再エネ賦課金とは?仕組み・計算方法や単価の推移をわかりやすく紹介
2026.3.17
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再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)は、電気料金に上乗せされる負担金で、毎月の電気代に含まれています。
電力会社が再生可能エネルギーで発電された電気を買い取る際の費用を、電力利用者全体で分担する仕組みです。
電気料金の明細を見て「再エネ賦課金の負担が大きい」と感じている企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
実は、この再エネ賦課金は使用電力量に応じて課金されるため、工場やオフィスなど電力使用量が多い事業所ほど、負担額が大きくなる仕組みになっています。
しかし、自社施設に太陽光発電を導入すれば、電力会社からの購入電力量を削減でき、再エネ賦課金の負担軽減につながる可能性があります。
さらに、電気代の削減だけでなく、環境経営の推進やBCP対策、企業イメージの向上など、多面的なメリットが期待できます。
この記事では、再エネ賦課金の仕組みや計算方法、近年の単価の推移を詳しく解説します。
そして、初期投資ゼロで太陽光発電を導入できる「関西電力の太陽光発電オンサイトPPAサービス」についてもご紹介します。
再エネ賦課金の負担を減らしながら、環境対策も進めたいとお考えの企業様は、まずは以下バナーより詳細情報をご確認ください。
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目次
再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)とは?

- ※本画像はAIで生成したイメージです
再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)とは、再生可能エネルギーを電力会社が決まった金額で買い取るための費用を、利用者が一部負担するものです。
電気料金は以下の式で計算されます。
- ●電気料金=基本料金+電力量料金+再エネ賦課金±燃料調整費等
電力の需要家は、基本料金や電力量料金等とあわせて、毎月の電気料金の一部として再エネ賦課金を支払っています。
なお、この再エネ賦課金の単価は全国一律で設定されています。
固定価格買取制度(FIT制度)と再エネ賦課金の仕組み
再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)に基づき設定されています。
固定価格買取制度とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定期間一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。
この制度は2012年から制度が開始されました。
固定価格買取制度では、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る費用の一部を電力の利用者から賦課金という形で集めることで、買い取りのコストを支える仕組みとなっています。
再エネ賦課金の目的(脱炭素・エネルギー安全保障・再エネ導入支援)
現状、日本のエネルギーは石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料が中心で、その大半を海外からの輸入に依存しています。
再エネ賦課金には、以下のような目的があります。
- ●脱炭素の実現:再生可能エネルギーを普及させ、CO₂排出量の削減を進める
- ●エネルギー安全保障の強化:国内の再エネ発電量を増やし、海外依存リスクを低減
- ●再エネ導入支援:再エネ事業者が安定的に投資できる環境を整える
固定価格買取制度は、国内の再生可能エネルギーによる電力を増やすことで、エネルギー自給率を向上させ、これらの課題を解決することを目的としています。
FITからFIP制度への移行と今後の負担構造の変化
近年は、FIT制度だけでなく、市場価格と連動して補助が支払われるFIP(フィード・イン・プレミアム)制度への移行も進んでいます。
FIP制度が拡大していくことで、国民が負担するコストの構造が変化する可能性があり、再エネ賦課金の仕組みも将来的に見直される可能性があります。
再エネ賦課金の計算方法

- ※本画像はAIで生成したイメージです
再エネ賦課金の金額は、以下の式で計算されます。
- ●再エネ賦課金(円)=電気使用量(kWh)×再エネ賦課金単価(円/kWh)
