デマンド抑制と省エネを実現しながら、より良い学習環境を。
「おまかSave-Air®」 は学校にぴったりのサービス。
「おまかSave-Air®」 で基本料金を低減し、省エネまでも実現
奈良県下に3つのキャンパスを有する学校法人奈良学園さま。自然豊かな関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)につながる登美ヶ丘キャンパスは、幼稚園から大学院まですべての校種を擁し、小学校・中学校・高等学校では一貫した教育システムを導入。これからの時代を生き、将来、社会の牽引者となる 「人間力」 を養う教育に力を注がれています。今回、総務部 施設設備管理課の千喜良剛さまに、学園や教育の特色、そして空調制御サービス 「おまかSave-Air®」 を導入された経緯とその効果について伺いました。
学校法人奈良学園さま 「おまかSave-Air®」 導入の決め手
- デマンド制御により基本料金を低減できる
- 省エネ効果・空調稼働状況を見える化できる
- ピーク時以外にも省エネ効果がある
コロナ禍の換気でデマンド超過が発生し、関西電力に相談
学校法人奈良学園は、奈良県下の高田・郡山・登美ヶ丘にキャンパスを持つ総合学園です。ここ登美ヶ丘キャンパスには大学・大学院のほか幼稚園・小学校・中学校・高等学校があり、従来の枠組みを超えた 「12年一貫教育システム」 を導入しているのが大きな特色。これは、小学校から高等学校までの12年間を、4年毎のターム(期間)に区切った4-4-4制のカリキュラムです。小学校1年生~4年生をP(Primary)、小学校5年生~中学校2年生をM(Middle)、中学校3年生~高等学校3年生をY(Youth)として分けることで、より発達段階に応じた教育を行うと同時に、小学校から中学校に進む段階で大きく変化する教育環境を丁寧につなぎ、連続した学びを展開しているのです。幼稚園は、この4-4-4制の 「12年一貫教育システム」 につながる最も基礎的な教育期間と位置付け、PP(Pre-Primary)と名付けました。幼稚園から高等学校までの教育システムを 「3+4-4-4制」 と表現し、子どもたちの発達段階を踏まえて教育課程を工夫しています。
新型コロナウイルスが広がった当初、子どもたちの安全に配慮して取り入れたのが換気です。窓や扉をすべて開放したところ、空調が効かなくなってしまい、空調の出力がどんどん上がりました。そうしているうちに、電気料金がものすごく上がってしまったんです。何度もデマンドを超過し、電気料金の管理部署から 「超えないようにできないか」 と指導が入りました。
それまでのデマンド管理は手動で対応していました。デマンド監視装置を利用し、警報音を聞き次第、施設の中を走り回り、使われていない照明や空調を消すという具合で。ただ、すべての管理を1人でするのは限界がある上、現場の先生も自分たちの判断で空調を上げ下げしていられないので、関西電力さんにデマンド対策を相談したんです。
「制御レベルの設定変更を簡単にできるデマンド制御機能」 を評価して導入を決定
当時、まだ 「おまかSave-Air®」 はリリースされておらず、空調の制御システムを開発中だという話を関西電力さんから聞き、「第一号としてぜひ導入してみませんか」 とご提案いただきました。そうしてプレ運転に取り組んでいくことになったんです。導入の決め手は、なんといっても 「部屋ごとに制御レベルを設定でき、学校の運営にも適応したデマンド抑制が自動でできる」 こと。「コロナ禍で少しでもデマンドを抑えたく、何かできないか」 と相談したのを覚えています。当校の要望に対し、関西電力さんから丁寧にサービス内容を説明いただいて、大きな安心感で導入を決めました。
