業務用エアコンの水漏れの原因は?確認方法と応急処置、予防策について解説

2026.2.24

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業務用エアコンの水漏れの原因は?確認方法と応急処置、予防策について解説

業務用エアコンの使用中、水漏れのトラブルに悩まされた経験がある方も多いのではないでしょうか。

水漏れを放置すると室内の床や壁が劣化や悪臭の原因になり、場合によっては漏電事故が発生するおそれもあるため、速やかに対処する必要があります。

この記事では、業務用エアコンの使用中に水漏れが発生した際にチェックすべき項目、水漏れを直す方法と予防方法を紹介します。
あわせて、業務用エアコンの運用や省エネ対策に関心がある方向けに、関西電力が提供する空調自動制御システム「おまかSave-Air®」についても紹介しています。

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業務用エアコンの水漏れ原因

業務用エアコンが水漏れする原因は、主に次の3つが挙げられます。

業務用エアコンの水漏れ原因

  • ●ドレンホースの詰まり
  • ●エアコン内部の部品の不具合または故障
  • ●エアコン本体の傾き

それぞれ詳しく解説します。


ドレンホースの詰まり

ドレンホースとは、業務用エアコンの室内機から外へつながっているホースの名称です。

ドレンホースは、業務用エアコンが温度調整を行う際、結露となって熱交換器に付着した湿気(水分)を外に出す役割を担っています。

一方、室内機と室外機を穴の空いたホースでつなぐ構造上、ホースの穴にゴミや虫が入ったり、排出されたホコリが詰まったり等のトラブルが発生するおそれがあります。

また、業務用エアコンの内部に溜まった水は「ドレンパン」と呼ばれる受け皿からドレンホースを経由して外へ排出されますが、ドレンホースが詰まっていると水分を上手く排出できず、ドレンパンの容量を超えた場合に水漏れが発生します。


エアコン内部の部品の不具合または故障

業務用エアコンの経年劣化により、内部部品の不具合や故障が原因で水漏れが発生する場合があります。

ドレンパンの亀裂や破損、熱交換器が正常に稼働していない場合、ドレンホースが水分を上手く排出できず、業務用エアコンの使用中に水漏れが発生する原因となります。


エアコン本体の傾き

通常、エアコン本体は床面に対して水平に取り付けられますが、長期利用により、業務用エアコンが自身の重さで傾いてしまうケースがあります。

ドレンホースと反対側に傾いてしまうと、その傾きが原因でドレンホースから上手く水分を排出できず、水漏れが発生してしまいます。

また、業務用エアコン内部のドレンパン自体が傾いてしまった場合も、上手く水分を留めておけないことから水漏れの原因となります。

エアコンの傾きが原因で水漏れが発生している場合、取り付け業者に連絡し対応してもらう必要があります。

水漏れではなく結露の可能性も

ドレンホースの詰まりや部品の不具合、本体の傾きといった異常が見当たらない場合は、水漏れではなく結露が原因となっている可能性も考えられます。

高湿度の環境で、設定温度を低くしたまま冷房運転を続けると、エアコンの吹出口に結露が生じることがあります。これは、室内の湿った空気が吹出口付近で急激に冷やされ、水分が水滴となって付着するためです。

また、冷房運転時には冷媒配管が低温になるため、本来は断熱材によって結露が防止されています。しかし、断熱材が押しつぶされていたり、厚さが不足していたりすると、冷媒配管の表面に結露が発生することがあります。特に高温多湿となる夏場に起こりやすいです。

業務用エアコンの水漏れ原因と確認方法

業務用エアコンでは、メーカーや機種によって、リモコンに表示されるエラーコードから水漏れの原因を確認できる場合があります

エラーコードの内容や表示方法はメーカーごとに異なりますが、排水不良やドレン詰まり等、水漏れに関係するトラブルを示しているケースも少なくありません。

そのため、業務用エアコンで水漏れが発生した場合は、修理や点検を行う前に、まずリモコンにエラーコードが表示されていないかを確認しましょう。

表示がある場合は、取り扱い説明書やメーカーの公式情報を参照することで、原因の把握やその後の対応判断に役立ちます。

業務用エアコンの水漏れを発見した場合の応急処置

業務用エアコンの水漏れを発見した場合は、以下の手順に沿って応急処置を行いましょう。

  • ●電源を切って安全を確保する
  • ●バケツや容器で水を受ける
  • ●専門業者へ連絡する
  • ●被害状況を記録する
  • ●漏水箇所を確認し、無理のない範囲で対応する

