業務用エアコン導入時に使える補助金は?概要や普段の節電方法を解説!

2024.10.1

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業務用エアコン導入時に使える補助金は?概要や普段の節電方法を解説!

職場の快適な環境を保つために業務用エアコンは欠かせませんが、電気料金の高さに悩んでいる企業の方も多いでしょう。できれば快適性を損なわずに、業務用エアコンの電気料金を抑えたいものです。

この記事では、業務用エアコンを稼働させた時にかかる電気料金の目安を解説します。電気料金を抑える方法やおすすめのサービスも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

企業がエアコン導入時に利用できる国の補助金制度

企業がエアコンを導入する際に利用できる補助金制度はいくつかあります。2024年9月現在、申請できる補助金制度のうち、全国的に利用できる下記2つをご紹介します。

  • ●省エネ補助金|省エネ設備への入れ替えを促進する
  • ●小規模事業者持続化補助金|販路開拓につながる事業のエアコン購入に利用できる

業務用エアコンを対象に、企業が利用できる補助金制度の概要を解説します。

省エネ補助金

「省エネ補助金」 は、先進設備やシステム、オーダーメイド型設備の導入を支援する国の補助金制度です。対象となる事業の4つの区分は下記のとおりです

  • ●Ⅰ:工場・事業場型
  • ●Ⅱ:電化・脱炭素燃転型
  • ●Ⅲ:設備単位型
  • ●Ⅳ:エネルギー需要最適型
省エネ補助金

省エネ型の業務用エアコンを導入する際は、対象となるか事前に調べてみましょう。問い合わせ先等の詳細は、こちらのページでご確認ください。

小規模事業者持続化補助金

エアコンの導入が販路開拓に必要なものと認められれば、全国商業連合会の 「小規模事業者持続化補助金」 を申請できます。小規模事業者持続化補助金を申請する際には、商工会や商工会議所のサポートを受ける必要があります。

小規模事業者持続化補助金の補助対象となるために必要な要件は、次の通りです。

  • ●小規模事業者の定義にあてはまる事業者であること
  • ●商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいること
  • ●資本金または出資金が5億円以上の法人に直接、間接に100%株式保有されていないこと(法人のみ)
  • ●直近過去3年分の各年または各事業年度の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと
  • ●卒業枠で採択され事業を実施した事業者ではないこと

企業のエアコン導入に利用できる自治体等の補助金制度

自治体によっては、業務用エアコンを対象にした補助金を設定しているケースがあります。以下では、自治体等の補助金の例を2つ紹介します。

  • ●東京都葛飾区の「かつしかエコ助成金」(費用の一部を補助)
  • ●「埼玉県民間事業者CO₂排出削減設備導入補助金」(経費の一部を補助)

かつしかエコ助成金

「かつしかエコ助成金」 は、東京都葛飾区で実施されている制度で、再生可能エネルギーの利用促進や省エネ節電対策として利用する際、費用の一部を補助する補助金制度です。業務用エアコン等の空調設備機器は、改修時やリースしている企業が対象で、新設は対象外となります。

葛飾区内の中小企業が対象で、東京都中小企業向け 「省エネ促進税制対象機器」 として指定されている空調設備機器を改修する時に、助成対象経費の半分、最大で100万円までが補助されます。 リースは契約期間が5年以上の機器が対象となります。

応募の詳細は葛飾区のホームぺージで公開されているため、利用検討時は「かつしかエコ助成金」で検索してみてください。

埼玉県民間事業者CO₂排出削減設備導入補助金

埼玉県には、「埼玉県民間事業者CO₂排出削減設備導入補助金」 という制度があります。埼玉県内の中小企業等がCO₂排出量を削減するために必要な設備を新設する時にかかる経費の一部を補助する制度で、空調設備や太陽光発電設備も対象です。

補助額は最大500万円、補助率は中小企業で最大50%となっており、補助金の対象となるのは下記の場合です。

  • ●高効率省エネルギー設備への更新
  • ●再生可能エネルギーの利用設備の導入
  • ●CO₂排出量の少ない燃料等を使用した設備への更新等

エアコン稼働による費用はどれくらいかかる?

