2025年度|太陽光パネル・太陽光発電の補助金はもらえる?(法人向け)
2025.8.25
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CO₂削減や電気料金の改善を目的に、太陽光発電の導入を検討する企業が増えています。太陽光発電設備の導入時には、補助金を上手く活用すると負担額が抑えられ、場合によっては大きな金額のサポートが受けられることもあります。
初期費用がネックで導入を迷っている企業の方は、活用できる補助金がないかぜひチェックしてみましょう。
一方で、補助金を活用するには、補助金を申請する必要があります。補助金の申請は手間がかかり、自社だけで行うのは苦労されることが多いです。
太陽光発電の事業者によっては、補助金申請のサポートもしてくれる事業者もいます。補助金の活用を検討している企業は、事業者選びの際に、補助金申請をサポートしてもらえるか、ご確認いただくことをおすすめいたします。
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太陽光発電・太陽光パネルの補助金一覧(法人向け)|2025年度(令和7年度)
2025年度(令和7年度)の太陽光発電・太陽光パネルの補助金一覧(法人向け)は、次のとおりです。
- ●需要家主導太陽光発電導入促進事業
- ●ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業
- ●建物等における太陽光発電の新たな設置手法活用事業
- ●地域共生型の太陽光発電設備の導入促進事業(営農地・水面等)
- ●窓、壁等と一体となった太陽光発電の導入加速化支援事業
- ●工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)
- ●データセンターのゼロエミッション化・レジリエンス強化促進事業
- ●新手法による建物間融通モデル創出事業
- ●新築建築物/既存建築物へのZEB普及促進支援事業
- ●地域レジリエンス・脱炭素化を同時実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業
- ●物流脱炭素化促進事業
- ●浄化槽システムの脱炭素化推進事業
現時点で公募が終了しているものもありますが、今後再び公募が行われる可能性もあります※。各補助金の概要について、以下で見ていきましょう。
なお、補助金にはさまざまな種類があり、一から情報収集をするのは簡単ではありません。関西電力では太陽光発電に活用できる補助金の解説セミナーを開催しているため、興味のある方はぜひ参加をご検討ください。
※以降の内容は、すべて2025年6月時点の情報をもとに記載しています。
需要家主導太陽光発電導入促進事業
対象 | 特定の需要家に電気を供給するために新たに太陽光発電設備を設置する者 |
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公募期間 | 現時点では公募終了 三次公募期間(複数年度事業):2025年1月6日~1月17日(17時まで) |
補助率 | 自治体連携型は2/3以内、それ以外は1/3以内 |
需要家が発電事業者と連携して行う太陽光発電設備や蓄電池の導入等への補助金事業です。
8年以上にわたり一定量以上の電気の利用契約を製造業の大規模需要家等と結ぶことや、対象設備が 「電気事業者による再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」 の認定計画に含まれないこと、つまりFITやFIP制度を利用していないこと等が要件となっています。
令和7年度予算案額は98億円ですが、過去採択案件の後年度負担分のため新規採択は行われない見通しです。

ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業
対象者 | 民間企業等 |
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公募期間 | 第一次公募 : 2025年3月31日~4月25日(正午まで) 第二次公募 : 2025年6月5日~7月4日(正午まで) |
上限額 | 太陽光発電設備で2,000万円、充放電設備で1,000万円 |
ストレージパリティ達成に向けた支援をする補助金事業です。ストレージパリティは、太陽光発電システムの導入において、蓄電池を導入しないよりも蓄電池を導入した方が経済的メリットのある状態を指します。
この事業では、民間企業等による屋根等を活用した自家消費型の太陽光発電設備や、蓄電池を導入する事業が支援されます。
申請区分としては、オンサイトPPAモデル、その他のPPAモデル、自己所有モデル、リースモデル、その他のリースモデル等があり、各区分での要件を満たす場合に補助金申請の対象となります。
