患者さまへの影響に配慮した省エネを模索
当院は、地域包括ケアシステムを支える中小病院で、急性期医療からリハビリテーション、緩和ケアまでの全178床の病棟と在宅医療を備えた病院として、地域のあらゆる世代の方々に質の高い医療を提供することに尽力しています。
地域の方々に安心して暮らしていただく拠り所として病院を持続していくためには、合理的・効率的な経営が欠かせません。経費の中でも光熱費の削減は、常に重要課題となっています。また脱炭素社会を目指し、省エネによるCO2排出量削減に努めることも、医療・介護業界の一員として大切な責務だと考えています。
これまでも院内照明のLED化、空調や照明をこまめに消す、職員のエレベーター使用を控えるなど、地道な取り組みで省エネに努めてきましたが、人的な省エネ対策には限界を感じていました。電力使用量の中でも、とりわけ大きな割合を占めているのが空調です。当院は、空調設備を24時間稼働させており、安易に設置数や稼働時間を減らすことはできません。省エネのために大規模な設備投資をすることも難しく、どうすれば患者さまの影響に配慮しながら省エネできるか、頭を悩ませていました。その時、関西電力さんから 「おまかSave-Air®」 の提案をいただきました。
費用対効果を評価
「おまかSave-Air®」 の説明を聞き魅力に感じたのは、やはり省エネ効果です。何度か現場調査をしていただいた上で、空調にかかる電力使用量について、年間約19%の削減を見込めたことから安心感を得ました。また、初期導入費用が無料で、月々のサービス料金も数万円。年間の省エネ効果を考えれば、メリットがあると考えました。
さらに大規模な設置工事を必要としない点についても評価しています。室外機に制御機器を取り付けるのみで、空調設備を長時間停止したり、工事の騒音による心配がなく、来院者や入院患者さまにご迷惑をおかけしないと考え、導入に至りました。
全国での豊富な採用実績と丁寧な対応に信頼感
導入の決め手になったのは、「おまかSave-Air®」 の豊富な採用実績と関西電力さんの丁寧な対応でした。電力会社のため省エネに関わるソリューションサービスを全国に展開していることはかねてから知っていたので、信頼感を持っていました。
加えて心強かったのが、当院からの問い合わせに迅速かつ丁寧に回答していただいたことです。疑問や不明点に対し、素人の我々にも分かりやすく説明していただき、スムーズに導入することができました。
省エネ効果を得ながら快適環境を維持
2022年12月、一般病棟60床及び緩和ケア病棟20床を備えた本館 「ドイツ館」 に 「おまかSave-Air®」 を導入しました。それから1年間で、ほぼ想定通りに空調にかかる電力使用量を20%近く削減できました。
また、「おまかSave-Air®」 は人的な空調管理を行う必要がなく、職員が手間を取られることもありません。その上、快適な環境を維持できるところは想像以上です。来院者や入院患者さまはもちろん、職員からも 「暑い」 あるいは 「寒い」 といった声はまったく聞かれませんでした。
削減電力量やCO2削減量をパソコンで確認できるところも、使いやすさを感じるポイントです。毎月のミーティングで、理事長をはじめ経営陣や他部門の責任者に省エネ効果を報告する際にも活用しており、非常に役立っています。
省エネ効果を実感し、他施設への導入も検討
導入して1年間が経過し、省エネ効果が実感できたので、今後は当グループの他の介護福祉施設などへの導入も検討していきたいと考えています。
省エネやCO2削減にかかる取り組みは、今後も継続していかなければなりません。これからも関西電力さんのお知恵を借りたいと期待しています。