「太陽光発電オンサイトサービス」と「蓄電池」をあわせて導入することで
CO2と電気料金の削減、BCPを同時に実現しました。

太陽光発電の導入によりCO2の大幅な削減を実現

「キユーピー マヨネーズ」 をはじめとしたマヨネーズやドレッシング、サラダや惣菜、育児食や介護食など食卓を彩る幅広い商品を製造・販売しているキユーピー株式会社さま。「良い商品は良い原料からしか生まれない」 という信念のもと、バリューチェーン全体で品質向上に取り組むだけでなく、地球環境の保全にも尽力されています。中でもグループのモデル工場として環境負荷低減を積極的に進められているキユーピー神戸工場さまで 「太陽光発電オンサイトサービス」 をご導入いただいた経緯を伺いました。

キユーピー株式会社さま 「太陽光発電オンサイトサービス」 導入の決め手

  1. CO2と電気料金の削減に期待
  2. 陸屋根など設置場所の懸念も払しょく
  3. 蓄電池をあわせて導入し、BCPとさらなる電気料金の削減を実現

CO2排出量の削減のために太陽光発電を検討

神戸工場 工場長
加藤 英巳さま

当社はCO2の排出量削減のため、グループを挙げて調達から生産、物流、販売、そしてオフィスまですべての段階で省エネルギーやエネルギー転換に努めています。その一環として、国内外の事業所や工場で再生可能エネルギーの導入を進めており、2012年からの10年間で、国内の12拠点に太陽光発電設備を設置しています。
西日本最大の生産拠点として2016年に操業を開始したキユーピー神戸工場は、グループを代表するモデル工場に位置付けられ、環境に配慮した省エネ設計や最新技術の導入による生産プロセスの効率化・高品質化を図っています。「カーボンニュートラル」 を目標に掲げ、当初から再生可能エネルギーである太陽光発電の導入を視野に入れていました。
また当工場は主力商品の供給を担う基幹工場であるだけでなく、地域のお客さまをはじめ多くの消費者とのコミュニケーションの場としての役割も担っています。そのため、施設を充実させ、新型コロナの感染拡大以前は小学生から社会人まで多くの工場見学を受け入れていました。そうした見学者の方からSDGsや環境への取り組みについて質問されることが増え、生産現場から発信できる取り組みとしても太陽光発電の導入を考えていました。

設置場所の懸念も払しょく

太陽光発電を検討する中で不安に感じていたことの1つは、当工場でも本当に太陽光発電を設置できるのかという点です。当工場は平らな陸屋根であるため、太陽光パネルの設置コストが高くならないか懸念していました。
当社の懸念に有効な解決策を示し、説得力のある提案をしてくださったのが関西電力さんでした。陸屋根などのリスクを最小限に抑えてコストメリットを出せる設計案を出してくださり、安心感とともに大きく期待が高まりました。

完全なカーボンニュートラルの実現に向けて

今回、CO2の排出量を大幅に削減できましたが、目標は、当工場のCO2排出量を「ゼロ」にし、完全な“カーボンニュートラル”を実現することです。「太陽光発電オンサイトサービス」でCO2の排出量を大幅に減らし、残りは関西電力さんのCO2フリーの電気料金メニュー「再エネECOプラン」にすることで、“カーボンニュートラル”を達成できる目途が見えてきました。
太陽光発電だけでなく、当社のカーボンニュートラルに向けて様々なご提案をいただけたたことも、関西電力さんの魅力の1つだと感じました。

蓄電池もあわせて導入し、BCPと電気料金削減を実現

神戸工場 生産技術課
担当課長 渡辺 浩史さま

関西電力さんの提案で魅力的だったのは、太陽光発電とあわせて蓄電池を導入することで、BCP対策にもなるという点でした。もし、停電によって製造や排水処理に関わる装置が短時間でも止まってしまうと簡単には復旧できません。当工場は非常用発電設備を備えていますが、商品供給を滞らせないためにはBCPのさらなる強化が必要だと考えていました。バックアップ電源として蓄電池があれば安心感が高まります。
また、太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めておき、電気使用量のピーク時に蓄電池の電気を使うことでデマンドを抑制することができます。生産現場の節電努力はもちろん、蓄電池によってピークカットすることで、実際にデマンド契約の条件を一段階下げ、電気料金を低減することにもつながっています。