それぞれ詳しく解説します。

電源を切って安全を確保する

まずはエアコンの運転を停止し、電源を完全に切ります。漏電や感電のリスクを避けるため、可能であれば分電盤のブレーカー等、主電源もオフにしておきましょう。

バケツ等の容器で水を受ける

水漏れしている箇所の真下に、バケツ等の容器を設置します。床や什器、商品への被害を抑えるため、周囲にタオルや防水シートを敷いて保護しておくと安心です。

専門業者へ連絡する

応急処置を行ったあとは、速やかに専門業者へ連絡します。万一に備えて、24時間対応のサポート窓口を事前に把握しておくと安心です。

被害状況を記録する

修理対応や保険請求に備え、水漏れの状況は写真や動画で記録しておきましょう。発生した日時、場所、被害範囲等をあわせてメモしておくと、後の対応がスムーズになります。

漏水箇所を確認し、無理のない範囲で対応する

可能であれば、水がどこから漏れているのかを確認します。天井内に水が溜まっている場合、状況によっては水を逃がすことで天井材の崩落リスクを軽減できることもあります。

ただし、高所作業や加工を伴う対応は危険を伴うため、自己判断での無理な修理は避け、基本的には専門業者に依頼するようにしましょう。

業務用エアコンの水漏れを放置するとどうなる?

  • ※本画像はAIで生成したイメージです

業務用エアコンの水漏れを放置すると、次のようなトラブルが発生するおそれがあります。

業務用エアコンの水漏れを放置した場合のトラブル例

  • ●悪臭がする
  • ●室内の床や壁が劣化する
  • ●漏電事故が発生するおそれがある

業務用エアコンの冷暖房機能は、熱交換器に付着した水分をドレンパンやドレンホースを経由して、外へ排出する仕組みで成り立っています。

一方、エアコン内部はホコリやゴミが溜まりやすく、カビが発生しやすい環境といえます。

それらが混ざり合った汚れが、ドレンパンやドレンホース、フィルターを詰まらせると、業務用エアコンから悪臭が発生するおそれもあります。

また、水漏れを放置すると、床や壁面の変色、内部の腐敗にもつながります。湿気が生じてカビや害虫が発生することも考えられます。

さまざまな電子機器を活用する事務所は多いですが、業務用エアコンからの水漏れがそれらの機器に垂れてしまうと、漏電事故につながる可能性もあります。

冷暖房の機能に問題がない場合、水漏れを放置したまま使い続けている方もいるかもしれませんが、これらのトラブルを避けるためにも、速やかに対処しましょう。

業務用エアコンの水漏れを直す方法

業務用エアコンの水漏れを直す方法

すぐに実践できる「業務用エアコンの水漏れを直す方法」は、次のとおりです。

業務用エアコンの水漏れを直す方法

  • ●フィルター掃除(クリーニング)をする
  • ●ドレンホースの詰まりを直す

それぞれの方法と具体的な手順を解説します。

フィルター掃除(クリーニング)をする

業務用エアコンから軽微な水漏れが発生している場合、内部のフィルターに付着するゴミやホコリの除去でトラブルが解消されます。

フィルターを確認してゴミやホコリが詰まっていた場合は、以下の手順でクリーニングを行いましょう。

フィルター掃除(クリーニング)の手順

  • 1.電源プラグを外す
  • 2.業務用エアコンからフィルターを取り出す
  • 3.フィルターに詰まったゴミを掃除機で吸い込む
  • 4.ブラシと中性洗剤でフィルターを水洗いする
  • 5.フィルターを乾かして元に戻す

天井埋め込み型の業務用エアコンを使用している場合、脚立を使ってパネルを外し、フィルターを取り外す必要があります。1人で行うのは危険なので、2人以上での対応を心がけましょう。

また、フィルター清掃後、水気が残っているとカビが繁殖する原因となります。クリーニングを行った後は、フィルターを完全に乾かしてから取り付けてください。

ドレンホースの詰まりを直す

業務用エアコンの水漏れは、ドレンホースの詰まりを解消すると直るケースが多々あります。

先述のフィルタークリーニングを行っても効果が見られない場合は、以下の手順でドレンホースの清掃を行いましょう。

ドレンホースの清掃手順

  • 1.電源プラグを外す
  • 2.ブラシや割り箸等でドレンホースの出口付近の詰まりを取り除く
  • 3.ドレンホースの出口に布を巻き付けて固定する
  • 4.布越しに掃除機を当てて、ドレンホースの中の水を吸い出す

