セントラル空調方式とは?一般的な空調との違いやメリット・デメリット、注意点まで解説

2026.8.19

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企業の運営において、快適な職場環境を整えることは非常に大切です。
空調設備は従業員の生産性や施設の維持費に大きな影響を与えますし、単なる快適さだけでなく、経営効率や維持管理コストにも直結します。管理効率を高めるために「セントラル空調方式」を検討する企業も少なくありません。
一方で、個別空調方式との具体的な違いが分からず、お悩みの担当者の方も多いようです。
今回は法人向けに、セントラル空調方式の仕組みや導入時の注意点を詳しくお伝えします。業務用個別空調の省エネ効果や節電効果を高めたい場合には、一般財団法人省エネルギーセンター主催の「2025年度 省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)」を受賞した、関西電力の
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セントラル空調(方式)とは?

※本画像はAIで生成したイメージです。

セントラル空調とは、建物全体の空調を一括で管理するシステムのこと。

「中央式空調」とも呼ばれ、一箇所に設置された大きな熱源機器からさまざまな空気調和機を組み合わせて各エリアへ冷・暖気を送り出します。
一つのシステムで建物全体の温度を一定に保てるため、大規模な空間に適しています。
そのため、日本ではビルや商業施設、工場等で採用されています。
施設全体のエネルギー管理を一元的に行いたい場合に、非常に有効な方式と言えるでしょう。

一般的な空調とセントラル空調の違い

全エリアの空調を一箇所で管理するセントラル空調方式と対比されるのが「個別空調方式」です。

部屋ごとに独立した空調設備を設置し個別で変更・管理が可能な仕組みで、事務所や一般住宅、小〜中規模施設において主に採用されています。

例えば、多くのご家庭ではリビングや寝室、和室など各部屋にエアコンを設置して、それぞれのリモコンで温度や風量を管理するのが一般的ですが、この「個々での管理が容易」という点はセントラル空調方式との大きな違いです。

セントラル空調方式でも各空気調和機の調整は可能ですが、その場合「FCU(ファンコイルユニット)」「エアハンドリングユニット(AHU)」「バリアブルエアボリューム(VAV)」などの機器が必要となります。

このように、一般的な空調システムとセントラル空調システムでは仕組みが根本的に異なるため、導入コストや管理方法も変わってくるのです。

セントラル空調のメリット

セントラル空調方式には、下記のようなメリットがあります。

  • ●メンテナンスの効率化・コストの削減につながる
  • ●設計自由度が高い
  • ●建物全体の温度を均一に保てる
  • ●静音性に優れている
  • ●省スペースで済む

こうしたメリットがあるとはいえ、すべてのケースにあてはまるものではありません。

建物の規模や用途などによっては、セントラル空調方式よりも個別空調方式の方が適している場合もあります。
メリット・デメリットだけでなく、自社の条件を加味したうえで慎重に検討を進めましょう。

メンテナンスの効率化・コストの削減につながる

セントラル空調方式だと熱源機が一箇所に集約されているため、点検やメンテナンスが比較的容易です。

セントラル空調方式だと熱源機が一箇所に集約されているため、点検やメンテナンスが比較的容易です。

エアコンごとにメンテナンスしなければならない個別空調方式と比べ、点検・保守作業が集約できるため、保守・点検にかかる管理コストを削減できると言えるでしょう。
更新の頻度を抑えることで、将来的な修繕費用の大幅な改善が期待できます。
また、安定したインフラを長く維持できることは、建物自体の資産価値を高めることにもつながります。
長期的なスパンで収支を考える際、セントラル空調方式の採用は非常に有利な選択肢となるでしょう。

設計自由度が高い

セントラル空調方式では、冷温水を送るための水配管を整備する必要がありますが、冷媒配管に比べて、水配管は長さや高低差に関する制約が少ないのが特徴です。
そのため、高層ビルや商業ビルなどの大規模施設でも取り入れやすいのが特徴です。

一方の個別空調方式では、水ではなく「冷媒」と呼ばれるガスを用いています。
この冷媒が通るためのパイプには長さや高低差について細かな制限があるうえに、各フロアや部屋単位で設計をしなければなりません。

建物全体の温度を均一に保てる

セントラル空調方式は一括で管理しているため、適切な設計・制御のもとで、安定した室内環境を維持しやすい方式です。
温度だけでなくシステムのオン・オフも一括で制御できるため、個別機器の消し忘れなども抑制できます。
空調を使う時間が固定の場合は特に重宝するメリットと言えるでしょう。

静音性に優れている

セントラル空調方式では主な騒音源となる部分は外部、または隔離された部屋(地下など)に設置されます。
そのため、機器の稼働音をほとんど感じることなく、室内を快適な温度に保つことが可能です。

