【2024年版】各社安否確認システムを比較!サービスの選定ポイントを解説

2024.10.1

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【2024年版】各社安否確認システムを比較!サービスの選定ポイントを解説

安否確認システムは、災害・緊急時の早期事業復旧にとって重要な役割を果たします。しかし、複数の安否確認システムがあるため、自社にとって最適な安否確認システム選びに困っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、各社の安否確認システムを比較してわかりやすく紹介します。機能や料金、サポート体制等を比較しました。

安否確認システムの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

安否確認システムとは?

安否確認システムは、地震・台風等の災害やパンデミック発生時等、緊急時における安否確認に特化したツールです。災害発生直後の混乱したなかでも連絡手段として確実性が高いのが特徴です。

サービスによって異なりますが、従業員への安否確認メールの一斉配信や未回答者への再送、回答結果の自動集計といった機能を搭載している安否確認システムもあり、管理業務の負担を減らせる点もメリットといえます。

安否確認システムの重要性と現状

日本は自然災害の多い国で、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)の重要性が国土交通省をはじめとするさまざまな機関から推進されています。安否確認システムの導入はBCPを策定するうえで有効な手段のひとつです。

一方、「ノウハウがない」「人的余裕がない」「規模が小さい」等の理由から安全対策を含めたBCPが進んでいない企業も少なくありません。日本商工会議所の資料では、BCPの策定状況が公表されています。

BCPの策定状況 2022年9月 2024年2月
策定済み
  • 18.0%
  • 21.3%
策定中
  • 15.4%
  • 14.5%
必要と思うが策定していない
  • 59.3%
  • 54.6%
そもそも必要ない
  • 7.3%
  • 9.6%

上記の通り、「策定済み」と「策定中」の合計は33.4%から35.8%とわずかに増えてはいるものの、依然「必要と思うが策定していない」という企業が半数以上を占めるという結果を示しています。

安否確認システムは災害時・緊急時の業務を効率化するシステムで、BCPの効果を高めるシステムのひとつです。安全対策へのノウハウがなく、多くの人的・金銭的コストが割けない企業でも比較的容易に導入できます。

また、安否確認システムは緊急時だけではなく、平常時でもメリットがあるシステムです。具体的なメリットは以降で紹介します。

企業が安否確認システムを導入するメリット

企業が安否確認システムを導入するメリットは以下のとおりです。

  • ●災害発生時の業務効率化
  • ●事業の迅速な復旧による損害の軽減
  • ●従業員とその家族を含めた安否の確認が可能
  • ●平常時でも機能の応用が可能

企業が安否確認システムを導入すると、災害発生時に迅速かつ効率的な対応が可能となり、業務効率化が図れ、損害を最小限に抑えられます。

安否確認のためには、従業員の連絡先をはじめとする個人情報が必要です。自社で安否確認を行う場合、事前に個人の電話番号やメールアドレスを集めます。集めた個人情報は、漏洩しないよう適切に管理しなければなりません。

LINEやFacebook等が安否確認の際に使用されることもありますが、プライベートで利用している人や個人情報が記載されている例も少なくないため、適切な管理には労力がかかります。

安否確認システムを導入すれば、SSL通信や暗号化等のセキュリティにより、個人情報が適切に管理されることで、情報漏洩のリスクが軽減されます。

安否確認システムの詳しいメリットは以下の記事でも紹介しています。安否確認システムについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

