空調管理システムとは?重要性と省エネ対策を紹介
2026.1.27
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目次
私たちの生活や企業活動において、空調はさまざまな場面で欠かせない設備です。
特にオフィスビルでは、電力使用量のうちおよそ半分を空調設備が占めるとも言われており、エネルギー消費やコストに大きな影響を与えています。※1
一方で、適切な温度・湿度などの空調環境は、労働安全衛生法でも求められる重要な要素であり、従業員の働きやすさや生産性、店舗であればお客さまの快適性にも直結します。
つまり企業は、「快適性の確保」と「電気料金の抑制」という両立が避けられない経営課題を常に抱えています。
空調管理システムは、温度・湿度・清浄度・気流を自動で最適に制御し、ムダな運転を抑えながら快適環境を安定的に維持するための仕組みです。
本記事では、空調管理システムの役割と種類、導入時の選び方、今日からできる省エネ手法をわかりやすく解説。
同時に、初期費用ゼロで後付け可能な関西電力の空調制御システム「おまかSave-Air®」もご紹介します。
- ※1出典:経済産業省資源エネルギー庁
「おまかSave-Air®」は、現在ご使用の室外機に制御盤を取り付けていただくだけで、コスト削減につながるサービスです。
初期費用ゼロで、手間なく
省エネと快適性を両立するサービスです。
空調管理システムとは
空調管理システムとは、温度・湿度・空気質(換気量/CO₂濃度など)・気流をセンサーで常時監視し、建物内を最適な環境に保つための自動制御プラットフォームです。
従来のように担当者が都度エアコンを手動操作により調整するのではなく、「必要なときに、必要なだけ」空調を自動で動かす仕組みをつくることで、快適性と省エネの両立を実現します。
オフィスビルでは、電力使用量の約半分を空調が占めるとされており、空調管理の最適化は企業にとって避けられない経営課題になっています。最新の空調管理システムを導入することで、
- ● 過不足のない温湿度制御による従業員の健康維持
- ● 室内環境の安定化による生産性向上
- ● 無駄な運転を抑えることによる電気料金の削減
を同時に実現できます。
空調管理システムが制御する4つの要素
| 制御要素 | 管理内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 温度管理 | ●室温の自動調整 ●季節に応じた温度設定 ●エリアごとの温度制御 |
●快適な室温維持 ●省エネ運転 ●作業効率向上、省エネ運転 |
| 湿度管理 | ●適切な湿度維持 ●結露防止 ●乾燥対策 |
●快適性向上 ●設備保護 ●健康管理 |
| 空気清浄 | ●換気制御 ●空気の循環 |
●空気質改善 ●感染症対策 ●作業環境改善 |
| 気流制御 | ●風向き調整 ●風量管理 |
●温度ムラの解消 ●効率的な空調 |
適切な空調管理は、オフィスで働く人々の快適性を確保するだけでなく、業務効率の向上にも直結します。
建築物環境衛生管理基準で定められた温度と湿度
建築物環境衛生管理基準は、オフィス等の室内環境について、高い水準の快適性を実現するために定められた重要な指標です。
建築物の維持管理に関する具体的な数値を示しており、特に温度と湿度については明確な基準値が設定されています。
管理基準の主な内容
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| 温度 | (1)18℃以上28℃以下 (2)居室における温度を外気の温度より低くする場合は、その差を著しくしないこと。 |
| 相対湿度 | 40%以上70%以下 |
上記の基準は、特定建築物の管理者に対して法的な遵守義務があり、それ以外の建築物でも努力義務として適用されます。
基準値を外れ、健康被害のおそれがある場合は、行政による改善命令の対象となる可能性があります。
快適な室内環境の実現と、利用者の健康維持のため、基準値を目安とした適切な空調管理が求められます。
空調管理システムの役割・効果
空調管理システムは、オフィス環境の快適性と生産性を両立させる重要なインフラです。
従来の手動による温度管理では、ムラや無駄が生じやすく、従業員の健康や作業効率に影響を与える懸念もあります。さらに、調整作業は設備管理者の業務負担を増やし、担当者が不在・繁忙の際には対応が遅れることで、適正な空調環境を維持しづらいという課題もあります。
