エアコンの電気料金を節約する方法! 夏(冷房)と冬(暖房)の対応も紹介
2025.1.23
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目次
建物全体では、電力使用量の半分近くを空調設備(エアコン等)が占めています。そのため、エアコンの利用方法を改善すれば、電気料金を大きく抑制することが可能です。
この記事では、夏(冷房)および冬(暖房)に関して、エアコンの電気料金を節約する方法を詳しく解説します。オフィスや店舗等で省エネ・コスト削減に関連する施策を立案・推進している方は、ぜひ参考にしてください。
オフィス・店舗等ではエアコンが消費電力の半分近くを占める
オフィス・店舗等の施設では、夏には冷房のために、冬には暖房のためにエアコンを稼働するケースが一般的です。
建物全体では、エアコン以外にパソコンや照明等も電力を消費していますが、一般的なオフィスビルにおける夏季の電力消費比率の約49%はエアコン等の空調設備が占めています※。そのため、エアコンの利用方法を改善すれば、電気料金の削減につながるでしょう。
- ※季節や時間帯、使用環境によって電力使用量の割合は異なります。
夏(冷房)・冬(暖房)共通で取り組むべきエアコンの節電方法
夏(冷房)および冬(暖房)に取り組むべき対策の前に、まずは夏・冬共通で取り組むべきエアコンの節電方法を把握しておきましょう。以下は、季節を問わず有効な対策です。
夏(冷房)・冬(暖房)共通で取り組むべきエアコンの節電方法
- 1.利用ルールを定めて従業員に周知する
- 2.風量を抑制せずにサーキュレーターを活用する
- 3.フィルターや室外機を掃除する
- 4.自動制御用の機器を室外機に取り付ける
各方法を詳しく解説します。
①利用ルールを定めて従業員に周知する
まずは、エアコンの利用ルールを定めて、従業員に守ってもらうように伝えましょう。各部屋に温度調整機能がある場合は 「設定温度での運用を守る」、利用しない部屋は 「来客がない時間帯(早朝・夜間・休日)にエアコンの稼働を停止する」、「短い時間間隔でスイッチのON・OFFを繰り返さない」 等、業務形態をふまえてルールを策定してください。
エアコンによっては、短時間でON・OFFを切り替えるよりも、稼働し続けるほうがトータルの電気料金節約につながる場合があります。メーカーの公式サイトや取り扱い説明書等を確認し、適切に対応しましょう。
②風量を抑制せずにサーキュレーターを活用する
暖かい空気は上方に、冷たい空気は下方に向かう性質があるため、風量を抑制すると温度ムラが生じる場合があります。その場合は、風量を抑制するのではなく、自動設定あるいは強風に設定するほうが、室内の温度ムラが解消されます。
また、サーキュレーターや扇風機を上手に活用して、温度ムラを解消することもご検討ください。
温度のムラが解消されると、必要以上にエアコンが稼働しないため、電気料金の抑制につながります。冬は床付近に 「冷気だまり」 が形成されやすい傾向がありますが、室内の空気が混ざれば、寒さを感じにくくなるでしょう。
③フィルターや室外機を掃除する
定期的に(2週間に1回程度を目安に)フィルターや室外機を掃除しましょう。ホコリ等がたまっていると空気のとおり道がふさがれてエアコン本来の性能を発揮できません。
また、空気のとおり道がふさがれるため、室外機の周辺に障害物を置いてはいけません。加えて、室外機を直射日光が当たらない場所に設置する(あるいは、日除けで直射日光が当たらないようにする)ことも大切です。
業務用エアコンの清掃についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:業務用エアコンの掃除は自分でできる?業者依頼の料金相場と節電方法も解説
④自動制御用の機器を室外機に取り付ける
業務用電気個別空調(ビル用マルチエアコン)を利用している場合は、自動制御用の機器を室外機に取り付けることも効果的です。制御用コンピューターで空調の室外機を自動制御し、デマンド値の抑制によって、快適性を維持しながら電気料金の削減を実現可能です。
デマンド値とは、刻々と変化する電力使用量を計量器が計量し、30分単位で平均値を算出したものです。過去1年間(計測した月と過去11ヶ月)で最も大きいデマンド値が最大デマンド値で、電気料金の計算で用いられます。
無理なく節電したい場合は、自動制御用機器の導入を検討してみるといいでしょう。関西電力の「おまかSave-Air®」について、詳しくは以下でご確認いただけます。
夏(冷房)|エアコンの電気料金を節約する方法
夏は、冷房目的でエアコンを稼働し、大量に電力を消費します。以下は、夏季にエアコンの電気料金を節約する方法です。
夏季にエアコンの電気料金を節約する方法
- 1.エアコンの設定温度を上げる
- 2.クールビズを推進する
- 3.除湿する
①エアコンの設定温度を上げる
エアコンの設定温度を上げれば、その分、電気料金の節約が可能です。設定温度を1℃上げると、冷房時の電力使用量は13%削減されるとされています。室温28℃を目安にして、エアコンの稼働を調整しましょう。
なお、節約に励むあまり、快適性が損なわれないようにご注意ください。まずは従業員の体調を優先し、こまめな水分補給も忘れないようにしましょう。
また、室温が高すぎる状態では、業務効率・生産性が低下するため、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
②クールビズを推進する
エアコンの設定温度を上げても暑さを感じないように、クールビズを推進しましょう。
「薄手の服を着る」「ノーネクタイ」「勤務時間の朝方シフト」「団扇や扇子の利用」 等、エアコンの稼働を減らしても快適に過ごせるように工夫することを、従業員に呼びかけてください。
③除湿する
湿度を10%下げる(除湿する)と体感温度が1℃下がるとされているため、その分エアコンの設定温度を上げることが可能となり、節電効果を期待できます。
