Ai-Glies(アイグリーズ)とは?節電・省エネに役立つシステムの特徴を解説

2024.10.1

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Ai-Glies(アイグリーズ)とは?節電・省エネに役立つシステムの特徴を解説

空調にかかる電力を節電するために、システム導入を検討している方のなかには 「Ai-Glies(アイグリーズ)」 の詳細が気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では 「Ai-Glies」 のサービス内容や特徴、導入するメリットをわかりやすくご紹介します。

空調の電気料金を抑える際に役立つおすすめのサービスも紹介するので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 とは

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 は、脱炭素システム事業等を行う株式会社アイグリーズが提供する節電・省エネシステムです。

「Ai-Glies」 は俗にいう 「デマンドコントロールシステム」 のひとつで、電力使用量や電気料金の削減に向けた機能に特化しています。室外機に制御用の電子機器を後付けし、30分間(デマンド時限)における平均使用電力(稼働負荷の平均容量)の監視と制御を行います。

一般的なオフィスビルの電力消費の内訳は、空調に関する割合が40〜50%と大半を占めているため空調の電力使用量削減に取り組めば、電気料金(なかでも基本料金)の削減効果が期待できます

季節に合わせたきめ細やかな制御を実施し、快適な室内環境を保ちながら、節電、省エネを行うことで、CO₂や電気料金の削減が可能です

また、ソーラー駆動無線ユニットによる工事費削減や工事期間の短縮、クラウドによる電力の可視化と故障検知に対応しており、導入時と導入後のハードルが低いことも特徴です。

室外機の台数に応じて選べる3種類の料金プラン

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 では、室外機の台数に応じて選べる3種類の料金プランを用意しています

シリーズ名 Ai-Glies PRO Ai-Glies50 Ai-Glies mini
室外機制御 最大台数 300台 50台 16台
節電制御
(不快指数連動制御)
対応 対応 対応
デマンド制御
(ピークカット)
対応 対応 対応
室外機制御項目 出力レベル制御
ON/OFF制御
ON/OFF制御 ON/OFF制御
クラウド表示 対応 対応 対応
制御設定 遠隔 遠隔 ローカル
電流測定 対応 対応 非対応
モデルケース 工場等の大規模施設 オフィスビル等の中小規模施設 店舗等の小規模施設

「Ai-Glies mini」 は室外機設置数が16台までの小規模施設での利用を想定しており、ローカルパソコンを利用しながら機能を絞り込んだローエンドモデルです。

「Ai-Glies50」 は室外機の台数が50台以下で、主にオフィスビル等の中小規模施設での利用を想定したコストパフォーマンスに優れたプランです。

「Ai-Glies PRO」 はAi-Glies seriesの全機能が利用できる最上位プランで、工場等の大規模施設での利用が想定されています。

Ai-Glies PROとAi-Glies50はクラウド上で電力使用量・削減電力量・削減額・CO₂排出量・CO₂削減量等を棒グラフで可視化し、一元管理が可能です。

遠隔で制御設定変更も可能で、オプションで空調や照明、動力、その他の機器のリアルタイムな電力使用量を確認することもできます。

さらに、全プラン共通で他社のデマンドコントロールシステムの補助としても利用できる点が特徴です。

※2024年8月時点の情報です。

デマンドとは

デマンド(最大需要電力)とは、需要電力を計量器が計量し、30分単位で平均値(平均電力)を算出した際、そのうち月間で最も大きい値を指します。

Ai-Gliesをはじめとしたデマンドコントロールシステムの導入により、デマンド値の抑制や電力使用量の低減が可能となり、最終的には電気料金の削減効果が期待できます

デマンドコントロールの詳細は、以下の記事で解説しているのでぜひあわせてご覧ください。

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 の導入効果・メリット

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 の導入効果・メリット

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 を導入すると、事前に設定したデマンド値を超えないように電力使用量の平準化が行われます。

これにより、次のような導入効果やメリットがあります。

「Ai-Glies」 の導入効果とメリット

  • ●デマンドコントロールによる基本料金の削減効果が期待できる
  • ●季節ごとの自動制御で電気料金を削減できる可能性もある
  • ●クラウド上で電力使用量の可視化と遠隔制御が可能

デマンドコントロールによる基本料金の削減効果が期待できる

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 を導入する最大のメリットは、デマンドコントロールによる電気料金の削減効果が期待できる点です。

一般的に、電気料金の内訳は 「基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金±燃料費調整額等」 の4項目から成り立っています。

このうち 「基本料金」 は、1年間で最も電力を使用した30分間の需要電力(=デマンド)を基に算出される仕組みです。

「Ai-Glies」 を導入すると、デマンドコントロールによってデマンドの抑制を行い、事前に設定したデマンドを超えないようにピークカットが行われます。電力使用量の平滑化を行い、その結果として基本料金の削減効果が期待できます