最新の空調管理システムは、AIや自動制御技術を活用することで、快適性の向上とコスト削減を同時に実現します。
以下では、具体的な効果と導入メリットについて解説します。
- ●働く人の健康を維持する
- ●作業効率や生産性を向上させる
- ●コスト削減が期待できる
働く人の健康を維持する
温度や湿度を適切に保つことで、ウイルスや細菌の繁殖を抑制し、感染リスクを低減させる効果が期待できます。
特に温湿度を一定に保つことで、喉の乾燥や体調不良を防ぎ、快適な作業環境を実現できます。また、空気の循環を適切に保つことで、空気質の改善にも貢献し、長時間のデスクワーク等による健康への悪影響を軽減します。
作業効率や生産性を向上させる
空調管理システムによる適切な温湿度管理は、従業員の作業効率に直接的な影響を与えます。なかには、室温が25℃から26℃に1℃上昇すると、作業効率が約2%低下するとの研究結果もあります※。
これは、温度変化がストレスとなり、集中力や判断力に影響を与える可能性があるためです。
個人差はありますが一般的に適切とされる温度(22℃~25℃)に維持することで、集中力の向上、ストレスや疲労感の軽減が期待でき、結果として生産性の向上につながります。
コスト削減が期待できる
最新の空調管理システムは、コスト削減と快適性の両立を実現する機能を備えているものも多くあります。
既存の空調設備を活かしながら省エネを実現でき、室外機に後付けで制御装置を設置するだけで、無駄な運転を自動的に抑制可能です。この場合、大規模な工事や設備の入れ替えが不要なため、初期投資を抑えられます。
また、空調出力を最適化する機能があり、室内環境に応じて自動で出力を調整するため、従来のような手動での細かな温度調節が不要になります。これにより、手間を省き無駄な電力使用を防ぎます。
温度センサーで室内環境を常時監視し、必要最小限の運転で快適な環境を維持するため、電気料金の削減と快適な室内環境の両立が可能になります。
環境に適した空調管理システムの選び方
※本画像はAIで生成したイメージです
空調管理システムの選択は、オフィスの快適性とコストに大きく影響します。
最適なシステムを選ぶ際は、以下の5つのポイントから総合的に判断しましょう。
空調管理システムの選び方のポイント
| 検討項目 | 確認ポイント | 補足事項 |
|---|---|---|
| 施設規模との適合性 | ●大規模:セントラル空調 ●小規模:個別空調 | ●フロア面積 ●利用人数 |
| エネルギー効率 | ●デマンド制御機能 ●IoT技術の活用度 | ●電力使用量の見える化 ●自動最適化機能 |
| 快適性能 | ●温湿度の自動制御 | ●センサー性能 ●制御の細かさ |
| メンテナンス体制 | ●定期点検の頻度 ●サポート内容 | ●法定点検の有無 ●緊急対応の可否 |
| コスト比較 | ●初期投資 ●ランニングコスト | ●償却期間 ●保守費用 |
上記のポイントを考慮し、自社の環境と予算に合うシステムを選択することで、効率的な空調管理が実現できます。
(参考)空調管理システム選定の前に知っておきたい空調設備の種類
空調管理システムを選定する際には、まず建物に導入されている空調設備の方式を理解することが重要です。空調設備は建物の用途や規模により最適解が異なります。以下では主な分類と特徴を紹介します。
空調設備の基本分類
| 分類基準 | 種類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 空調方式 | セントラル方式 | ●一括管理で効率的 ●大規模施設向け |
| 個別方式 | ●柔軟な温度管理 ●中小規模向け |
|
| 目的別 | 保健用空調 | ●オフィス等の快適性維持 ●人の健康管理が目的 |
| 産業用空調 | ●工場や倉庫向け ●品質管理が目的 |
|
| 流体別 | 全空気方式 | ●換気と温度管理を同時実現 ●大空間向け |
| 冷媒方式 | ●一般的なエアコン ●設置が容易 |
|
| 全水方式 | ●スペース効率が良い ●水漏れリスクあり |
|
| 空気・水併用方式 | ●柔軟な温度管理 ●省スペース化可能 |
それぞれの特徴を理解し、建物の用途や規模に応じて適切なシステムを選択することが、効率的な空調管理の第一歩となります。
空調管理システム・空調設備について、詳しくは以下の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:空調設備とは?種類と仕組みや選び方について詳しく解説!