安否確認システムで利用できる主な機能

事業者が提供するサービスによって異なりますが、安否確認システムで利用できる主な機能は以下のとおりです。

自動連携機能
  • ●気象情報と連携し、地震・台風・洪水等の災害が発生した時に、従業員へ安否確認メッセージを自動で一斉配信する機能
  • ●自動配信により、管理者が手動でメッセージを作成・送信する手間を省き、迅速な対応が可能となる
  • ●警報や注意報、特定の震度以上の地震で送信する等、条件を詳細に設定できる安否確認システムも多く、あらかじめ設定しておくことで、状況に応じた適切なメッセージが自動で配信される
自動集計
  • ●従業員から返信された安否確認の回答を、リアルタイムで自動的に集計し、管理者にわかりやすい形で表示する機能
  • ●自動集計機能を使うことで、全従業員の回答状況を一目で確認でき、無事・被災・未回答等のステータスがリアルタイムで集計・可視化される
  • ●管理者の負担が軽減できる他、企業の経営機能の迅速な復旧に貢献する
未回答者への自動再配信
  • ●安否確認メッセージに未回答の従業員に対し、自動で再配信を行う機能
  • ●従業員から確実に回答を得るための重要なサポート機能
  • ●再配信の回数やタイミングを柔軟に設定できる安否確認システムも多い
メールアドレス秘匿
  • ●ユーザが登録したメールアドレスや電話番号などを管理者に対して非公開にする機能
パンデミック対応
  • ●インフルエンザなどのパンデミックの際に、手動配信により状況確認を行うことができる機能
アンケート・連絡網機能
  • ●非常時以外に、連絡網やアンケートとして利用できる機能
認証スキップ
  • ●ユーザが安否登録をする際のユーザIDやパスワードなどの入力を省略する機能
家族の安否確認
  • ●従業員だけではなく、従業員の家族の安否状況を登録・確認できる機能
  • ●災害時や緊急時に従業員が家族の安否を確認できるので、企業は従業員の安心感を高めることができる
LINE連携
  • ●安否確認システムの提供元のLINE公式アカウントから安否確認のメッセージを通知、専用サイトにアクセス後、安否情報を登録できる機能
  • ●普段従業員が使用しているメッセージアプリと安否確認システムを連携させることで、安否確認や緊急時の連絡が従業員により迅速かつ確実に届くようにする
  • ●連携により、安否確認の回答データはシステム側に自動的に反映されるため、管理者の業務が増えることはない
  • ●従業員が気づかずにメッセージを見逃すリスクを減らし、重要な連絡や指示が漏れることを防げる
社内掲示板
  • ●社内で情報共有を行う掲示板機能を提供する機能

上記の他にも、安否確認システムによってさまざまな機能があります。例えば、部署や所属単位に分けた配信設定機能では、組織内の部署やチームごとに異なる配信設定を行い、特定のグループにのみメッセージを送信できます。全員に一斉配信すると混乱を招く連絡・指示でも、特定のグループや部署に限定して送信できるため、迅速な経営機能の立て直しにも便利な機能です。

また、手動配信や予約配信での指示・連絡機能では、管理者が状況に応じて柔軟にメッセージを配信できます。

手動配信では、緊急指示を出したい場合に、従業員や特定の部署に即時に配信することが可能です。予約配信では、特定の日時に自動的にメッセージを送信できます。例えば、台風が接近している場合等に、事前に対策の指示や注意喚起メッセージを設定し、予約配信できます。

手動配信や予約配信は、緊急時だけでなく通常の業務連絡や訓練にも活用でき、企業の意思疎通のツールにも活用可能です。企業全体の安全管理と業務効率の向上に貢献するでしょう。

安否確認システムで使える機能の詳細は以下の記事でも紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。

各社安否確認システムを比較

各社安否確認システムを比較

安否確認システムは複数の企業が提供しているサービスです。以下では、関西電力が提供している安否確認システム 「ANPiS」 と、他社の安否確認システムを比較して紹介します。

各社の最安プランにおける料金と搭載機能を比較すると以下のとおりです。

項目 関西電力
ANPiS
T社 N社 A社 S社 I社
料金 初期費用 なし なし 20万円 5万円 不明 不明
年間料金※1 × 不明 不明
機能※2 自動連携 地震 ×
(震度5以上)
※4
津波 × × ※3 ※3※4 ※4
特別警報(大雨など) × × ※3 ※3※4 ※4
自動集計
未回答者への自動再配信 ×
メールアドレス秘匿 不明
パンデミック対応
アンケート・連絡網機能
認証スキップ 不明
家族の安否確認 ※4 × ※4 ※4 ※4
LINE連携 ※4 ※4 × × ※4 ※4
社内掲示板 ※5 ※5 ×
  • 各社最安プランでユーザ数~500名の場合
  • 各社最安プランでの搭載機能
  • お知らせのみ(安否確認はしない)
  • オプション
  • 画像などの添付不可