PPA(Power Purchase Agreement)は、エネルギーサービス事業者と契約して太陽光発電設備を設置してもらう導入方法です。初期費用なしで太陽光発電が導入でき、メンテナンスも事業者が実施し、費用と手間がかからないことがメリットです。オンサイトPPAの場合は、需要家である企業等の敷地内に設備を設置します。
PPAについて詳しくは以下の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:太陽光発電のPPAモデルとは?種類や導入メリット・デメリットを解説
関連記事:オンサイトPPAとは?仕組みとオフサイトPPAとの違いやメリット・デメリットを解説
関連記事:オフサイトPPAとは?自己託送・オンサイトPPAとの違いやメリット・デメリットを解説
建物等における太陽光発電の新たな設置手法活用事業
対象者 | 民間事業者・団体等 |
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公募期間 | 二次公募 : 2025年6月25日~7月15日(正午まで) |
補助率 | 補助率1/3(上限は1億円) |
駐車場を活用した自家消費型太陽光発電設備(ソーラーカーポート等)の導入を支援する補助金事業です。駐車場を活用した以下のうちいずれかの太陽光発電設備導入がひとつの要件となります。
- ●ソーラーカーポート(太陽光発電一体型カーポート、太陽光発電搭載型カーポート)
- ●その他駐車場を活用した太陽光発電設備
導入設備による発電量の50%以上を導入場所の敷地内で自家消費することも条件です。
ソーラーカーポートはオンサイトPPAモデルやリースによる設備導入も認められていて、その場合は同一の者が一体的に導入する必要があります。さらに、太陽光発電モジュールとその他の部分(架台等)をそれぞれ異なる事業者が導入することは認められていません。
地域共生型の太陽光発電設備の導入促進事業(営農地・水面等)
対象者 | 民間事業者・団体等 |
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公募期間 | 二次公募 : 2025年6月10日~7月8日(正午まで) |
補助率 | 補助率1/2(上限は1億5,000万円) |
営農地・水面等を活用した太陽光発電設備等の導入への補助金事業です。前身となった事業で補助対象だった農業用・ため池に加え、2025年度事業では、貯水池・調整池等への設備設置も対象となります。
オンサイトPPAモデルやリースによる設備導入の場合も認められていますが、同一の事業者が一体的に導入することが条件です。モジュールとその他の設備を別々の事業者が導入することは認められていません。
窓、壁等と一体となった太陽光発電の導入加速化支援事業
対象者 | 民間事業者・団体等 |
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公募期間 | 二次公募 : 2025年6月26日~7月24日(正午まで) |
補助率 | 窓と一体となった太陽光発電設備 : 3/5(上限は5,000万円) 壁等と一体となった太陽光発電設備 : 補助率1/2(上限は3,000万円) |
住宅・建築物の窓や壁等と一体型の太陽光発電の導入で、補助金の交付があります。
太陽光パネル、基礎、接続箱、パワーコンディショナー、配線、工事費等が補助金の対象です。こちらもオンサイトPPAモデルやリースによる設備導入も認められていますが、同一の事業者が一体的に導入することが条件となります。
工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)
対象者 | 中⼩企業等 |
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公募期間 | 令和6年度六次公募 : 2025年4⽉15⽇〜9⽉末⽇(予定) |
補助率 | 省CO₂型設備更新支援(中小企業事業) : 上限は5千万円 ※補助対象経費に対し(A)(B)のうちいずれか低い額 ただし5千万円を上限(ただし、補助⾦額は百万円以上)とする (A)[年間CO2削減量]×[法定耐⽤年数]×[7,700円/t-CO2]円 (B)[補助対象経費※]×1/2円 |
SHIFT事業は、工場・事業場における脱炭素化への取り組みの先導的な事例を創出し、横展開を進めることを目的とした補助金事業です。
2025年6月時点では、省CO2型設備更新支援C(中小企業事業)の令和6年度六次公募があり、CO2排出量削減のための設備やシステムの更新が対象です。太陽光発電を100%自家消費しており、再生可能エネルギーによるCO₂削減量が全体の1/2以下である場合が対象です。