省エネに向けてさまざまなサービスを提案いただけた信頼感

神戸工場 生産技術課
課長 今泉 創さま

今回導入に踏み切れたのは、提案自体が魅力的だったことも勿論ですが、当社に寄り添っていただいた関西電力さんの姿勢も大きな要因でした。
関西電力さんは、太陽光発電だけでなく、蓄電池やさまざまな省エネのサービスまで提案してくださいました。特に2度にわたって実施した工場のウォークスルーでは、工場内をくまなく歩き、蒸気漏れの箇所を指摘してくださるなど、当社が見つけられなかった省エネや改善のポイントを惜しみなくご教示いただきました。「省エネに向けて一緒に改善を進めていく」 という姿勢で臨んでくださったと感じています。
PPAモデルの太陽光発電の契約期間は長期に及びます。関西電力さんなら長期にわたる運用・メンテナンスも安心してお任せできるという信頼感がありました。

従業員の省エネ意識向上にも一躍

今回の太陽光発電の導入を機に、工場の従業員が改めて省エネを自分事として捉え、これまで以上に熱心に取り組むようになったと感じています。当社では、従業員一人ひとりの知恵を大切にする全員参加の活動として 「夢多“(むだ)採り活動」 を20年近くにわたって続けています。当工場でも生産現場における業務のムダを取り除くべく活動していますが、今年は従業員からエネルギーに関するムダを取り除く取り組みが例年以上に報告されました。これからも関西電力さんの協力を得ながら、カーボンニュートラルの実現に向け、たゆまず努力を積み重ねていきたいと考えています。

「太陽光発電オンサイトサービスおよび蓄電池」 って??

担当者のコメント

関西電力 ソリューション本部
法人営業第一部 東京グループ
藤井 有美子

今回ご採用いただいた 「太陽光発電オンサイトサービス」 は、当社が太陽光発電設備の設置、運用からメンテナンスまで全て行い、お客さまに発電した電気をご利用いただく、PPAモデルのサービスです。環境や省エネ、BCPへの意識が高く、CO2の排出量や電気使用量の削減効果が期待できるキユーピーさまだからこそ、太陽光発電オンサイトサービスと蓄電池をセットでご提案させていただきました。
キユーピーさまの視点に立ち、お客さまのニーズや課題に徹底して向き合うことで、時代に沿った新しい価値の提案をしていくことがフロント営業としての役割だと思っています。今後は、キユーピーグループさま全体のCO2排出量の削減に向けた提案を実施し、企業の価値向上に向けて、お客さまから 「選ばれる関西電力」 を目指していきます。

キユーピー株式会社
住所
神戸工場/兵庫県神戸市東灘区深江浜町27-1
本社/東京都渋谷区渋谷1-4-13
H P
企業サイト/https://www.kewpie.com
商品サイト/https://www.kewpie.co.jp
神戸工場サイト/https://www.kewpie.co.jp/entertainment/openkitchen/kobe

1919(大正8)年の創業以来、マヨネーズやドレッシングをはじめ幅広い商品を通じて、日本のサラダ文化の普及に貢献してきた。「食を通じて社会に貢献する」という創業者の志を継ぎ、事業活動と共に社会活動にも積極的に取り組む。兵庫県神戸市に設立したキユーピー神戸工場は、西日本のマザー工場としてキユーピーグループのすべての調味料の約3割もの生産を担うとともに、環境保全への貢献においても先進的な取り組みでグループをけん引している。

*掲載の情報は2022年9月のものです。
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