づいた誠実なコミュニケーションが不可欠となっています。

以上の最新ガイドラインが示す通り、これからの企業には「なんとなく環境に良さそう」というイメージではなく、客観的な数値と実態を伴う取り組みが求められています。

そこで今、多くの企業が注目しているのが、自社の敷地内に太陽光パネルを設置し、発電したクリーンな電気を直接使う「オンサイトPPA(太陽光発電オンサイトサービス)」です。

自社拠点での太陽光発電は「実際にCO₂を排出しない電気を作って使っている」という動かしようのない物理的な実績です。これは、グリーンウォッシュのリスクを回避し、ステークホルダーに対して最も誠実に脱炭素への姿勢を示す方法の一つといえます。

実績を「見える化」する、関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」がおすすめ

実績を「見える化」する、関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」がおすすめ

グリーンウォッシュのリスクを抑え、確実な脱炭素実績を積み上げたい企業にとって、関西電力のオンサイトPPAは「誰の目にも明らかな再エネ実績」として最適なソリューションです。
また、脱炭素のために太陽光発電を導入する場合、初期費用やメンテナンス費用、設置場所等がデメリットとして挙げられますが、これらのデメリットを解決したい場合にも、オンサイトPPAは有効です。

PPA(Power Purchase Agreement)とは、エネルギーサービス事業者と契約を結んで太陽光発電設備を設置してもらう導入方法です。太陽光発電設備の所有権は事業者が保有するため、初期費用がかからず、維持管理・メンテナンスの追加費用が発生しません。

関西電力では、初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入可能なオンサイトPPA 「太陽光発電オンサイトサービス」 を提供しています。
関西電力グループが太陽光発電設備の設置から運用、メンテナンスまでをワンストップで行うサービスです。発電した電気をお客さまが利用し、契約期間は20年ほどです※1
太陽光発電設備の設置費用等の初期費用や追加の維持コストはかかりません※2。月々の発電量に応じたサービス利用料は発生しますが、割引プランの適用で節約も可能です。
ただし、オンサイトPPAのご提供には、設置目的場所の面積が900㎡以上必要なため、条件に合わないお客さまは、設置場所不要の太陽光発電 「オフサイトPPA(フィジカルPPA)」 をご検討ください。

  • 途中解約には違約金が発生します。
  • 故障時に保険金額を超える修理をお客さまが希望される場合等、追加料金が発生する場合もございます。

まとめ

世界的に「グリーンウォッシュ」への風当たりが強まる中、企業にはイメージ戦略ではなく、客観的なエビデンスに基づいた誠実な情報開示が求められています。

2026年のガイドライン施行を控え、曖昧な表現や根拠のない主張は、経営を揺るがす重大なリスクとなり得ます。

こうしたリスクを回避し、確かな脱炭素実績を築く有効な手段が、物理的な再エネ設備を導入する「太陽光発電」です。

特に関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス(オンサイトPPA)」は、初期費用ゼロで自社拠点に発電設備を設置でき、目に見える形でのCO₂削減を実現します。

「言葉だけのエコ」から脱却し、実体のある取り組みを通じて、持続可能な企業価値の向上を目指しましょう。

太陽光発電で発電した電気をご使用いただくことで、脱炭素・コスト削減につながるサービスです。

初期費用ゼロで、導入時の工事から導入後の運用・メンテナンスまで、ワンストップでおまかせいただけます。

監修者
関西電力株式会社 法人向けソリューションサイト 編集チーム
法人向けソリューション紹介サイトの企画・編集を担当。脱炭素やエネルギー分野をはじめ、企業の課題解決に資する情報を分かりやすく発信している。

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