契約電力とは?デマンド値との関係や電気料金の仕組み・削減方法を解説

2025.1.23

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契約電力とは?デマンド値との関係や電気料金の仕組み・削減方法を解説

電気料金の構成要素のうち、基本料金は「契約電力」を基に算出されます。

契約電力を抑えることができれば基本料金を削減でき、結果として自社の電気料金削減につながるでしょう

この記事では契約電力の基本的な内容や決定方法、契約電力を下げる方法を解説します。

契約電力とは

契約電力とは、電力会社と契約する際に設定する最大需要電力のことを指します。

電気料金を構成する要素はさまざまですが、そのうちの 「基本料金」 は契約電力の大きさに比例して高くなります。

電気料金が決まる仕組み

電気料金の内訳は、「基本料金+電力量料金±燃料費調整額±市場価格調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」の5項目で構成されています。

料金の種類 用語説明
基本料金
  • ●デマンド制では、過去1年間の最大需要電力をもとに決定
  • ●協議制では、電力会社と需要家の協議によって決定
  • ●電力会社によって単価が異なる
電力量料金
  • ●1kWhあたりの料金
  • ●電力会社によって単価が異なる
燃料費調整額
  • ●原油やLNG(液化天然ガス)、石炭の価格変動により単価を算出
  • ●電力会社によって単価が異なっており、毎月変動する
市場価格調整額
  • ●卸電力取引市場(スポット市場)からの調達価格により単価を算出
  • ●毎月変動する
再生可能エネルギー発電促進賦課金
  • ●「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」 によって電力会社等が買取りに要した費用を、電気の使用量に応じて負担するもの
  • ●電力使用量に応じて金額が異なる

これらのうち、一般消費者が特に覚えておきたい項目は「基本料金」と「電力量料金」の2種類です。

基本料金は、契約電力に応じて変動します。

一方の電力量料金は、契約プランや時間帯、季節によって変動します。簡潔に説明すると、電気を多く使うほど料金は高くなり、使用量を抑えれば電力量料金も安く抑えられます。

デマンド管理や最大デマンドについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

  • ※30分間とは、毎時ごとの0分~30分、30分~60分の30分間です

契約電力の決定方法

「高圧区分」に該当する事業者の契約電力は、500kWを境に決定方法が異なります。

契約電力の決定方法

  • ●500kW以上の契約電力の決定方法:協議制
  • ●500kW未満の契約電力の決定方法:実量制

契約電力の決定方法について解説します。

500kW以上:協議制

契約電力500kW以上が見込まれる事業者の場合、需要家(消費者)と小売電気事業者との協議で契約電力が決められます。

具体的には、使用する負荷設備および受電設備の内容、同一業種の負荷率等を基準に算出されます。

そのため、事業者ごとに契約電力は異なり、それに伴い電気料金も変動します。

500kW未満:実量制

契約電力が500kW未満の事業者に対しては「実量制」で契約電力が決定されます。

具体的には、過去1年間の各月の最大需要電力のうち、最も大きい値を契約電力とする計算方法です。

最大需要電力とは、30分ごとの平均使用電力(デマンド値)のうち、月間で最も大きい値のことです。直近12ヶ月のうち、最も高いデマンド値を基にして契約電力(kW)が決定されます。

契約電力を下げる方法は?

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冒頭でお伝えしたとおり、電気料金の構成要素のうち、基本料金は契約電力を基に算出されます。

契約電力が大きくなるほど基本料金も高くなるため、電気料金を節約するには契約電力を抑えることが大切です。

契約電力は、500kWを境に「協議制」と「実量制」の2種類に分けられ、実量制の場合は過去1年間の各月の最大需要電力を基に契約電力が決定されます。

つまり、30分ごとの平均使用電力(デマンド値)をコントロールして低く抑えることができれば、契約電力を減少でき、結果として電気料金の節約につながるのです。

また、1日のなかで最も電力使用量が多い時間帯に使用量を抑える「ピークカット」の導入も、電気料金の削減につながります。

ピークカットについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

デマンドコントロールシステムの導入で最大デマンド値の調整が可能

先述のとおり、30分ごとの平均使用電力(デマンド値)をコントロールできれば、契約電力を下げられます。

ただし、こまめに電気を消す・電子機器の使用を控える等、手動で電力使用量を抑えようとしても、ヒューマンエラーの可能性や人的コストが発生する点を考慮しなければなりません。

一方、デマンド値の制御を行う 「デマンドコントロールシステム」 を導入すれば、事前に設定したデマンド値を超えないように電力使用量を自動制御してくれます。

設置費用や導入工事が必要ですが、半自動的に最大デマンド値を制御できるようになり、電気料金の節約効果が期待できます。

設置後は人的コストの削減効果も期待できるため、契約電力を下げて電気料金の節約に取り組みたいと考えている企業の方におすすめです。

デマンドコントロールシステムについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

関西電力の「おまかSave-Air®」を活用して電気料金の削減を目指そう

デマンドコントロールシステムを導入して電気料金の節約を検討中の方には、関西電力の「おまかSave-Air®」がおすすめです。

関西電力の「おまかSave-Air®」の特徴

  • ●初期費用ゼロ・安価な月額料金でサービスの導入が可能
  • ●電力使用量と最大電力を抑制することで電気料金を10〜20%削減※1
  • ●工事にかかる期間は2〜3日程度、既存の室外機に後付けするのみで改修工事も不要※2
  • ●ダイキン工業・日立・三菱等の国内主要空調メーカーに対応しており※3、メーカー保証も継続
  • ●最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能※4

業種・業態によって異なりますが、建物や店舗のエネルギー消費割合は「空調」が40〜50%と大半を占めています※5

つまり、空調の電力使用量を抑えることができれば、大きな省エネ効果が期待できます。

関西電力の「おまかSave-Air®」は、初期費用ゼロ・安価な月額料金でサービスの導入が可能です。

さらに、既存の空調設備に制御機器を取り付けるだけの簡単な工事で導入できます。

関西電力公式サイトでは、「おまかSave-Air®」の導入による概算の電気料金削減額がわかる「10秒シミュレーション」が用意されているので、ぜひご検討ください。

契約電力を下げることで電気料金を削減できる

電気料金の構成要素のうち、「基本料金」 は契約電力を基にして算出されるため、契約電力を下げれば、結果として電気料金の節約につながります。

契約電力の決定方法には 「協議制」 と 「実量制」 の2種類があり、契約電力が500kW未満の実量制の場合は、デマンド値を抑制することが大切です。

デマンド値の抑制は人の手で行うより、デマンドコントローラーを導入して半自動的に制御するのがおすすめです。

デマンドコントロールシステムの導入を検討中であれば、関西電力の「おまかSave-Air®」をぜひご検討ください。

大岩 俊之(おおいわ としゆき)

監修者 大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。

サービス概要資料

おまかSave-Air®

エネルギーコスト削減、脱炭素に向けた取り組みのために、まず始めるべきは 「空調の省エネ」 です。現在お使いの空調機に制御用コンピューターを取り付けるだけで、省エネと快適性の両立ができる全く新しいサービスです。

資料の一部をご紹介

  • これまでの空調省エネの課題
  • おまかSave-Air®の概要
  • 導入効果
  • サービス料金

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