ただし、空調機器の種類によっては、冷房よりも除湿運転のほうがエネルギーを大きく消費する場合があります。その場合は、除湿運転にこだわるべきではありません。
「固体吸着剤を用いたデシカント除湿方式」が採用された機器に関しては、省エネ効果と除湿の両立が可能なケースもあります。空調機器が老朽化している場合は、節電と除湿を両立できる製品への買い替えも検討しましょう。
冬(暖房)|エアコンの電気料金を節約する方法
冬は、ガスストーブや灯油ストーブ等の代わりに暖房目的でエアコンを稼働し、大量に電力を消費するケースもあるでしょう。以下は、冬季にエアコンの電気料金を節約する方法です。
冬季にエアコンの電気料金を節約する方法
- 1.エアコンの設定温度を下げる
- 2.ウォームビズを推進する
- 3.床から暖める
①エアコンの設定温度を下げる
エアコンの設定温度を下げた場合、その分、電気料金の節約が可能です。設定温度を1℃下げると、暖房時の電力使用量は10%程度削減されるとされています。室温20℃を目安にして、エアコンの稼働を調整しましょう。
ただし、夏季同様、節約に励むあまり快適性が損なわれないようにご注意ください。室温が低すぎる状態では業務効率・生産性が低下するため、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
②ウォームビズを推進する
エアコンの設定温度を下げても、寒さを感じないように、ウォームビズを推進しましょう。具体的には、マフラー・レッグウォーマー・セーター等を着用し、太い血管がある部位を重点的に温めるように呼びかけてください。
また、ひざかけやストール、毛足の長いスリッパの使用も効果があります。ホットドリンク(温かいお茶等)を飲むことも有効です。ウォームビズを実践すれば、体が温まるため、エアコンの設定温度を下げても寒さを感じにくいでしょう。
③床から暖める
冷たい空気は床付近に、暖かい空気は天井付近にたまりやすい性質があります。
速やかに部屋全体を暖めるためには、エアコンの風が出る方向を床に向ける(水平に対して60°以上の下向きに設定する)ことが重要です。床に向かって出た暖かい空気は、天井に向かって上昇し、部屋全体が暖まります。
関西電力の「おまかSave-Air®」でエアコンの電気料金を節約しよう
電気料金の削減に取り組むのであれば、エネルギー使用量が多い空調(エアコン)から開始しましょう。
関西電力の「おまかSave-Air®」は、AI自動チューニング機能を搭載した新たな空調制御サービスです。従来のデマンドコントローラーと異なる独自の制御ロジックを搭載しており、快適性を維持しながらエアコンの電気料金を削減可能です。
関西電力の「おまかSave-Air®」の特徴
- ●初期費用ゼロ・安価な月額料金でサービスの導入が可能
- ●電力使用量と最大電力を抑制することで電気料金を10〜20%削減※1
- ●工事にかかる期間は2〜3日程度、既存の室外機に後付けするのみで改修工事も不要※2
- ●ダイキン工業・日立・三菱電機等の国内主要空調メーカーに対応しており※3、メーカー保証も継続
- ●最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能※4
また、誰でも・どこからでも使いやすい設定画面も「おまかSave-Air®」の魅力です。「10秒シミュレーション」で概算の電気料金削減額をご確認のうえ、ぜひお申込みをご検討ください。
- 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
- 設置状況等により一部室内工事が発生する場合があります。
- 一部対象外の機器があります。
- 初回契約は原則6年、初回契約終了後は1年ごとの自動更新です。また、お客さまのご都合で解約いただく場合には、解約金をいただきます。
自社に適した方法でエアコンの電気料金を節約することが大切
さまざまな方法でエアコンの電気料金を削減可能です。複数の方法を組み合わせて、自社に適した形で実践しましょう。なお、「暑すぎる」「寒すぎる」状態では業務効率が低下するため、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
関西電力の「おまかSave-Air®」を活用すれば、快適性を維持しながら省エネを実現できます。「10秒シミュレーション」で概算の電気料金削減額をご確認のうえ、ぜひお申込みをご検討ください。
監修者 近藤 元博(こんどう もとひろ)
愛知工業大学 総合技術研究所 教授
1987年トヨタ自動車に入社。分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステムならびに新エネルギーシステムの開発、導入を推進。あわせて生産工程から排出する廃棄物や、使用済み車両のリサイクル等幅広い分野で廃棄物の排出削減、有効利用技術の開発導入を推進。
「リサイクル技術開発本多賞」 「化学工学会技術賞」 他エネルギーシステム、資源循環に関する表彰受賞。2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に取り組み中。経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他
サービス概要資料
おまかSave-Air®
エネルギーコスト削減、脱炭素に向けた取り組みのために、まず始めるべきは 「空調の省エネ」 です。現在お使いの空調機に制御用コンピューターを取り付けるだけで、省エネと快適性の両立ができる全く新しいサービスです。
資料の一部をご紹介
- これまでの空調省エネの課題
- おまかSave-Air®の概要
- 導入効果
- サービス料金
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