業務用エアコンが故障したら修理と買い替えどちらがいい?症状と原因・対処法を解説
2025.1.23
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目次
業務用エアコンの効きが悪くなったり、異音・異臭がしたりする場合、エアコン本体が故障した可能性が考えられます。
業務用エアコンが故障する原因はさまざまで、すぐに対処できる場合もあれば、専門業者等への依頼が必要な場合もあります。
この記事では、業務用エアコンが故障した際の症状と原因、対処法を解説します。
業務用エアコンの故障が疑われる場合の症状と確認方法
業務用エアコンの使用中に以下の症状が見られる場合、故障の疑いがあります。
業務用エアコンの故障が疑われる場合の症状
- ●冷暖房が効きにくい
- ●異音・異臭がする
- ●水漏れが発生している
- ●頻繁にブレーカーが落ちる
なお、これらの症状があっても故障のおそれがあるだけで、実際には故障していない可能性も十分に考えられます。
原因や対処法は後述しますのでまずは業務用エアコンが故障した際にどのような症状が発生するかを確認していきましょう。
冷暖房が効きにくい
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業務用エアコンの使用中、冷暖房が効きにくいと感じた時は適切な設定温度や運転モードになっているかを確認しましょう。
一般的な室温は夏季28℃、冬季20℃が望ましいとされていますが、これは室内の推奨温度であり、設定温度とは異なります。
例えば、猛暑のなかで室温を28℃に維持するには、それより低めの温度に設定する必要があるでしょう。冷暖房が効きにくいと感じたら、まずは設定温度を見直してみましょう。
適切な設定温度に調整しても室温が変わらない、または設定温度になるまで時間がかかる場合は、エアコン内部のフィルターがホコリやカビで目詰まりしているおそれがあります。
フィルター汚れが酷い場合は業務用エアコンの運転効率も下がるため、定期的な清掃が必要です。
また、室外機の周辺に障害物がある場合も、排熱効率が低下してしまうため冷暖房が効きにくくなる原因のひとつとなります。
異音・異臭がする
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室内機から「カタカタ」「キュルキュル」「ブォーン」等の異音がする場合や、雑巾掛けをした後のような匂いがする場合は、エアコン内部のフィルターがカビやホコリで目詰まりしているおそれがあります。
また、エアコンには室内機の熱交換器に付着した水分を外に排出するため、「ドレンホース」と呼ばれる管がつながっています。ドレンホースの内部がゴミやホコリで詰まっている場合も、上手く水分を排出できずに異臭の原因となる可能性があります。
水漏れが発生している
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業務用エアコンの使用中、水漏れが発生している場合はドレンホースが目詰まりを起こしている可能性が高いです。
また、室内機の内部には 「ドレンパン」 と呼ばれる受け皿が設置されており、熱交換器に付着した水分が集められ、ドレンパンからドレンホースを経由して外へ排出されます。
ドレンパンに亀裂が入っている場合や破損している場合、上手く水分を留めておけずに水漏れが発生する要因となります。
業務用エアコンの水漏れについては以下の記事でも紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:業務用エアコンの水漏れの原因は?確認方法と対処法をわかりやすく解説
頻繁にブレーカーが落ちる
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業務用エアコンの使用中、頻繁にブレーカーが落ちる場合は、室内機の内部でショートや漏電が発生しているおそれもあります。
故障や火災の原因となるため、ただちに使用を中止して専門業者等に対応を依頼しましょう。
電源が入らない
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業務用エアコンのリモコンを操作しても電源が入らない場合、リモコンの電池が切れていないか、ブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。
また、業務用エアコンの種類によっては、暖房の使用中に霜取り運転が行われる場合もあります。熱交換器についた霜を除去する清掃機能で、霜取り運転中は暖房機能が停止します。
冬場にエアコンが動作しない場合は、霜取り運転中ではないかを確認し、少し時間をおいてからエアコンの電源を入れてみてください。
業務用エアコンの故障の原因
業務用エアコンは、さまざまな原因で故障してしまう場合があります。
業務用エアコンが故障する原因の一例
- ●経年劣化による自然故障
- ●定期メンテナンスの未実施
- ●ホコリやカビ等の汚れ
この項目で、業務用エアコンが故障する原因を確認しておきましょう。
ホコリやカビ等の汚れ
室内機本体やフィルターが汚れているとエアコンの運転効率が低下します。
また、フィルターの目詰まりにより、エアコン内部のファンが過剰に空気を吸い込もうとすることで異音の原因にもなります。
エアコン内部はカビやホコリ、タバコのヤニ、雑菌の温床となりやすく、定期清掃を行わないとエアコンの稼働で室内にカビを撒き散らすことになるおそれもあります。
汚れの蓄積により業務用エアコン本体の故障につながる場合も多いため、定期的な清掃を心がけることが大切です。
定期メンテナンスの未実施
業務用エアコンには法令点検を行う義務があります。
法令点検にはユーザーが自分で行う 「簡易点検」、十分な知見を有する専門業者等が行う「定期点検」の2種類があり、定期メンテナンスの実施で故障を未然に防げる可能性が高くなります。
なお、2020年施行の改正フロン排出抑制法によって点検業務を怠った場合の罰則強化が盛り込まれました。
メンテナンスを行わないと不具合に気付くことができず、異音や異臭等の症状を放置した結果、エアコン本体の故障で高額な買い替え費用が発生する可能性も考えられます。
業務用エアコンの法令点検についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:業務用エアコンには法令点検の義務がある!知らないとまずい法律の内容を解説
経年劣化による自然故障
業務用エアコンを長期間使い続けていると、経年劣化が原因による自然故障の可能性も高くなります。
一般的に、業務用エアコンの寿命や耐用年数は10〜15年ほどとされていますが、定期メンテナンスを怠ったり長期間使用しなかったりすると寿命が短くなる場合もあります。
フィルター汚れや室外機周りの清掃を行っても問題が解消されない場合は、業務用エアコン本体の買い替えを検討する必要があるでしょう。
業務用エアコンが故障したら修理する?買い替える?
