projectプロジェクト概要

件名福島県 ペレット貯蔵倉庫他 建設プロジェクト

提供業務フェーズ

  • 基本計画
  • 工事発注
  • 計画設計
  • 工事管理
  • 管理運営
サービス
(新築) コンストラクション・マネジメント サービス
基本計画段階
土地購入に関する技術支援、既存設備撤去に関する技術支援 他
工事発注段階
仕様書作成支援、請負者選定支援、見積内容精査、工事費査定・コスト削減支援 他
計画設計段階
設計内容の仕様書適合確認および技術確認、許認可申請対応の支援・全体管理 他
工事管理段階
工事工程・品質・コストの確認、工事監理状況の確認、定期的な現地確認 他

建物概要

発注者
福島バイオマスロジスティックス合同会社
所在地
福島県いわき市
建物用途
倉庫
延床面積
約13,000㎡
構造
鉄骨造
階数
地上1階
その他工事
既存設備撤去、公共埠頭改良

業務概要

【全体工程の調整】  デイリーベースでの工程確認等による的確な全体工程の策定

請負各社から提出される工程表の案をベースに、全体工程の調整を実施しました。各々の工事期間の妥当性はもちろんのこと、引渡し時期や並行作業の実施可否、エリア調整を含めて調整しました。加えて、本案件においては、公共埠頭を利用しながらの工事であり、工事実施可能期間に多くの制約事項が設けられたことを踏まえ、デイリーベースでの工程確認等を行い、的確な全体工程を取り纏めました。

【諸官庁との協議】  消防当局と粘り強い協議による最適な設備形成

既往の文献調査や自社実績等に基づき、特に火災に至るプロセスで安全性を技術的に評価すると共に、消防当局と粘り強い協議を行うことで、最適な設備形成を図りました。

【埋設物への対応】  経験値に基づく埋設物等の最適な処置の提案

既存設備が残置している場所での建設工事においては、予期せぬ埋設物等の発見に頭を悩ませるものです。本案件においても、埋設物等が発見されることがありましたが、過去に社内で経験してきた事象を踏まえ、発見された埋設物等を最適な方法で処置する提案を行い、お客さまとも協議のうえご採用頂きました。

お客さまの声

ご発注者さま
 既存設備の撤去をはじめに、跡地への倉庫建屋の建設、公共埠頭の改良工事など、これまでに経験したことのない工事ばかりであり、具体的にどう進めるべきか、頭を悩ませていました。融資先の銀行から、出資先でもある関西電力がコンストラクションマネジメント (CM) 業務の受託を行っており、その導入を強く勧められたことから、前向きに導入について話を進めることにしました。関西電力は経験が豊富で、現在のプロジェクトの課題に対するアドバイスも的確と感じたため、CM業務の導入を決めました。
 複数の施工会社が関連するプロジェクトでしたので、全体工程の調整から始めてもらいました。建設のプロに全体工程の調整を実施してもらったので、安心して工事を見守ることが出来ました。また、木質ペレットという指定可燃物を取扱う施設の建設なので、ペレットの安全な取扱いの検討や、消防当局との協議などにも適切に対応いただき、最適な設備形成を図ることがでました。
 関西電力は経験豊富で、発注者の立場でものを考えることを出来るので非常に助かっています。関西電力の協力のおかげで、プロジェクトは無事終盤を迎えることが出来ました。もう少しで竣工となりますが、最後まで手を抜かずCM業務の確実な実施をお願いします。
2020.08.30 取材
施工会社さま
 私は建設会社に勤務して30年近いのですが、都心のオフィスビル建設の経験が多く、4万トンもの燃料を保管する倉庫の建設は初めて。また、発電用燃料である木質ペレットの長期保管も経験がなく、ノウハウが豊富なCMからの情報やアドバイスは、計画する上で非常に役に立ちました。消防等の許認可協議でも、発注者の立場で発電所を建設、運用してきた実績を踏まえ、主に運用面で適切な設備形成となるような協議を主導的に実施して頂くなど本当に助かりました。行政はどうしても安全側で法や条例以上の設備を要求してくることがあり、建設会社だけでは対応が難しいポイントもCMとしてフォロー頂けたので、最適な設備にできました。
 施工会社としてCM業務を初めて経験しましたが、一番よかったのは、平たく 「技術」 の話を相談出来たことです。技術の話が出来ると、こちらのやりたいことの意図が伝わりやすく、また発注者さまのニーズもこちらが理解できるので、互いのコミュニケーションがよくなり、より良いものが安く作れると思います。CMは、発注者としてこれまで多くの建設プロジェクトに参画しておられ、しっかりとした技術を保有されているので、判断が早く的確だと感じました。また現地の施工状況等もしっかりと確認されるので、安全面・品質面共に良い緊張感をもって工事に取組むことが出来ました。普段は監理者の立場の方たちですから品質管理のポイントも熟知されており、色々指摘をされて痛い思いをしたこともありましたが、おかげさまで、より良いものを発注者さまへお引渡し出来ると考えています。
 現場副所長からは、「先行で既存設備の撤去を別の請負会社が実施しており、敷地の引渡し時期や状況の調整等、CMが先頭に立って対応して頂いたおかげで、工程上のトラブルもなく引渡しもスムーズに対応できたことが一番助かった。これまでCMにはあまり良い印象がなかったが、関西電力は単なる発注者の代理人ではなく、技術的に中立の立場で、施工者の立場も理解して業務を進めてくれた。是非また一緒に仕事したい」 と聞いております。
2020.09.08 取材