省エネ・省CO₂対策で企業が太陽光発電を導入するメリットとは

昨今、多くの企業が環境対策を重要視する傾向にあります。
世界中で地球環境の保護、対策への意識が高まる中、 日本でもCSR活動の一環として省エネ対策や省CO2対策に多くの企業が取り組んでいます。
企業がこうした環境対策に取り組むことは、さまざまなメリットを生み出すと言われていますが、 中でも太陽光発電の導入は 「企業の競争力を高めるための有効な手段」 として、最近、注目されています。

企業の環境対策に投資家が注目!

環境対策に取り組むことで得られるメリット

企業が省エネ対策や省CO₂対策等、 環境対策に積極的に取り組むことで得られるメリットはたくさんあります。
経費削減だけではなく、率先した環境対策の活動が注目を集めると、 メディアにも露出しやすく費用をかけずに広告宣伝効果を得ることが可能です。
自社の環境対策の活動が注目されると、社員自身の意識も高くなり、全社を挙げての環境対策の活動に広がる等、 社会的企業としての基盤の確立につながります。
加えて、ここ数年注目されているキーワード 「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」 の活用によって、 資金調達やブランド力の強化も期待できます。

SDGsとは

SDGs は、2015年9月の国連サミットで採択された世界的な目標のことで、 地球温暖化をはじめ長年解決できていない世界の深刻な問題を17の目標にまとめ、 2030年までに国連加盟国193ヶ国が達成を目指します。
SDGsはいまや世界中で注目されており、この目標に取り組むことで、 企業として環境対策に取り組む姿勢をよりグローバルにPRすることができるのです。

投資活動の変化

実はいま、このSDGsで挙げられている社会的課題を、自社の課題として積極的に取り組もうとしている企業が増えています。 その背景にあるのが、投資活動の変化・・・とりわけESG投資の活性化です。
ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に対して、 企業がどのような対応をしているかを考慮した投資のことです。
ESG投資は、国連支援のもと2006年にPRI(責任投資原則)が策定されたことに始まり、 その投資額は世界で約31兆ドル(2018年GSIAレポートより)におよびます。
これまでなら、企業の利益に直結しないために慈善活動として行われていた取り組みが、 いまではESG投資家の注目を集める重要な要素となっているのです。

ESG投資家が注目する“太陽光発電”

太陽光発電は、原油等の化石燃料を使用しないため、CO₂が発生しないクリーンな電気エネルギーを生産できます。
自家発電となるため、工場等の大型施設を経営する企業にとっては、省エネ・省コスト対策としても非常に有効です。
何より「CO₂が発生しない」というメリットは、SDGsの広がりによってESG投資家が投資先を判断するうえで、 既に重要なポイントになりつつあります。
ESG投資家が環境対策で特に注目していることに「自然エネルギーの活用」があり、 とりわけ太陽光発電はESG投資家の注目を集めやすいと言われています。
例えば、金融機関が融資を検討する際、ESG要素を評価することはリスク管理の観点から難しいとされています。
しかし、目に見える設備である太陽光発電であれば、環境対策の取り組みがより評価されやすい傾向のようです。
このように、いまや太陽光発電を導入することは、自社の評価を高め、 資本を拡大するための設備投資という意味合いもあるのです。

おわりに

太陽光発電は、単に「地球環境を守る」ための手段ではなく、 企業にとって「投資家に支えられた強い競争力を培う」ための企業活動としても大いに意味のあるものです。
企業経営に欠かせない経費削減やブランディング、資本拡大といった、 さまざまな効果を生み出すことにもつながります。
また、社屋や工場の屋根に取り付けた太陽光発電は環境施設面積として計上できるため、 工場立地法のクリアにも役立ちます。
しかし、メリットはわかっていても「設備が大がかりになり、 初期投資を回収できるのか」といった導入を不安視する声も聞かれます。
いま市場では、手軽に太陽光発電を導入できるサービスも登場しています。 関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」 (https://sol.kepco.jp/taiyoko/)なら、 初期費用を抑えつつ太陽光発電を導入できるので、 工場・倉庫・大型店舗等に設置する場合でも手軽に導入することができます。
こうしたサービスの中から、自社の状況にあわせて無理なく導入できる最適な方法を検討してみてはいかがでしょうか。