エアコンを稼働させる場合、実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。以下では、エアコン稼働による費用について解説するので、参考にしてください。

  • ●1時間あたりの電気料金を計算する方法
  • ●1年間の電気料金を計算する方法

1時間あたりの電気料金を計算する方法

どの程度の費用がかかるのかは、消費電力や電力料金単価から、簡易的に計算できます。

  • ●1時間あたりの電気料金=消費電力(kW)×1(h)×電力料金単価(円/kWh)

消費電力は、エアコンの機種や冷房・暖房等の運転モードでも変わるため、製品カタログやメーカーサイトを確認しましょう。1,000W=1kWのため、W表記の場合は1,000で割ってから計算する必要があります。

電気料金単価は、電力会社との契約内容によって異なりますが、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金単価の基準値は、31円/kWh(税込)です。

例えば、冷房能力3.6kW 、冷房時の消費電力1,045W(12畳用)のエアコンの場合、基準値を使って計算すると、1時間あたりの電気料金は約32円(1,045÷1,000×31×1時間)となります。

広さ(冷房能力) 冷房時の平均消費電力(W) 1時間あたりの電気料金(円)
12畳(3.6kW) 1,045 32.36
14畳(4.0kW) 1,125 34.88
18畳(5.6kW) 1,869 57.94
20畳(6.3kW) 2,010 62.31
23畳(7.1kW) 2,479 76.85
26畳以上(8.0kW) 2,931 90.86

1年間の電気料金を計算する方法

1年間の電気料金は、年間の消費電力量に電力量料金単価をかけることで計算できます。

  • ●1年間の電気料金の目安=年間消費電力量(kWh/年)×電力量料金単価(円/kWh)

1日の使用時間や年間の使用日数、設定温度や運転モードで電気料金は変わります。

エアコン導入に利用できる補助金を探す方法

企業が業務用エアコン導入時に利用できる補助金を探す方法は、下記の通りです。

  • ●管轄の自治体のホームページを確認する
  • ●補助金の検索サイトで調べる

管轄の自治体のホームページを確認する

会社の所在地を管轄する都道府県や市町村等の自治体ホームページに、補助金や助成金の情報が記載されていることがあります。利用できる補助金があるか気になる場合は、まず調べてみると良いでしょう。

また、前述のとおり国の各省庁が補助金の募集をしていることもあります。環境省や企業への補助を行っている経済産業省等を調べるのもひとつの方法です。

補助金の検索サイトで調べる

導入を検討している業務用エアコンのメーカーや取り付け業者が、補助金の情報を公開していることもあります。中小企業向けの支援サイトである 「ミラサポplus」 、「J-Net21(支援情報ヘッドライン)」 等から調べることができます。

ミラサポplusでは、過去に実施していた補助金や募集中の補助金の公募要領を確認することが可能です。

業務用エアコンの節電方法

業務用エアコンの節電方法

業務用エアコンを実際に導入する場合は、電気料金を安くする方法を把握しておくことも大切です。節電方法を知って、電気料金を少しでも抑えましょう。

業務用エアコンの節電方法

  • ●こまめにフィルターを掃除する
  • ●室外機の吹き出し口を塞がないようにする
  • ●風量は自動設定にする
  • ●温度ムラを解消させる
  • ●エアコンとサーキュレーターを併用する
  • ●デマンドコントロールシステムを導入する

業務用エアコンの節電方法について詳しく解説します。

こまめにフィルターを掃除する

業務用エアコンの節電対策として、こまめにフィルターを掃除する方法があります。

エアコン内部のフィルターにほこりや汚れがあると、内部の熱交換器に空気が通りにくくなり、熱効率が悪くなってしまいます。 その結果、吸い込む空気の量が少なくなり、部屋を冷やすのに電気料金が余計にかかってしまいます。

フィルターの掃除は、目安として2週間に1度がおすすめです。水洗いをするか、掃除機でほこりや汚れを吸い取って綺麗にしましょう。

室外機の吹き出し口を塞がないようにする

室外の熱を逃がすためにも、室外機は重要な役割を担っています。その空気の通り道である室外機の吹き出し口を塞いでしまうと、空気がスムーズに循環できず、冷却効率が下がる可能性があります。