2025年度の賦課金単価は、3.98円/kWhです。
賦課金単価は、毎年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則って経済産業大臣が設定します。
この単価は、主に 「交付金見込額 ÷ 供給電力量」という算定式によって決まります。
企業向け「年間コストの即時計算式」(2025年度単価版)
企業の場合、年間電力量が分かれば、再エネ賦課金の年間負担額を簡易に計算できます。
例:年間500,000kWh使用する企業の場合
2025年度単価(3.98円/kWh)で計算すると、
500,000kWh × 3.98円 = 1,990,000円(= 約199万円)
企業の影響額を3秒で把握できる早見表
(使用量:10万〜100万kWh / 2025年度単価 3.98円)
| 年間使用量(kWh) | 年額の再エネ賦課金(円) |
|---|---|
| 100,000 kWh | 398,000 円 |
| 200,000 kWh | 796,000 円 |
| 300,000 kWh | 1,194,000 円 |
| 400,000 kWh | 1,592,000 円 |
| 500,000 kWh | 1,990,000 円 |
| 600,000 kWh | 2,388,000 円 |
| 700,000 kWh | 2,786,000 円 |
| 800,000 kWh | 3,184,000 円 |
| 900,000 kWh | 3,582,000 円 |
| 1,000,000 kWh | 3,980,000 円 |
再エネ賦課金の単価の推移
過去8年間の賦課金単価の推移は、次のとおりです。賦課金単価は、電気の市場価格や再エネ導入状況等を反映して、設定される金額は毎年見直されます。
| 年度 | 再エネ賦課金の単価 |
|---|---|
| 2017年度 | 2.64円/kWh |
| 2018年度 | 2.90円/kWh |
| 2019年度 | 2.95円/kWh |
| 2020年度 | 2.98円/kWh |
| 2021年度 | 3.36円/kWh |
| 2022年度 | 3.45円/kWh |
| 2023年度 | 1.40円/kWh |
| 2024年度 | 3.49円/kWh |
| 2025年度 | 3.98円/kWh |
- ※出典:経済産業省 「ニュースリリースアーカイブ」のデータをもとに作成
単価変動の理由(市場価格との逆相関・FIT/FIP比率)
再エネ賦課金が変動する主な理由には以下があります。
● 1. 市場価格との逆相関
- ●市場価格が上がる → 賦課金は下がりやすい
- ●市場価格が下がる → 賦課金は上がりやすい
これは、固定買取制度(FIT)では、固定価格と市場価格との差額を調整する仕組みとして、再エネ賦課金が活用されているためです。
市場価格が高い場合は差額が小さくなり、賦課金の必要額が減少します。
市場価格が低い場合は差額が大きくなり、賦課金の負担が増える仕組みです。
● 2. FITとFIPの導入比率の変化
近年はFIP制度(市場+プレミアム)の導入が進み、
- ●市場連動部分の増加
- ●FIT比率の減少
により、賦課金負担の構造が年々変化しています。
FIPの割合が増えるほど、市場価格の変動が賦課金に与える影響は相対的に小さくなる可能性があります。
企業向け「翌年のコスト見通しポイント」
翌年の再エネ賦課金が高くなるか低くなるかは、市場価格(特に卸電力価格)をチェックすることで予測がしやすくなります。
● 市場価格が上昇 → 賦課金は低下しやすい
例:燃料価格高騰、需給逼迫などで市場が高値
→ FITの差額部分が縮小し、賦課金負担が減少
● 市場価格が下落 → 賦課金は増加しやすい
例:燃料価格下落、再エネ発電増加などで市場が低値
→ FITの差額が拡大し、賦課金の必要額が増加
企業としては、
- ● 翌年の電力調達コスト見通し
- ●予算策定
において、この市場との逆相関を把握しておくと、負担額の変動をより早く予測できます。
参考資料:「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」
再エネ賦課金の対象となる再生可能エネルギーの種類

再生可能エネルギーは、太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱等の自然の力を利用して作り出すエネルギーです。
化石燃料によるエネルギーとは異なり、エネルギー源として繰り返し利用できる特徴があります。
再生可能エネルギーにはさまざまな種類がありますが、
