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「太陽光発電オンサイトサービス」と「蓄電池」で、
環境負荷低減とBCP対策の両方を実現。

株式会社かわでん 九州工場さま

工場の屋上とカーポートに太陽光パネルを設置し、大幅なGHG排出量削減を可能に

山形県に本拠を置き、オフィスビルや工場、病院、学校、大型マンションなどに設置される配電盤、分電盤、制御盤などの配電制御システムを製造されている株式会社かわでんさま。中でも九州工場さまでは、西日本エリアに向けた製品を製造し、設計から板金・塗装・組立まで一貫生産できる体制で、お客さまからの多様なニーズに応えておられます。同社は、持続可能な社会の実現に貢献することを企業の責務として、環境負荷低減の取り組みにも注力されています。今回は、常務執行役員 製造本部 副本部長 兼 九州工場長の江頭 俊朗さま、経営管理本部総務部 九州総務経理チームリーダーの立石 博之さまに、「太陽光発電オンサイトサービス」 および 「蓄電池」 を導入した経緯と、環境負荷低減やBCPへの取り組みについて伺いました。

株式会社かわでん 九州工場さま
「太陽光発電オンサイトサービス」 導入の決め手

  1. 初期費用不要でGHG排出量を削減
  2. 屋根上に加えてカーポートへの太陽光発電設置にも対応
  3. デザインの要望にもフレキシブルに対応
  4. 蓄電池もあわせて導入し、環境負荷低減とBCPの両方を実現

2050年までにGHG排出量実質ゼロを目指す

常務執行役員 製造本部 副本部長
兼 九州工場長
江頭 俊朗さま

当社は、脱炭素社会の実現に向け、2050年までにGHG(温室効果ガス)排出量を実質ゼロにすることを目指しています。まずは2030年までにScope1・2のGHG排出量を50%削減することを目標とするとともに、Scope3を含む自社のバリューチェーン全体での削減を進めるため、製品の開発から原料調達、生産、輸送まで、あらゆる事業活動を通じてGHG排出量削減に取り組んでいます。

再生可能エネルギーの活用で、さらなるGHG排出量の削減へ

これまで、事業所や工場の照明機器をLEDに切り替えるなど、さまざまな施策に取り組んできました。今後は、さらなるGHG排出量削減を目指し、再生可能エネルギーの活用を積極的に推進していきたいと考えています。しかし、数年前から太陽光発電の導入を検討していたものの、諸条件が揃わず決断に至らない状況が続いていました。こうした中で、当社の希望にかなう提案をしてくれたのが関西電力さんでした。

工場屋根およびカーポートに太陽光発電設備を設置

初期費用不要が魅力

「太陽光発電オンサイトサービス」 を選んだ理由の一つは、初期費用が不要であることです。それまでは自社所有での導入を考えていたため、こうしたサービスがあることに驚くとともに、初期費用を大幅に抑えられる点が魅力でした。

カーポートへの設置で広大な敷地を有効活用

工場の屋根上だけでなく、カーポートへの設置にも対応できるという点も評価しています。九州工場は、広大な敷地内に、広々とした駐車場を設けています。ソーラーカーポートの導入を考えたのは、駐車場エリアを有効活用できることに加えて、駐車場エリアに電源を確保し、BCP対策につなげることも期待したからでした。

デザインの要望にもフレキシブルに対応

経営管理本部総務部
九州総務経理チームリーダー
立石 博之さま

中でも決め手の一つとなったのは、ソーラーカーポートのデザインについて、当社の要望に応えてくださったことです。ソーラーパネルを屋根に敷設するソーラーカーポートは、強度を確保するため、4本の柱で支える構造が一般的です。しかし 「4本足」 のカーポートは、前方の支柱が邪魔になって駐車しづらいという難点があります。そこで後方2本の柱で支えるデザインを依頼したところ、柔軟に対応してくださいました。希望通りのソーラーカーポートを設置していただき、非常に満足しています。

蓄電池もあわせて導入し、環境負荷低減とBCPの両方を実現

さらに、「太陽光発電オンサイトサービス」 と合わせて 「蓄電池」 を設置することで、環境負荷低減とBCP対策の両方が可能になる点も導入の後押しになりました。太陽光発電で発電した余剰電力を蓄電池に蓄えることで、効率的な電気の活用が可能になるだけでなく、蓄電池に貯めた電力をピーク時に放電する機能により、デマンドも低減できます。それに加えて、BCPを強化できる点も魅力でした。
九州工場には、約200人の従業員が働いており、災害などの緊急時には、従業員の安全を守るためのライフラインを確保しておく必要があります。また敷地内のグラウンドは、災害時に消防関係者の待機場所に指定されているため、非常時の電力維持は、極めて重大な課題です。今回、太陽光発電と蓄電池を両方導入したことにより、万が一停電状態に陥っても、自立運転システムで一部の太陽光発電から電力を供給することが可能になりました。蓄電池があれば、夜間でも工場棟の避難エリアにある休憩室やトイレ、シャワー室の照明や自動販売機に必要な電力を賄えます。また、カーポートの照明や非常用コンセントへの電力供給によって、緊急時には駐車場エリアを地域住民の方々の避難場所として提供することも可能になります。

新設キュービクルおよび蓄電池

柔軟かつ丁寧なサポートへの安心感

導入が決まって以降の関西電力さんの対応にも安心感がありました。補助金を申請する際には、きめ細やかに調整・サポートしてくださり、非常に助かりました。
また大規模な設備を導入するにあたって、地域住民の方々への配慮についても、土地柄や法的・環境的な影響を考慮し、適切な対応方法を助言してくださいました。豊富な導入実績があり、さまざまな知見をお持ちの関西電力さんだからこその手厚いサポートだと思います。

他工場への太陽光発電導入も前向きに検討

2025年3月に工場屋根およびカーポートの太陽光発電が稼働しました。想定発電量合計は年間50万kWhで、年間240t-CO2の削減を見込んでいます。稼働してまだ日は浅いものの、想定以上の発電量に満足しています。
発電状況をリアルタイムに表示した大型モニターをエントランスに設置し、当社を訪れたお客さまに見ていただくことで、当社の取り組みの開示・訴求力向上にも役立っています。
ソーラーカーポートは、従業員はもちろん、本社からも好評です。発電効果やBCP対策だけでなく、雨除けや夏場の遮光・遮熱効果にも大きな期待を寄せています。
今後も、省エネ法を遵守することはもちろん、毎年自らに高い目標を課し、GHG排出量の削減努力を続けていく必要があります。今後は、山形県にある本社・山形工場にも、再生可能エネルギーの導入を検討してまいります。

サービス概要資料

太陽光発電オンサイトサービス

自家消費型太陽光発電で電気料金とCO₂を削減。「太陽光発電オンサイトサービス」 の概要をご紹介します。

資料の一部をご紹介

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  • サービスの特徴
  • ご提案事例

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株式会社かわでん 九州工場さま

住所:
佐賀県佐賀市大和町大字川上4583-1
電話:
0952-51-2051

1926年(大正15年)の創業以来、配電制御システムの専業メーカーとして、配電盤、分電盤、制御盤を製造・販売してきた。「電気に生きる-電気とともに発展する社会と共生し、人々の暮らしに貢献する」 という創業の理念のもと、自社で設計から製造、販売、アフターサービスまで、一貫して担えるところを強みに、顧客・市場のニーズに対応した製品づくりに尽力している。2026年に創業100周年を迎える。次の100年に向け、さらなる発展を目指している。

*掲載の情報は2025年5月のものです。

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