業務用エアコンの電気料金の目安はいくら?計算方法や節約のポイントを解説

2024.10.1

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業務用エアコンの電気料金の目安はいくら?計算方法や節約のポイントを解説

職場の快適な環境を保つために業務用エアコンは欠かせませんが、電気料金の高さに悩んでいる企業の方も多いでしょう。できれば快適性を損なわずに、業務用エアコンの電気料金を抑えたいものです。

この記事では、業務用エアコンを稼働させた時にかかる電気料金の目安を解説します。電気料金を抑える方法やおすすめのサービスも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

業務用エアコンの電気料金を知るための基礎知識

業務用エアコンの電気料金は、大まかに計算できます。まずは、計算する前に知っておきたい基礎知識を確認しましょう。

業務用エアコンの消費電力の表示単位

家庭用エアコンの場合、消費電力は 「1畳あたり◯kW」 で表示されます。そのため家庭で使うエアコンを選ぶ時には、部屋の広さから製品を選ぶのが一般的です。

一方、業務用エアコンの消費電力は、「◯馬力で◯kW」と表示されます。業務用エアコンの馬力とは空調能力の強さを示す単位であり、1馬力は2.8kW換算です。

業務用エアコンの種類は豊富で、使用環境や使用する場所の広さによって必要な馬力が変わるため、家庭用のように 「◯畳分」 と表すことができません。馬力に対応した消費電力を表示することで、電気料金を計算できるようになっています。

業務用エアコンの電気料金の計算方法

業務用エアコンの電気料金は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)」 で求められます。

消費電力は業務用エアコンの機種や運転モード(冷房・暖房)でも異なります。消費電力は製品のカタログで調べることが可能です。

エアコンの消費電力には、指定の条件下で運転した時の消費電力を示す定格消費電力と、部屋の状況によって変わる消費電力の範囲を示す最少・最大消費電力があります。

電力量料金単価は、契約している電力会社のプランによって異なるため、電力量料金単価を知りたい時は、電力会社の契約内容を確認してみましょう。

業務用エアコンの電気料金の目安

業務用エアコンの電気料金の目安

前述の計算式を使用すれば、業務用エアコンを使うことで電気料金がどのくらいかかるかをおおまかに計算できます。

以下では、業務用エアコンを1時間稼働させた場合と、1ヶ月間稼働させ続けた場合の電気料金をシミュレーションしてみましょう。

1時間稼働させた場合の電気料金

まずは、業務用エアコンを1時間稼働させた場合の電気料金をシミュレーションします。計算するための条件は、以下のとおりです。

  • ●計算式 : 「消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)」
  • ●業務用エアコンの消費電力 : 2馬力(5.0kW)
  • ●電力量料金 : 18.07円/kWh(関西電力 高圧電力AS 夏季電力量料金)

計算式に条件を当てはめると、業務用エアコンを1時間稼働させた場合の電気料金は、「5.0(kW)×1(h)×18.07(円/kWh)」 で90.35円と算出できます。

1ヶ月稼働させた場合の電気料金

先ほどのシミュレーションと同じ条件で、業務用エアコンを24時間稼働させた場合の電気料金は、「90.35円×24h」 で2,168.4円となります。1ヶ月(30日)間継続して稼働させ続けた場合、電気料金は 「2,168.4円×30日」 で6万5,052円です。

業務用エアコンにかかる電気料金は、機種や稼働時間等によって変わります。上記の算出例はあくまで目安ですが、業務用エアコンの電気料金は負担が大きいとわかるでしょう。

業務用エアコンは24時間稼働させると電気料金がおトク?