室外機の吹き出し口付近に物を置かず、空気の循環を妨げないように注意してください。

風量は自動設定にする

エアコンの風量は、基本的に自動に設定しておくことが望ましいです。手動変更は効率が悪く、部屋が多い場合は手間もかかります。自動にしておけば、部屋が冷えるまでは強風で、冷えた後は微風にする等、効率よく風量を調整できるため、無駄な電力がかからないでしょう。

温度ムラを解消させる

暖かい空気は天井に向かい、冷たい空気は床に向かうため、冷房の場合に風向きを下向きにしておくと、温度ムラが生じてしまう恐れがあります。

温度ムラがある場合、室内が設定温度になっていないとエアコンが判断して、必要以上に部屋を冷やそうと稼働してしまいます。温度ムラによって、無駄な電気料金がかかる可能性があるため、風向は確認しておきましょう。

エアコンとサーキュレーターを併用する

エアコンだけでは、部屋をすぐに冷やすことができないケースがあります。その場合は、サーキュレーターや扇風機で風を送り、空気を循環させましょう。

空気を循環させて素早く室内温度を下げることができれば、エアコンの設定温度を無駄に下げることもなくなるので、節電対策につながります。

デマンドコントロールシステムを導入する

手動で温度調整するのは限界があるため、空調を自動で管理するシステムを導入することも視野に入れましょう。例えば、業務用エアコン等の空調システムの稼働を調整するシステムとして「デマンドコントロールシステム」があります。

デマンドコントロールシステムは、建物全体の最大電力が高くなったときに自動で空調を調整してくれるシステムです。デマンドコントロールシステムについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

業務用エアコンの節電を目指すなら関西電力の「おまかSave-Air®」がおすすめ

業務用エアコンの導入費用を抑えるために補助金を利用することはひとつの方法ですが、空調設備は普段から節電対策を講じることが重要です。

そこでおすすめしたいのが、関西電力の「おまかSave-Air®」です。

おまかSave-Air®は、空調に特化した空調制御サービスで、空調設備にかかる電力使用状況を見える化する機能も備わっています。事前に設定した建物全体のデマンド目標値を超えないよう、自動で調整するため、電力使用量の自動制御が可能です。

関西電力の 「おまかSave-Air®」 のメリット

  • ●初期費用ゼロ・安価な月額料金でサービスの導入が可能
  • ●電力使用量と最大電力を抑えることで電気料金10〜20%削減※1
  • ●工事にかかる期間は2〜3日程度、既存の室外機に後付けするのみで改修工事も不要※2
  • ●ダイキン工業・日立・三菱等の国内主要空調メーカーに対応しており※3、メーカー保証も継続
  • ●最短数ヶ月〜半年前後で調査・提案・導入とスピーディな対応が可能※4

サービス料金の安さや工事の手軽さ、電気料金の削減効果等、空調の省エネを検討中の企業にとって大きなメリットがあるサービスです。

関西電力公式サイトでは、「おまかSave-Air®」 の導入による概算の電気料金削減額がわかる10秒シミュレーションが用意されているので、ぜひご検討ください。

  • 一定条件に基づく効果であり、削減を保証するものではありません。
  • 設置状況等により一部室内工事が発生する可能性があります。
  • 一部対象外の機器があります。
  • 初回契約は原則6年、初回契約終了後は1年毎の自動更新となります。また、お客さまのご都合で解約いただく場合には、解約金をいただきます。

補助金を利用して業務用エアコンの費用負担を減らそう

業務用エアコンを導入する際、国や自治体の補助金を活用すれば一部の費用を抑えられます。会社の所在地によっては自治体独自の補助金制度があるため、対象となるかどうかは自治体のホームページ等で確認してみましょう。

また、業務用エアコンの稼働には、消費電力に応じた電気料金がかかるため、使用場所が広いほど負担は大きくなるでしょう。業務用エアコンの稼働を調整しながら省エネや節電を目指すなら、「おまかSave-Air®」の導入もご検討ください。

大岩 俊之(おおいわ としゆき)

監修者 大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。

サービス概要資料

おまかSave-Air®

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