データセンターのゼロエミッション化・レジリエンス強化促進事業
対象者 | 民間事業者・団体等 |
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公募期間 | 現時点では公募終了 2025年4月25日~5月30日 |
補助率 | 1/3(上限は各年度3億円) |
データセンターの新設に伴う再エネ設備・蓄エネ設備・省エネ設備等の導入を支援する補助金事業です。主に以下のようなケースで支援を受けられます。
- ●データセンターの新設に伴う再エネ設備・蓄エネ設備・省エネ設備等の導入
- ●既存データセンターの再エネ・蓄エネ設備等の導入および省エネ改修
- ●コンテナ・モジュール型データセンターの設備等導入
補助対象設備には、再生可能エネルギーの使用に係る設備として太陽光発電が含まれています。
新手法による建物間融通モデル創出事業
対象者 | 民間事業者・団体等 |
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公募期間 | 2025年6月13日~7月10日(正午まで) |
補助率 | 計画策定 : 3/4(上限1,000万円)、設備等導入 : 1/2、2/3 |
TPOモデル(第三者保有モデル)を活用した省CO2と災害時の避難拠点機能を両立する建物間での電力融通モデル創出・普及を支援する補助金制度です。
TPOモデルとは、需要家が初期費用ゼロで再エネ発電の電力供給を受けられる手法です。PPAモデルの別の呼び方といってよいでしょう。TPO モデルでの補助対象設備には、太陽光発電設備(ソーラーカーポート含む)が含まれています。
新築建築物/既存建築物へのZEB普及促進支援事業
対象者 | 地方公共団体、民間事業者・団体等 |
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公募期間 | 2025年3月28日~5月9日 |
補助率 | 2/3~1/4(上限3億~5億円) |
年間の一次エネルギー消費量が正味でゼロとなる建物(ZEB)の実現に必要となる省エネ・省CO2性の高いシステムや設備機器等の導入にかかる費用の一部を支援する補助金事業です。
補助対象となる設備には、建材一体型太陽電池を含む太陽光の再エネ利用機器が含まれています。新築建築物では再エネ発電設備の設置が要件です。既存建築物で再エネ発電設備が設置される場合も含まれますが、新たな発電分は自家消費することが原則とされています。
地域レジリエンス・脱炭素化を同時実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業
対象者 | 地方公共団体(PPA・リース・エネルギーサービス事業で地方公共団体と共同申請する場合に限り、民間事業者・団体等も可) |
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公募期間 | 現時点では公募終了 2025年4月7日~5月9日 |
補助率 | 市区町村等で太陽光発電設備またはコージェネレーションシステムの導入事業の場合 : 1/2 |
災害・停電時に公共施設へエネルギー供給が可能な再生可能エネルギー設備等の導入を支援する補助金事業です。
基本的には地方公共団体が対象ですが、PPA・リース・エネルギーサービス事業で地方公共団体と共同申請する場合に限り、民間事業者・団体等も申請が可能となっています。
物流脱炭素化促進事業
対象者 | 倉庫事業者、貨物運送事業者、貨物利用運送事業者、トラックターミナル事業者等 |
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公募期間 | 2025年5月13日~6月12日(16時まで) |
補助率 | 1/2以内(再エネを活用した取り組みは上限額2億円) |
物流施設に水素ステーション関係施設や再エネ関係施設を整備する事業への支援を行う補助金事業です。
水素を活用した取り組み(水素製造設備、水素貯蔵設備、FCVトラック・水素充填設備)の他、再生可能エネルギーを活用する取り組み(太陽光発電や蓄電池、EVトラック・充電スタンド)も対象です。
以下の表のように、再生可能エネルギーを 「創る」 設備と 「溜める・使う」 設備の両方を導入することが要件となります。

浄化槽システムの脱炭素化推進事業
対象者 | 民間事業者・団体、地方公共団体等 |
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公募期間 | 2025年4月21日~11月28日(17時まで) |
補助率 | 総事業費の1/2 |