エアコンはこまめに消さないほうが、コスト削減になるという説があります。エアコンは稼働させてから室温を設定温度にするまでに多くの電力を使うため、こまめに電源をオンオフしないほうが効率的なのは事実です。

オフィス等では多くの人の出入りがあり、業務時間中に誰もいなくなるケースは多くありません。無人の時間がほとんどないのであれば、業務用エアコンの電源は切らなくて良いでしょう。

ただし、人がいない夜間にもエアコンをつけたままだと、電気料金が高くなってしまいます。24時間営業の店舗等でなければ、夜間に人がいない場合はエアコンの電源を切ったほうが節約できます

業務用エアコンの電気料金を節約する方法

業務用エアコンの電気料金を節約する方法

省エネ性能の高い業務用エアコンに買い替えると、電気料金を節約できます。しかし、初期費用がかかるため、気軽に買い替えるのは難しいでしょう。現在の業務用エアコンを使い続ける場合も、工夫すれば節約が可能です。

経済産業省資源エネルギー庁によると、オフィスビルが消費する電力のうち、約48%は空調設備によるものです。つまり、業務用エアコンの使い方を見直せば、大きな節電効果が期待できます。

以下の方法を実践して、節電につなげましょう。

フィルター掃除やメンテナンスを定期的に行う

定期的に掃除やメンテナンスを行えば、業務用エアコンの電気料金を節約可能です。

エアコン内部にあるフィルターにほこりや花粉等が付着すると、目詰まりが起こります。目詰まりしたままエアコンを使い続けると、空気を吸い込む力が弱くなってしまいます。その結果、運転効率が低下し、多くの電力を消費しなければ室温を調整できなくなるのです。

フィルターは定期的に取り外し、掃除機でほこりを吸ったり水洗いしたりするのがおすすめです。業務用エアコンの掃除については、以下の記事で詳しく紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。

なお、エアコン内部の構造は複雑なので、知識のない従業員が清掃すると故障の原因になることがあります。細部まで無理に掃除しようとせず、1年に1回程度専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。

エアコン稼働前に換気をする

エアコン稼働前の換気も、電気料金の節約につながります。夏の暑い時期は、室内に熱気がこもるため、エアコンをつける前の室温が高い状態です。エアコンをつける前に換気をすれば、部屋にこもった熱い空気を外に逃がせます

熱い空気を追い出した後にエアコンをつけることで、室温を下げるのに必要な消費電力を抑えられます。換気をする時は、風上と風下の2ヶ所を開け、効率的に空気を入れ替えましょう。

扇風機やサーキュレーターを併用する

業務用エアコンを使う時は、扇風機やサーキュレーターを併用すれば、電気料金の節約につながります。

エアコンの電気料金を抑えるためには、設定温度を上げすぎたり下げすぎたりしないことが大切です。暑さを感じる時は、扇風機の風を当てれば体感温度を下げられます。

また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に留まるのが特徴です。サーキュレーターで空気を循環させると、適温を保ちやすくなります。エアコンから空気が出てくる場所にサーキュレーターを置き、空気を送りたい方向に送風すると、効率的に空気を循環させて室温を快適に保てます。

風量は自動にする

業務用エアコンの風量は、「自動」に設定すれば電気料金の削減が可能です。風量を自動に設定すると、適切な風量に調整するため、消費電力を抑えられます。

電源を入れてから室温が設定温度になるまでの間は、風量を強くして早く適温に到達できるようにするのが特徴です。室温が設定温度に達したあとは、手動調整なしで適温をキープするために風量を弱めます。

エネルギーマネジメントシステムを導入する

業務用エアコンを手動で調整するのは限界もあるため、空調を管理するシステムの導入も選択肢のひとつです。エネルギーの使用状況を可視化して空調設備の稼働を制御するエネルギーマネジメントシステムを導入すれば、手軽に省エネを実現できます。

エネルギーマネジメントシステムについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

業務用エアコン等の空調システムの稼働を調整するシステムとして、「デマンドコントロールシステム」 が挙げられます。デマンドコントロールシステムは、事前に設定したデマンドの目標値を超えないように制御することで、電気料金の節約を目指すシステムです。

例えば、建物全体の最大電力が高くなった時に、自動で空調を調整します。デマンドコントロールシステムについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

業務用エアコンの電気料金節約には関西電力の「おまかSave-Air®」 がおすすめ

業務用エアコンの電気料金を節約したいけれど、快適性が損なわれるのを避けたい場合は、空調制御サービスを利用することもひとつの方法です。

関西電力が提供する 「おまかSave-Air®」 なら、空調設備を自動制御することができます。関西電力が提供するサービスですが、対象エリアは関西だけでなく、全国でご利用いただけます(沖縄・離島を除く)。