空調設備の省エネ対策とコスト削減方法
空調設備の適切な省エネ対策を実施することで、快適性を損なうことなくコスト削減が可能です。
ここでは、すぐに実践できる具体的な対策から、システム導入による本格的な省エネ方法まで、段階的な取り組み方をご紹介します。
温度設定の最適化
適切な温度設定は、最も基本的かつ効果的な省エネ対策です。
環境省推奨の室温(夏期28℃、冬期20℃)を基準に、以下の方法で効率的な運用が可能です。
温度管理の方法
| 対策 | 実施方法 | 期待効果 |
|---|---|---|
| 温度設定の調整 | ●1℃の緩和で約10%省エネ ●季節に応じた調整 |
●電力消費削減 ●コスト削減 |
| 温度ムラの解消 | ●エアコンの風向きの最適化 ●サーキュレーターの活用 ●断熱材の追加 |
●空調効率向上 ●快適性向上 |
| 自動制御の導入 | ●システムによる自動管理 ●AIによる最適化 |
●管理工数削減 ●効率的な運用 |
フィルターや熱交換器の定期清掃
空調設備の性能を最大限に発揮させるには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特にフィルターと熱交換器の清掃は節電効果が期待できます。
清掃頻度
- ●フィルター:2週間ごと
- ●熱交換器:数年ごと(専門業者に依頼)
定期的な清掃により、空調効率の低下を防ぎ、無駄な電力消費を抑制できます。
稼働時間の最適化
空調の稼働時間を見直すことで、省エネ効果が得られます。特に以下の点に注目して管理することが重要です。
- ●始業前の準備運転時間の適正化
- ●残熱を活用した終業前30分の停止
- ●休憩時間や不在時の出力調整
- ●季節や天候に応じた運転時間の調整
室外機まわりの環境改善
空調の省エネ性を高めるには、室外機の設置環境を適切に保つことも重要です。夏場は室外機が高温になると効率が落ちるため、すだれや遮熱シートで直射日光を避けると効果的です。冬場は熱を取り込みやすくするため、これらの遮蔽物は外しておきましょう。
また、室外機の周囲に物を置くと排熱が妨げられ、消費電力が増える原因になります。四方に十分なスペースを確保し、風通しを良くすることで、安定した効率で運転できます。
圧縮機の負担軽減(大規模・業務用向け)
夏場は室外機まわりの温度が上がりやすく、熱交換が進みにくくなることで圧縮機の負担が大きくなります。負荷が増えると消費電力も上昇するため、できるだけ効率よく熱を逃がす工夫が必要です。
大規模施設や業務用空調では、室外機に散水装置や循環装置を取り付けて熱交換を補助する方法がよく用いられます。これにより室外機の温度を下げ、空調効率の改善が期待できます。
こうした装置がない場合でも、高温時に室外機周辺へ軽く散水するだけで、同様の効果を得られることがあります。手軽にできる対策として取り入れてみてください。
建物側のパッシブ対策
空調の負荷を減らすには、建物側で熱の出入りをコントロールする「パッシブ対策」も有効です。窓に遮熱フィルムを貼ったり、ブラインドを活用したりすることで、季節に応じて効率的に室内環境を整えられます。
夏は、日射を遮って室温の上昇を抑えることで冷房負荷を軽減できます。一方、冬は日中に日光を取り入れて室温を上げ、夜間は断熱フィルムやブラインドで放熱を防ぐことで暖房の効率を高められます。
内部発熱の抑制(OA機器)
室内で発生する熱も空調の負荷を高める要因になります。特にOA機器は稼働中に熱を放出するため、未使用時は電源を切る、あるいは省エネモードを活用することで内部発熱を抑えられます。
こうした対策は空調の負荷軽減にもつながり、結果として電力使用量の削減に寄与します。
上記の対策をシステム化することで、より効率的な運用が可能になります。
手動での管理は手間がかかるため、自動制御システムの導入も検討してみましょう。
関西電力の空調制御システム「おまかSave-Air®」で効率的な空調管理を
建物の電力消費量のうち、空調設備が約49%を占めるというデータがあります※1。この数字が示すように、空調の最適化は大きな省エネ効果が期待できる分野です。