安否確認システム選び方のポイント

各社備わっている機能が異なるため、目的にあわせて重要視する機能に優先順位をつけ、必要な機能が備わった安否確認システムを導入しましょう。

なお、安否確認システムはプランに応じて料金が異なります。付帯機能や利用人数が同じでも料金が大きく異なる場合があるため、予算に照らし合わせながらコストパフォーマンスに優れたサービスを選んでください。

目的別|おすすめの企業向け安否確認システムの特徴

導入する安否確認システムに迷ったら、目的を明確にしてから選ぶと良いでしょう。

  • ●【汎用性】通常業務にも応用して活用できる
  • ●【低コスト】予算や人数にあった料金プランが選べる
  • ●【柔軟性】LINEとの連携ができる
  • ●【無料お試し】無料トライアルでテスト運用できる

以下で詳しく紹介します。

【汎用性】通常業務にも応用して活用できる

柔軟性のある安否確認システムは通常業務にも活用できて便利です。緊急時しか活用できない安否確認システムは、平常時に維持費だけがかかる可能性があります。

手動配信や会議案内のメール送信、アンケート機能等が使えると、日頃の業務で使えて便利です。

日常的に使って操作に慣れておくと、災害時にも落ち着いて使えるため、汎用性があるかもチェックしておきましょう。

【低コスト】予算や人数にあった料金プランが選べる

発生するかわからないリスクに多額の予算を割けない企業もあるかもしれません。コスト面を最重要視する場合には、安否確認システムの料金を比較し、比較的導入コストが低いものを選ぶと良いでしょう。
以下は、各社の最安プランにおける料金比較表です。

利用料金 ANPiS T社 N社 A社 S社 I社
初期費用 なし なし 20万円 5.5万円 11万円〜 20万円〜
月額料金 固定料金 0.66万円 0.88万円 1.14万円 1.8万円 1.1万円 4万円
従量課金 なし なし なし なし 22円/ID なし
年間料金 10名 7.92万円 10.03万円 13.73万円 21.36万円 13.2万円 不明
50名 7.92万円 10.03万円 15.84万円 21.36万円 不明 不明
100名 11.88万円 13.45万円 18.48万円 不明 不明 不明
200名 18.48万円 16.87万円 23.76万円 不明 不明 不明
300名 21.12万円 20.29万円 29.04万円 58.08万円 不明 不明
500名 26.4万円 27.13万円 39.6万円 不明 不明 不明
700名 31.68万円 31.69万円 50.16万円 不明 不明 不明
1,000名 39.6万円 37.39万円 60.72万円 58.08万円 不明 不明

一部の安否確認システムでは、正確な料金を知るために見積を要する場合もあります。初期費用や月額料金は、プランや利用人数によって変動する可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

【柔軟性】LINEとの連携ができる

LINEは多くの人が登録しているスマホアプリで、日常的に使い慣れている人も多い点がメリットです。

LINEと連携できる安否確認システムは、災害時の安否回答率の向上に寄与します。万が一通常のメールで連絡がとれなくても、LINEと連携しておけば、連絡がつく可能性もあるためです。

ただし、従業員から取得する個人情報が増えるほか、連絡手段が増えると管理が複雑になるため、多ければ多いほど良いわけでもない点には注意が必要です。

【無料お試し】無料トライアルでテスト運用できる

導入を迷っている方のなかには、まずは使い勝手を試してみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。無料トライアルに対応した安否確認システムなら、所定の期間実際に利用可能です。