なお、天井埋め込み型等のタイプによっては、天井や壁面の内部を通してドレンホースをつなげている場合があります。ドレンホースが確認できない場合は個人での対応が難しいため、業者に清掃を依頼しましょう。

業務用エアコンの水漏れを未然に防ぐための対策

業務用エアコンの水漏れを予防するには、主に次の方法が挙げられます。

業務用エアコンの水漏れを予防する方法

  • ●フィルターやドレンホース等の清掃を定期的に行う
  • ●業者による定期メンテナンスを実施する
  • ●水漏れが起こりにくい業務用エアコンを選ぶ

先述のとおり、業務用エアコンの水漏れは、フィルターやドレンホースの詰まりが主な原因です。

業務用エアコンには、ユーザー自身が行う 「簡易点検」、十分な知見を有する専門業者等が行う 「定期点検」 等の法令点検を行う義務があります。

簡易点検を行う際は、3ヶ月に1回以上の頻度で以下の点検項目を確認しながら、業務用エアコンに異常がないかをチェックしましょう。

ビル用マルチエアコンの簡易点検項目

点検項目 推奨点検頻度
室外機 機器の異常振動、異常運転音 1回/日以上
機器および機器周辺の油のにじみ
機器の傷の有無、熱交換器の腐食、錆び等
室内機 熱交換器の霜付きの有無 1回/日以上
  • ※安全で容易に点検可能な場合に限られます

定期点検は、業務用エアコンの圧縮機定格出力が7.5kW以上50kW未満の場合は3年に1回以上、50kWを超える場合は年1回以上の頻度で実施することが義務付けられています。圧縮機の出力は、室外機に貼付けられているシールで確認可能です。

業務用エアコンの法令点検についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

これから業務用エアコンを導入する場合や、買い替えを検討中の場合は、結露防止運転機能や自動清掃機能等、水漏れが起こりにくい業務用エアコンを選ぶのもおすすめです。

定期的なメンテナンスは省エネ・節電効果も期待できる

業務用エアコンの定期メンテナンスを実施すると水漏れを予防できるほか、省エネ効果や節電効果も期待できます

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  • 設置状況等により一部室内工事が発生する可能性があります。
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業務用エアコンの水漏れ修理費用の目安

業務用エアコンの水漏れ修理費用は、排水不良の原因や不具合の内容によって大きく異なります。比較的軽微なトラブルで済むケースもあれば、大掛かりな修理が必要になる場合もあります。

例えば、ドレンホースの劣化や軽度の詰まりによって排水が滞っている場合は、部品交換のみで対応できることが多く、修理費用の目安は8,000円前後となるケースがあります。

一方で、エアコン内部の部品に不具合や故障が生じている場合は、分解作業や部品交換が必要となり、修理費用が10万円以上かかることも珍しくありません。不具合の箇所や機種によっては、さらに費用が増える可能性もあります。

そのため、水漏れが発生した際は、自己判断で対処せず、専門業者に点検を依頼し、原因に応じた適切な修理方法と費用を確認することが重要です。

方法を覚えて業務用エアコンの水漏れに対処しよう

業務用エアコンの水漏れは、「ドレンホースの詰まり」や「フィルターの汚れ」等が主な原因です。

ドレンホースやフィルターを清掃すると問題が解消されるケースも多いため、業務用エアコンの使用中に水漏れが発生した際は、まずはこの2点を重点的に清掃しましょう。

また、業務用エアコンの水漏れを予防するには、定期的なメンテナンスの実施が効果的です。

定期メンテナンスでクリーニングを行えば、省エネや節電効果も期待できて一石二鳥なので、ぜひ積極的に取り組みましょう。

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大岩 俊之(おおいわ としゆき)

監修者 大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。

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エネルギーコスト削減、脱炭素に向けた取り組みのために、まず始めるべきは 「空調の省エネ」 です。現在お使いの空調機に制御用コンピューターを取り付けるだけで、省エネと快適性の両立ができる全く新しいサービスです。

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