図書館や病院など、静かな環境が求められる施設はもちろん、従業員の集中を保つ意味合いでも機械の静音性は大きなメリットとなるでしょう。

省スペースで済む

個別空調方式では、各系統ごとに室外機を設置する必要があり、室内機台数や系統数の増加に伴い室外機設置スペースが必要となります。

セントラル空調方式では一括管理を行うため、フロアごとに室外機を設置する必要がありません。
そのため本来室外機を設置するためのスペース(ベランダや屋上など)が空き、その分有効活用が可能となったり、すっきりとした外観を保ったりできるなどのメリットもあります。

セントラル空調のデメリット・注意点

セントラル空調方式には多くの利点がありますが、導入前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。

  • ●初期費用が高く、工数もかかりがち
  • ●部屋ごとの温度調節ができない
  • ●故障時に全空調が停止するリスク
  • ●増築などへの対応が難しい

一括して管理できるが故のメリットがあれば、デメリットもあるわけです。

初期費用が高く、工数もかかりがち

セントラル空調方式では、システム全体を動かすための大型機器の導入や配管工事が影響し、導入時のコスト(=初期費用)が高くなる傾向があります。

また、個別空調方式の多くは必要機器がパッケージ化されていますが、当該方式では一つひとつを構成する必要があり、その分工数がかかりがちです。

決して少なくはない初期投資となるため、それに見合う価値があるか慎重に判断しましょう。
予算面でのハードルは、導入前にしっかりと検討しておくべきポイントですね。

コストと工期で諦める前に。既存の個別空調機を生かす省エネという選択肢

個別空調方式をご利用の場合、管理コストの軽減を理由にシステム更新をご検討されるケースもあろうかと思います。

しかし、ここまで述べたセントラル空調方式への更新には多額の初期費用と工期が必要となります。

多額の費用を投じて空調方式を変更するか、
それとも現状の管理コストを受け入れ、同様の空調方式での運用を継続するか、
そのような選択に悩まれていませんか?

実は、大掛かりな工事を行わず、空調にかかる電気料金を約10〜20%削減※できる方法があります。

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それが、関西電力の「おまかSave-Air®」です。

「おまかSave-Air®」は、現在ご使用の室外機に制御盤を取り付けていただくだけで、コスト削減につながるサービスです。

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関西電力の「おまかSave-Air®」の特徴

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  • 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
  • 設置状況等により一部室内工事が発生する場合があります。
  • 一部対象外の機器があります。
  • 契約期間は原則6年、7年目以降は同一条件で1年毎の自動更新となります。また、お客さまのご都合で契約満了前にご解約いただく場合には、清算金(解約金)をいただきます。

部屋ごとの温度調節ができない

セントラル空調方式は建物全体の温度を均一に保つメリットがある一方で、部屋ごとの細かな調整ができない場合があります。

例えば広いフロアの場合、日射や外気の影響で窓際と中央部分で体感温度が異なるケースが想定されます。

この際、セントラル空調方式だとその室内にいるユーザーが温度や風量を調整することはできません。
「このフロアだけ少し涼しくしたい」などの個別要望には応えにくい構造です。

ただ、セントラル空調方式でも下記機器を用いることで一定の調整は可能です。

機器名 用途 具体例
エアハンドリングユニット(AHU) 空気の洗浄、温度・湿度の調整 フロア全体に冷風・温風を送ることが可能
ファンコイルユニット(FCU) 温度・風量調整 個別の部屋に冷風・温風を送ることが可能
バリアブルエアボリューム(VAV) 風量を調整 ゾーンごとの風量調整が可能

故障時に全空調が停止するリスク

セントラル空調方式は一つの熱源機で管理しているため、万が一熱源機が故障した場合には建物全体の空調が止まるおそれがあります。

業務に支障が出る可能性はもちろん、時期によっては従業員の体調不良につながる可能性も十分考えられるでしょう。

増築などへの対応が難しい

セントラル空調方式は建物の構造を踏まえた設計・管理を行うため、増設やレイアウト変更への対応が難しいデメリットがあります。

将来的に部屋を増やしたり、間取りを大きく変えたりする際は再設計や改修をしなければなりません。
設計を依頼する際は、将来的な間取りの変化も想定しておきましょう。

まとめ:施設の価値を高める空調選びを

セントラル空調方式は、建物全体を一括で管理する頼もしい存在です。

一方で、導入時のコストや構造上の制約といった課題も存在します。
対象となる施設に何を求めるのか、まずは優先順位の整理から行ってみてはいかがでしょうか。
専門家のアドバイスを参考にしながら、最適な空調環境を目指してみましょう。

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監修者
関西電力株式会社 法人向けソリューションサイト 編集チーム
法人向けソリューション紹介サイトの企画・編集を担当。脱炭素やエネルギー分野をはじめ、企業の課題解決に資する情報を分かりやすく発信している。

サービス概要資料

おまかSave-Air®

エネルギーコスト削減、脱炭素に向けた取り組みのために、まず始めるべきは「空調の省エネ」です。現在お使いの空調機に制御用コンピューターを取り付けるだけで、省エネと快適性の両立ができる全く新しいサービスです。

資料の一部をご紹介

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