これまで様子を見ながら運用してきましたが、おかげさまでこの一年間はデマンドを超えていません。学園では文化祭を秋ではなく、夏に開催しています。コロナ禍の前に開催した文化祭ではたくさんの部屋を使い、空調をガンガンに効かせたことでデマンド超過が発生しました。この夏に文化祭や体育祭が開催される運びになれば、「おまかSave-Air®」 でどこまで制御できるか。制御するということは、空調の出力を一時的に抑えるということなので、快適性に配慮しつつ、許容できるレベルを確かめながら適正な制御レベルやデマンド目標値を見極めていきたいですね。
省エネ効果の確認などができるWeb画面を使ったのも私たちが最初。すべての教室の空調稼働状況や制御状況を一括管理、空調機ごとに個別制御できるのでとても便利です。管理担当者として常に省エネを意識し、デマンド状況を確認したり、省エネ効果を日ごとに比べたりとWeb画面を閲覧することが習慣になりましたよ。空調をよく使う夏冬は、毎朝必ずチェックしています。これまでは空調だけでしたが、この4月から建物全体の電気使用量も見えるようになったことで、時間帯ごとに、全体に占める空調の割合が把握でき、すごく助かっています。施設がこれだけ大きいと照明も大きな割合を占めますからね。空調でどのくらい抑え、その他にも対策ができないかという気付きにも。春は空調をあまり使っていないけれど、これから暑くなると空調が全体の電気使用量の何割を占めていて、デマンド制御をかけるとどのように変化し、どのくらい効果が出るのかなど、リアルに見えてくるのが楽しみです。
想定よりも省エネ効果が出るのは、嬉しいメリット
デマンドの削減効果を第一に期待して 「おまかSave-Air®」 を導入したわけですが、電気使用量が想定していたよりも削減されたのは嬉しいメリットでした。デマンドが超えそうなときに制御するだけでなく、日頃から省エネができる。一番大きい月で約10万円くらいでしょうか、月々けっこうな額を削減できていますよ。省エネによる電気料金の削減分で、「おまかSave-Air®」 のサービス利用料をまかなえているため、デマンドの削減効果は丸々メリット。こうした成果を管理課の会議でWeb画面を使いながら報告し、同キャンパスの大学にもサービスの導入を勧めているところです。
空調機の稼働を調整しながら、子どもたちにより良い学習環境を
登美ヶ丘キャンパスでは、施設もカリキュラムの一環ととらえ、職員室や特別教室があるC棟を中心にして 「風車の羽」 のように、PP棟、P棟、M棟、Y棟を結合して建設しています。この 「学びの風車」 で異学齢の交流活動を充実させ、子どもたちの社会性やリーダーシップを育成するだけでなく、校種を超えた教員の連携もスムーズに行っています。 「12年一貫教育システム」 を活用して、子どもたちの個性を伸ばし、高い学力を身につけた世界で活躍する真のエリートの育成を目指しているのです。このため各教室では、子どもたちのためにより良い学習環境を整えることがなにより大事。だから、空調は欠かせませんよね。快適さを維持しながらデマンド制御、省エネを実現できる 「おまかSave-Air®」 は、学校にぴったりのサービスではないでしょうか。
学校法人奈良学園さま
- 住所
- 登美ヶ丘キャンパス 奈良県奈良市中登美ケ丘3丁目15-1
- H P
- https://www.naragakuen.jp
昭和40年に大和高田市で奈良文化女子短期大学を開学。教養科、初等教育科、幼児教育学科、食物栄養科、衛生看護科、音楽科などで25,000名を超える卒業生を社会に輩出してきた。昭和54年には郡山キャンパスで奈良学園中学校・高等学校を開校。登美ヶ丘キャンパスは奈良学園大学(人間教育学部人間教育学科、保健医療学部看護学科・リハビリテーション学科、大学院看護学研究科)、および奈良学園幼稚園・小学校・登美ヶ丘中学校・登美ヶ丘高等学校(奈良学園登美ヶ丘)を擁する。 「人間力」 をキーワードに、「生きる力」 を持った 「意欲と思いやりと志のある人間」、「高い志を持った教養豊かなリーダー・世界に雄飛する真のエリート」 を育てるべく全力を注いでいる。