FIT制度またはFIP制度に基づき国の認定を受け、固定価格またはプレミアムで買い取られる再エネ電源が、再エネ賦課金の対象となります。
そのため、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどの再生可能エネルギーは、
制度の認定を受けたものに限り、原則として再エネ賦課金の対象となります。
- ●太陽光発電
- ●風力発電
- ●バイオマス
- ●水力発電
- ●地熱発電
日本の再エネ電力比率は、2024年度の速報値で26.7%、特に太陽光発電は世界第4位の導入量(2024年時点)です。
- ※出典:「環境エネルギー政策研究所」
日本では固定価格買取制度(FIT制度)のもとで、太陽光発電等再生可能エネルギーの導入が進められています。
5つの再生可能エネルギーについて、以下で特徴を見ていきましょう。
太陽光発電
太陽光が持つエネルギーから直接電気をつくる、太陽電池を利用した発電方法です。
太陽光発電設備は、オープンな土地以外に、屋根や壁等に設置することもできます。また、太陽光発電と蓄電池を併用すれば、災害時には非常用電源として活用が可能です。ただし、夜発電しないことや天候に発電量が左右されること、一定の導入コストがかかることは課題となっています。
太陽光発電について詳しくは、以下の記事で解説しています。
関連記事:太陽光発電のメリット・デメリットは?特徴や導入方法、事例をわかりやすく解説
関連記事:太陽光発電と蓄電池を併用するメリット・デメリットは?価格相場や補助金も紹介
風力発電
風のエネルギーにより風車を回し、その回転運動を発電機に伝えて発電する方法です。
大規模な発電では、火力発電並みのコストで運用できます。また、太陽光発電とは異なり夜間でも発電が続けられます。風力発電は導入できる場所(風況がよい条件)が限られていますが、海の上に設置する洋上風力発電も進められていて、利用の拡大が期待されています。
日本においては、発電コストが高止まりしていることや、導入されているエリアが北海道や東北に集中していること等が課題となっています。
バイオマス
林地残材や製材廃材等の生物資源(バイオマス)を直接燃焼したり、ガス化したりして発電する方法です。また、家畜廃棄物等からガスを製造し燃やして発電する方法もあります。未活用の廃棄物等を燃料としても利用でき、発電だけでなく熱を利用することもできます(コージェネレーション、熱電併給)。
発電のための資源が分散して存在するため、小規模分散型になりやすいことがひとつの課題です。
水力発電
高い所から低い所に落ちる水の力で水車を回して発電する方法です。長期で安定的に稼働でき、信頼性の高い発電方法とされています。
これまでの水力発電は、大きなダムを利用した大規模なものが主流でしたが、近年は中小規模の設備の建設も盛んに進められています。
課題としては、水利権等の調整が必要になるケースがあることや、中小規模の開発では相対的に特に初期コストが高いこと等が挙げられます。
地熱発電
大型の地熱発電では、地中から取り出した蒸気でタービンを回して発電します。発電に使用した蒸気・熱水は再び地中深くに戻されます。
出力が安定していて、24時間稼働できることがメリットです。ただし、一般的に長期の開発期間がかかり、開発費用も非常に高額になることが課題のひとつです。
再エネ賦課金を免除する方法とは
電力使用量の極めて多い事業所では、国の認可で再エネ賦課金の減免措置が受けられます。減免措置の認定基準としては、主に以下が挙げられます。
- ●電力使用量が基準値を超えていること
(製造業は製造業平均値の8倍、非製造業は非製造業平均値の14倍) - ●年間の電気使用量が100万kWh以上であること
一定の優良基準を満たす事業所は、製造業等で8割、非製造業で4割の減免率が適用されます。基準を満たさない場合は、製造業等で4割、非製造業で2割の減免率の適用が可能です。
自家消費の太陽光発電なら再エネ賦課金は課されない
減免制度が利用できない事業所については、太陽光発電を利用して自社の敷地で発電をして、その電気を使用する方法があります。
原則として、太陽光発電の電力を自家消費する場合、再エネ賦課金はかかりません。太陽光発電を自家消費で導入すれば、電気料金の削減がさらに大きくなります。
太陽光発電を導入するなら関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」がおすすめ

- ※本画像はAIで生成したイメージです
太陽光発電の導入は、自社で設備を保有する方法のほかに、エネルギーサービス事業者と契約して、太陽光発電設備を設置してもらう「PPAモデル」と呼ばれる導入方法もあります。