季節ごとの自動制御で電気料金を節約できる可能性がある

空調機器の設定温度を上げる(または下げる)、小まめに電源を切る等、多少の快適性を損ないながら電気料金の節約に努めている企業も多いのではないでしょうか。

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 では、季節にあわせて空調設備の出力調整を自動制御で行うため、室内環境を快適に保ちながら、省エネルギーを推進し、電気料金を節約できる可能性があります

例えば、外気温と室内温度の差が大きい場合はデマンドコントロールによる制御を弱めて冷暖房を動かしつつ、夏場の早朝や冬場の昼過ぎ等の気候が良い時間帯は制御を強めて節電効率を上げることが可能です。

また、外気の不快指数の変化を監視し、その数値から快適な室温を保つための節電レベルを自動的に判別し、空調機器の制御も行われます。

これらの仕組みにより、 「Ai-Glies」 を導入することで電力使用量を抑えながら、快適な室内環境の実現が可能となります。

クラウド上で電力使用量の可視化と遠隔制御が可能

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 では、専用クラウドサーバーでデマンドコントロールの状況が管理されており、ブラウザソフトからの監視が可能です。

監視画面では、デマンド値や予測デマンド値、外気温から算出された不快指数が表示され、 「Ai-Glies」 で制御した場合のCO₂削減量や削減電力量がグラフ化され、視覚的に節電効果がわかりやすい仕様となっています。

システムによって故障検知もしやすく、万一のトラブル時も迅速な対応が可能です

空調設備の節電・省エネを目指すなら 「おまかSave-Air®」 もおすすめ

ここまで、株式会社アイグリーズの 「Ai-Glies(アイグリーズ)」 の特徴や導入効果について解説してきました。

「Ai-Glies」 を導入するとデマンドコントロールによる電気料金や電力使用量の削減効果が期待でき、脱炭素社会の実現に向けたCO₂排出量の削減や、企業としてのSDGsへの取り組みにもつながります。

なお、 「Ai-Glies」 の他にも空調設備の節電・省エネを目指すためのシステムはさまざまな企業が提供しています。

例えば、関西電力の 「おまかSave-Air®」 をあわせて検討されてみてはいかがでしょうか。関西電力の 「おまかSave-Air®」 を導入すると、空調の自動制御により室内の快適性を維持しながら省エネ効果を高められる他、以下のようなメリットがあります。

関西電力の 「おまかSave-Air®」 のメリット

  • ●初期費用ゼロ・安価な月額料金でサービスの導入が可能
  • ●電力使用量と最大電力を抑制することで光熱費10〜20%削減※1
  • ●工事にかかる期間は2〜3日程度、既存の室外機に後付けするのみで改修工事不要※2
  • ●ダイキン工業・日立・三菱等の国内主要空調メーカーに対応しており※3、メーカー保証も継続
  • ●最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能※4

故障感知機能はありませんが、既存の室外機に機器を取り付けるため基本的には大きな改修不要※2で、ダイキン工業・日立・三菱等の主要国内メーカーに対応しています※3また室外機にはメーカー純正機器を取り付けるため、メーカー保証は外れません。

関西電力の 「おまかSave-Air®」 の導入による概算の電気料金削減額が気になる方は、関西電力公式サイトにて10秒シミュレーションが可能です。最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能なので、気になる方は、ぜひ以下より詳細をご確認ください。

  • 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
  • 設置状況等により一部室内工事が発生する可能性があります。
  • 一部対象外の機器があります。
  • 初回契約は原則6年、初回契約終了後は1年毎の自動更新となります。また、お客さまのご都合で解約いただく場合には、解約金をいただきます。

電力使用量の自動制御で電気料金の節約を目指そう

「Ai-Glies(アイグリーズ)」 は、デマンドコントロールで電気料金や電力使用量の削減を目的とした空調に特化した節電・省エネシステムです。

既存の空調設備に制御用の電子機器を後付けし、電力使用量の監視と制御を行う仕組みで、快適な室内環境を保ちながら電気料金の削減効果が期待できます。

選択する料金プランによって異なるものの、クラウドサーバーで管理されるデータは遠隔で監視が可能で、グラフ化されたデータによって視覚的に節電効果がわかりやすい仕組みです。

空調設備の節電・省エネを目指すシステムは、他にもさまざまな企業が提供しているため、関西電力の 「おまかSave-Air®」 等も含め、自社で使いやすいシステムをご検討ください。

近藤 元博(こんどう もとひろ)

監修者 近藤 元博(こんどう もとひろ)

愛知工業大学 総合技術研究所 教授

1987年トヨタ自動車に入社。分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステム並びに新エネルギーシステムの開発、導入を推進。 「リサイクル技術開発本多賞」 「化学工学会技術賞」 他エネルギーシステム、資源循環に関する表彰受賞。2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に取組中。経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他

サービス概要資料

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