関西電力の「おまかSave-Air®」のメリット

  • ●初期費用ゼロで安価な月額料金でサービスの導入が可能
  • ●電力使用量と最大電力を抑えることで電気料金10〜20%削減※1
  • ●工事にかかる期間は2〜3日程度、既存の室外機に後付するのみで改修工事も不要※2
  • ●ダイキン工業・日立・三菱等の国内主要空調メーカーに対応しており※3、メーカー保証も継続
  • ●最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能※4

関西電力で電気の契約をしていなくても利用できます。メリットを詳しく見ていきましょう。

  • 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
  • 設置状況等により一部室内工事が発生する可能性があります。
  • 一部対象外の機器があります。
  • 初回契約は原則6年、初回契約終了後は1年毎の自動更新となります。また、お客さまのご都合で解約いただく場合には、解約金をいただきます。

初期費用ゼロで電気料金を抑えられる

「おまかSave-Air®」 は、初期費用ゼロで導入できるサービスです。また、ランニングコストも安価なので、導入しやすいでしょう。

低コストで導入できるうえに、電気料金の削減効果がきちんと得られるのが特徴です。「おまかSave-Air®」 の導入により、空調にかかる電気料金は10〜20%削減できます※1

オフィスビルに 「おまかSave-Air®」 を導入した結果、電気料金は年間84万円削減、電力使用量は年間31MWh削減した事例があります※2※3※4

実際にどのくらい電気料金を削減できるかわかる10秒シミュレーションを無料で利用できるため、気になる方はチェックしてみてください。

  • 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
  • モデルケースの削減額は、当社の料金単価を元に計算しております。
  • 電気料金の計算は、消費税等相当額(10%)、再生可能エネルギー発電促進賦課金(2024年5月分~2025年4月分適用分)を含み、燃料費調整額、市場価格調整額は含んでおりません。
  • シミュレーションは、当社想定を含む、一定条件に基づいて実施しており、削減額等を保証するものではありません。

手間がかからず快適性も損なわれない

「おまかSave-Air®」 を導入するための工事は最短2、3日で完了するため、手間がかからないのもメリットです。また、使い続けるために面倒なメンテナンスは必要ありません。手間をかけずに省エネを実現できます。

そして、快適性も損なわれないのが、「おまかSave-Air®」 の特徴です。

一般的に、電気料金を抑えるためにはエアコンの設定温度を見直す必要があり、快適性が損なわれることがあります。その点、「おまかSave-Air®」 は、空調負荷を常時監視し、快適性が損なわれると判断した場合は制御を緩和します。AI自動チューニング機能により、制御精度を向上させているため、快適性を損なわずに電気料金を抑えたい場合におすすめです。

誰でも直感的な操作で使いやすい

誰でも直感的な操作で使いやすい

「おまかSave-Air®」 には、直感的な操作で使いやすいというメリットもあります。制御のオンオフを誰でも簡単に操作できるため、管理担当者の負担をかけません。

また、「おまかSave-Air®」 では、省エネ効果の見える化も可能です。スマートフォンやタブレット、パソコン等から操作や効果の確認ができます。高度な専門知識不要で消費電力を抑えられるため、無理せず電気料金を削減可能です。

使い方を工夫して、業務用エアコンの電気料金を節約しよう

業務用エアコンの電気料金は、オフィス等の電気料金全体の半分ほどを占めるため、負担が大きいです。エアコンの使い方を工夫する等して、電気料金の節約に努めましょう。

電気料金を節約したいけれど、快適性が損なわれるのは避けたい場合は、空調制御サービスを利用するのもおすすめです。

関西電力の「おまかSave-Air®」 は全国で利用でき、コストを抑えながら導入できます。自動で省エネができ、電気料金の節約につなげられるため、チェックしてみてください。

大岩 俊之(おおいわ としゆき)

監修者 大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。

サービス概要資料

おまかSave-Air®

自家消費型太陽光発電で電気料金とCO₂を削減。「太陽光発電オンサイトサービス」 の概要をご紹介します。

資料の一部をご紹介

  • 太陽光発電オンサイトサービスとは
  • サービスの特徴
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