PPAモデルでは、設備を購入・管理する必要がなく、メンテナンスは事業者が実施します。初期費用やメンテナンスがネックで太陽光発電の導入を迷っている場合に、おすすめの導入方法です。
関西電力では、PPAモデルの太陽光発電として、需要家であるお客さまの敷地内に設備を設置する 「太陽光発電オンサイトサービス」 を提供しています。導入からメンテナンスまで関西電力がワンストップで実施するため、手間なく太陽光発電の導入が可能です。
電気料金が抑えられ、サービス料金を加味してもコスト削減に繋がりますが、基本的に20年程度の長期契約であり、途中解約には違約金が発生する点は知っておきましょう。
なお、関西電力は、導入時には補助金申請のサポートもしています。補助金を使って、月々の料金負担を抑えることが可能です。補助金を利用しない場合は、工事時期お任せでサービス料金が安くなる「まとめて工事プラン」、「工期フリープラン」といった割引プラン※で料金を抑えることもできます。
太陽光発電設備は、工場や倉庫、大規模店舗の屋根や900㎡程度の折板屋根、カーポート等、さまざまな場所に設置が可能です。
関西電力では、設置場所の提供不要のオフサイトPPA「コーポレートPPA」もあるので、自社の状況にあわせて利用を検討いただけます。太陽光発電の導入を考えているお客さまは、Webページ等からぜひお気軽にご相談ください。
※割引プランは、補助金との併用はできません。
関西エリア以外で関西電力を選定するメリット
- ※本画像はAIで生成したイメージです
関西電力は長年にわたり電力事業で培った技術力・安全性・設備運用のノウハウを基盤に、太陽光発電・蓄電池・省エネソリューションを全国で提供しています。
これまでに600地点以上(2025年3月時点)の導入実績があり、関西圏外の企業さまからも高い評価をいただいています。
関西エリア外の企業さまが関西電力を選ばれる主な理由は以下のとおりです。
・全国で蓄積した豊富な補助金採択実績
地域を問わず、適した補助金の選定から申請手続きまでを専門チームがサポート。高い採択率を実現しています。
・大手電力グループによる安心の運用体制
設置から運用、メンテナンスまでワンストップで対応。遠方の拠点でも一貫した品質とサービスを提供します。
・全国対応の技術ネットワーク
工場・倉庫・商業施設など、大規模な施工案件も安心しておまかせください。また、導入後のアフターフォローも全国対応いたします。
・太陽光・蓄電池・補助金を組み合わせた総合提案が可能
設備構成や電力使用状況、拠点条件に応じて、太陽光発電・蓄電池・補助金等を組み合わせた適したエネルギーソリューションを提案します。
・AI最適制御ソリューション「SenaSon」による一元管理
関西電力の太陽光発電には、複数の太陽光発電設備や蓄電池をまとめて自動制御するAI最適制御ソリューション「SenaSon」が標準搭載。遠隔地や多拠点でも効率的な運用管理を実現します。
再エネ賦課金は電気料金の構成要素

- ※本画像はAIで生成したイメージです
再生可能エネルギーで発電した電気は、電力会社が一定期間一定価格で買い取る固定価格買取制度があり、買い取り費用の一部は再エネ賦課金として利用者が負担することになっています。
太陽光発電で作った電気を自家消費する場合は、再エネ賦課金は課されません。電気料金をより安く抑えたい場合には、自家消費の太陽光発電の導入がおすすめです。
太陽光発電を初期費用なしで導入するなら、関西電力「太陽光発電オンサイトサービス」をご検討ください。導入からメンテナンスまで関西電力にお任せで、太陽光発電を導入できます。
初期費用やメンテナンスの面で太陽光発電の導入を迷っている工場やオフィスの方は、「太陽光発電オンサイトサービス」をご検討ください。
太陽光発電で発電した電気をご使用いただくことで、脱炭素・コスト削減につながるサービスです。
初期費用ゼロで、導入時の工事から導入後の運用・メンテナンスまで、ワンストップでおまかせいただけます。
監修者
関西電力株式会社 法人向けソリューションサイト 編集チーム
法人向けソリューション紹介サイトの企画・編集を担当。脱炭素やエネルギー分野をはじめ、企業の課題解決に資する情報を分かりやすく発信している。
サービス概要資料
太陽光発電オンサイトサービス
自家消費型太陽光発電で電気料金とCO₂を削減。「太陽光発電オンサイトサービス」 の概要をご紹介します。
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- サービスの特徴
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