手動での空調管理は時間と手間がかかり、人為的なミスも起こりやすいため、注目したいのが、関西電力が提供する空調制御システム「おまかSave-Air®」です。
「おまかSave-Air®」は、全国で利用可能(沖縄・離島を除く)で、次のような特徴があります。
関西電力の「おまかSave-Air®」の特徴
- ●初期費用ゼロ・安価な月額料金でサービスの導入が可能
- ●電力使用量と最大電力を抑制することで電気料金を10〜20%削減※2
- ●工事にかかる期間は2〜3日程度、既存の室外機に後付けするのみで改修工事も不要※3
- ●ダイキン工業・日立・三菱等の国内主要空調メーカーに対応しており※4、メーカー保証も継続
- ●最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能※5
また、誰でも・どこからでも使いやすい設定画面も「おまかSave-Air®」の魅力です。「10秒シミュレーション」で概算の電気料金削減額をご確認のうえ、ぜひお申込みをご検討ください。
- 経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー(事業者の皆様)」
- 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
- 設置状況等により一部室内工事が発生する可能性があります。
- 一部対象外の機器があります。
- 初回契約は原則6年、初回契約終了後は1年毎の自動更新となります。また、お客さまのご都合で解約いただく場合には、解約金をいただきます。
空調管理システムの導入で快適性の維持・コスト削減を実現しよう
空調管理システムは、オフィス環境の快適性と生産性を左右する重要なインフラです。適切な温湿度管理により、従業員の健康維持や作業効率の向上が期待できます。
施設の規模に応じた適切なシステム選択も重要です。大規模施設には一括管理が可能なセントラル空調、中小規模施設には柔軟な温度管理ができる個別空調が適しています。
また、定期的なフィルター清掃や適切な温度設定により、5%程度のコスト削減も可能です。特に環境省推奨の室温(夏期28℃、冬期20℃)を基準にした運用や、2週間に1回のフィルター清掃は、効果的な省エネ対策となります。
さらに、最新の空調管理システムを導入することで、より効率的な運用を実現できるでしょう。
「おまかSave-Air®」は、現在ご使用の室外機に制御盤を取り付けていただくだけで、コスト削減につながるサービスです。
初期費用ゼロで、手間なく
省エネと快適性を両立するサービスです。
監修者 近藤 元博(こんどう もとひろ)
愛知工業大学 総合技術研究所 教授
1987年トヨタ自動車に入社。分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステムならびに新エネルギーシステムの開発、導入を推進。あわせて生産工程から排出する廃棄物や、使用済み車両のリサイクル等幅広い分野で廃棄物の排出削減、有効利用技術の開発導入を推進。
「リサイクル技術開発本多賞」 「化学工学会技術賞」 他エネルギーシステム、資源循環に関する表彰受賞。2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に取り組み中。経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他
サービス概要資料
おまかSave-Air®
エネルギーコスト削減、脱炭素に向けた取り組みのために、まず始めるべきは 「空調の省エネ」 です。現在お使いの空調機に制御用コンピューターを取り付けるだけで、省エネと快適性の両立ができる全く新しいサービスです。
資料の一部をご紹介
- これまでの空調省エネの課題
- おまかSave-Air®の概要
- 導入効果
- サービス料金
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