エネルギー効率の低い既設の中大型浄化槽について、最新型の高効率機器への改修、先進的省エネ型浄化槽への交換、再生可能エネルギーを活用した浄化槽システムの導入を推進するための補助金事業です。
太陽光発電や蓄電池は、最新型の高効率機器への改修事業または先進的省エネ型浄化槽への交換事業とあわせて導入する際に対象となります。
太陽光発電や蓄電池等の設備は、改修・交換した浄化槽での電力量を賄うこと、平時や災害時に浄化槽で自家消費されることが可能なものであることも条件です。
関西電力 「太陽光発電オンサイトサービス」 では補助金の申請サポートも可能

太陽光発電の導入は、自社で設備を保有する方法の他に、エネルギーサービス事業者と契約して、太陽光発電設備を設置してもらう 「PPAモデル」 による導入方法もあります。
関西電力では、初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入可能なオンサイトPPA 「太陽光発電オンサイトサービス」 を提供しています。
関西電力グループが太陽光発電設備の設置から運用、メンテナンスまでをワンストップで行うサービスです。発電した電気をお客さまが利用し、契約期間は20年ほどです※1。
太陽光発電設備の設置費用等の初期費用や追加の維持コストはかかりません※2。月々の発電量に応じたサービス利用料は発生しますが、割引プランの適用で節約も可能です。
また、オプションで余剰電力の売電も選べます。休日や就業時間後の電力使用量が少なくなるタイミングで余剰電力を売電できるため、電気料金のさらなる削減効果を得ることが可能です。
関西電力の太陽光発電設備は、工場や倉庫、大規模店舗の広い屋根や900㎡以上の折板屋根、カーポート、遊休地等、さまざまな場所に設置可能です。
関西電力では、補助金のサポートを実施しています。全国で豊富な採択実績がありますので、ぜひご相談ください。
また、補助金以外にもサービス料金を低減できる各種「割引プラン」 もご用意しており、お客さまにあわせて最適なプランをご提案します※3。
オンサイトPPAのご提供には、設置目的場所の面積が900㎡以上必要なため、条件に合わないお客さまは、設置場所不要の太陽光発電 「コーポレートPPA」 をご検討ください。
さらに、関西電力では、お客さまの敷地に関西電力が蓄電池設備を設置して運用を行う 「蓄電池オンサイトサービス」 を提供しています。オンサイトPPAと同様に初期費用が発生せず※4、設置後の運用やメンテナンスは関西電力が責任を持って行うので、オフグリッドを導入したいお客さまにおすすめです。
関西電力の太陽光発電設備・蓄電池に標準搭載されている機能 「SenaSon」 によって、複数の設備をAIが自動で制御し、最適なバランスで運用することができます。
- 途中解約には違約金が発生します。
- 故障時に保険金額を超える修理をお客さまが希望される場合等、追加料金が発生する場合もございます。
- 割引プランは、補助金との併用はできません。
- 一部、電気工事等の費用が必要な場合があります。
補助金を活用して太陽光発電を導入しよう
2025年度にも、法人を対象とする太陽光発電の補助金事業が実施されており、要件を満たす設備導入等で補助金による支援を受けられます。公募が終了している補助金でも、今後募集がある可能性があるため、ぜひチェックしておきましょう。
補助金を利用すると、太陽光発電の導入に伴う負担を大きく削減できます。関西電力 「太陽光発電オンサイトサービス」 でも、補助金の申請サポートを実施中です。
初期費用やメンテナンスの面が導入のネックとなっている方は、関西電力の 「太陽光発電オンサイトサービス」 をご検討ください。
太陽光発電で発電した電気をご使用いただくことで、脱炭素・コスト削減につながるサービスです。
初期費用ゼロで、導入時の工事から導入後の運用・メンテナンスまで、ワンストップでおまかせいただけます。


監修者 北村 和也(きたむら かずや)
日本再生可能エネルギー総合研究所 代表/株式会社日本再生エネリンク 代表取締役/地域活性エネルギーリンク協議会 代表理事/埼玉大学社会変革研究センター・脱炭素推進部門 客員教授
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。民放テレビ局にて、報道取材、環境関連番組等制作し、1998年よりドイツ留学。その後、研究所等を設立。
◎主たる活動:
- ・再生エネ普及のための情報収集と発信
- ・再生エネ、脱炭素化等の民間企業へのコンサルティング、自治体のアドバイザー
- ・地域での経済循環、活性化のサポート
- ・エネルギージャーナリストとして、講演、セミナー、各種の執筆
サービス概要資料
太陽光発電オンサイトサービス

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