ここまで解説したとおり、業務用エアコンはさまざまな原因で故障する可能性があります。
業務用エアコンの寿命・耐用年数は、メンテナンスの状況や使用環境によって異なりますが、一般的には10~15年ほどとされています。
また、エアコンメーカーの補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後9〜10年とされ、期間超過後は、原則として有料でも修理対応をしてもらえません。
これらをふまえると、使用期間が10年前後の業務用エアコンで故障の疑いがある場合は、修理よりも買い替えの検討がおすすめです。
業務用エアコンの故障が疑われる場合の対処法
業務用エアコンの故障が疑われる場合の対処法は、主に以下の2です。
業務用エアコンの故障が疑われる場合の対処法
- ●室外機の周辺を清掃する
- ●室内機のフィルター汚れを掃除する
ここまで紹介したとおり、エアコンの故障が疑われる場合にはさまざまな症状が挙げられるため、症状にあった対処法を試しましょう。
室外機の周辺を清掃する
室外機の排出口付近がゴミやホコリで詰まっていると、エアコンの運転効率が下がってしまいます。
例えば、室外機の排出口がすだれやカバーで覆われていたり、花壇や荷物等でふさがれていたりすると、エアコンの運転効率の低下につながります。
すだれやカバーで日光が当たるのを防ぎたい場合は、室外機本体を直接覆うのではなく、一定の空間を設けて排出口を塞がないための工夫をしましょう。
室内機のフィルター汚れを掃除する
室内機のフィルターがホコリやカビで汚れている場合は、以下の手順で清掃を行ってください。
業務用エアコンのフィルター清掃手順
- 1.電源プラグを外す
- 2.業務用エアコンからフィルターを取り出す
- 3.フィルターに詰まったゴミを掃除機で吸い込む
- 4.ブラシと中性洗剤でフィルターを水洗いする
- 5.フィルターが完全に乾いたことを確認してから元に戻す
フィルター清掃を怠ると、フィルターのみならず熱交換器にまで汚れが付着し、さらに運転効率が悪くなります。フィルター清掃を実施すれば、未然にエアコンの故障を防げる可能性があるので、定期的に行いましょう。
故障対策として業務用エアコンの定期メンテナンスを行おう
定期的なメンテナンスの実施で、業務用エアコンの故障を未然に防げます。
フィルター汚れ等をこまめに掃除しておけば運転効率もアップし、省エネや節電効果も高められます。
特に、業種・業態によって異なりますが、建物や店舗のエネルギー消費割合は 「空調」 が40〜50%と大半を占めています※1。
業務用エアコンの定期メンテナンスは、未然に故障を防止できるうえに省エネ効果も期待できて一石二鳥です。
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業務用エアコンの故障は定期メンテナンスで未然に防げる可能性が高い
業務用エアコンの使用中、「冷暖房が効きにくい」、「エアコンの電源がつかない」 等の症状がみられる場合は、設定温度や電池の入れ替え等の簡単な対処法で改善されるケースが大半です。
また、業務用エアコンが故障する要因はさまざまですが、定期メンテナンスの実施で未然に防げるケースも少なくありません。
定期メンテナンスの実施で運転効率が上がるうえ、省エネや節電効果も期待できます。
業務用エアコンの故障を防ぎつつ、さらなる省エネ・節電効果を求める場合は、関西電力「おまかSave-Air®」の導入をご検討ください。
監修者 大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。
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