実際に使って有用性を実感できれば、経営層へ必要性や利便性もアピールしやすいでしょう。紹介した各社の無料トライアルの有無と期間は以下のとおりです。

項目 ANPiS T社 N社 A社 S社 I社
無料トライアルの有無
無料トライアルの期間 2週間 30日間 2週間 45日間 30日間 30日間

上記のとおり、すべてのサービスで無料トライアルが利用可能です。

導入する安否確認システムに迷ったら関西電力の「ANPiS」で無料トライアルを

安否確認システムの導入を検討しているなら、ぜひANPiS(アンピス)をご検討ください。ANPiSとは関西電力が提供している安否確認システムです。シンプルで使いやすい操作性かつ、災害・緊急時に必要な以下の機能が備わっています

【利用できる機能】

  • ●気象庁情報と自動連携(地震、特別警報等)
  • ●従業員の回答結果自動集計
  • ●未回答者への自動再配信
  • ●手動配信によるパンデミック対応
  • ●アンケートや会議の出欠確認等平常業務への応用
  • ●安否登録の際のID・パスワードスキップ
  • ●部門横断グループ設定
  • ●個人情報の秘匿性確保
  • ●家族の安否登録機能
  • ●LINE配信(有償オプション)

「ANPiS」は気象庁と連携しており、あらゆる気象情報を24時間365日リアルタイムで取得します。災害が発生すると即座に従業員へメールが自動配信され、回答結果の集計や未回答者へのメール再配信等も自動で行います。

初期費用は無料で、月額料金は6,600円から、ご利用人数に応じた設定となっており、ニーズにあわせて2つのプランをご用意しています。

ご利用人数 スタンダードプラン※1 ファミリープラン※2
~50名 6,600円 6,985円
~100名 9,900円 10,670円
~150名 13,200円 14,355円
~200名 15,400円 16,940円
~300名 17,600円 19,910円
~400名 19,800円 22,880円
~500名 22,000円 25,850円
501名〜 100名ごとに+2,200円 100名ごとに+2,970円

Webからのお申込みが可能で、お申込みからご利用開始までは最短1ヶ月と、簡単・スピーディーに導入いただけます。

また、事前に2週間の無料トライアルが利用でき、実際の使用感を試すこともできます。安否確認システムの導入を検討しているなら、ぜひお気軽にご相談ください。

  • スタンダードプランは、従業員とその家族へメール配信するプランです。
  • ファミリープランは、スタンダードプランに加えて、家族の応答内容を家族内で共有することができます。
    なお、家族への安否確認メールは管理者による手動配信となります。

災害に備えて自社に適した安否確認システムを導入しよう

安否確認システムは複数のサービスがあるため、選ぶ際に迷う方も多いのではないでしょうか。災害時の対策を行っていない企業は「ノウハウがない」「人的余裕がない」「規模が小さい」等が主な理由として挙げられています。

災害はいつ起こるかわからないため、安否確認システムの導入を先送りにしてしまうかもしれません。しかし、災害や緊急事態はいつ起こるかわからないため、万が一の時に後悔しないよう、従業員やその家族を守るシステムの導入は早めに行っておいた方が良いでしょう。

災害に対するリスクヘッジは取引先企業へのアピールにもなり、企業価値の向上にも貢献します。安否確認システムに迷っているなら、ANPiSをぜひご検討ください。災害・緊急時に必要な機能を備えた、シンプルで使いやすい操作性が特徴の安否確認システムです。

初期費用無料、月額6,600円からご利用可能で、無料トライアルもご用意しています。安否確認システムの導入を検討中なら、ぜひお気軽にご相談ください。

三沢 おりえ(みさわ おりえ)

監修者 三沢 おりえ(みさわ おりえ)

総合危機管理アドバイザー
防犯・防災、護身術の講演会やセミナー、イベント、メディア対応等幅広く活動。日本一非常食を食べていると自負する非常食マイスターでもある。総合防犯設備士、危機管理士、防災士。

サービス概要資料

安否確認システム
「ANPiS」

BCP策定の第一歩は、安否確認から!関西電力が提供する「安否確認システム(ANPiS)」のサービス概要をご紹介します。

資料の一部をご紹介

  • 安否確認システム(ANPiS)とは
  • 選ばれる理由
  • サービスの特徴
  • よくあるご質問

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