非常用発電機の負荷試験とともに
燃料補給や部品交換もワンストップでお任せできることに
安心感が高まりました。

関西電力の幅広いサービスにも期待し、2年連続 「負荷試験」 を採用

兵庫県神戸市、JR住吉駅前の好立地にあるKiLaLa住吉。入居者の方々で組織するKiLaLa住吉管理組合さまは 「災害に強い住まい」 を目指し、日頃から防災やBCPに力を注いでおられます。今回、KiLaLa住吉管理組合住宅部会の平田 茂さま、マンションを管理するJR西日本住宅サービス株式会社のマンション管理部事業企画課長代理の唐鎌 由季さまに、関西電力の 「非常用発電機負荷試験サービス」 をご採用いただいた経緯、2年続けてご依頼いただいた理由について伺いました。

KiLaLa住吉管理組合住宅部会さま 「非常用発電機負荷試験サービス」 導入の決め手

  1. 負荷試験に加えて燃料補給にも対応
  2. 修理や部品交換にもワンストップで対応
  3. 多様なサービスを提供する関西電力の総合力への期待

非常時の発電機の重要性を再認識し、負荷試験を検討

KiLaLa住吉管理組合
住宅部会 会長
平田 茂さま

当マンションは、「災害に強い住まい」 を目指しており、かねてから防災やBCPに関わる取り組みには高い関心を持っていました。非常用発電機の負荷試験について知ったのは、2018年に消防法が改正された時です。KiLaLa住吉には住宅部分用と商業施設部分用に、それぞれ1基ずつ非常用発電機が備えられています。これまで電気設備の定期点検の際、発電機についても起動試験を実施し、駆動することは確認していましたが、負荷をかけた試験を行ったことはありませんでした。
災害や事故などが原因で停電が発生した場合、まず懸念されるのが、エレベーターが停止してしまうことです。マンションの住宅部分は地上4階から27階まであり、高層階にはご高齢の方も住んでおられます。もしエレベーターが動かなくなれば、たちまち生活も困難を窮めます。こうした事態を防ぐためにも、非常用発電機は欠かせません。2018年6月に発生した大阪府北部地震で被害を受けた建物の中には、非常用発電機がうまく作動しなかった例もあったと耳にして、日頃の点検の重要性を改めて強く感じていました。
そんな時、消防署から指摘を受けたことをきっかけに、当マンションでも本格的に負荷試験の実施を検討することになりました。関西電力さんから負荷試験の提案を受けたのは、ちょうどその頃です。

燃料調達や部品交換にも対応できるところを評価

JR西日本住宅サービス株式会社
マンション管理部 事業企画
課長代理 営繕担当
唐鎌 由季さま

負荷試験を実施するにあたっては、関西電力さんの他に複数社に見積りや提案を依頼し、検討しました。選ぶ上で重視したポイントの一つが、負荷試験だけでなく発電機の燃料補給にも対応できるかどうかです。これまでは管理組合が自ら燃料を調達・補充していましたが、燃料を運搬するといった物理的な負担に加えて、近くに燃料を購入できるガソリンスタンドが減少し、いずれは調達先を確保することも難しくなるかもしれないと以前から懸念していました。関西電力さんなら負荷試験に合わせて燃料補給にも対応いただけると聞いて、非常に魅力を感じました。
もう一つ重視したのが、単年に留まらず、長期にわたってお任せできるか、という点でした。今後、毎年負荷試験を継続していくことを考え、長期的な視点で信頼できる企業にお願いしたいとの思いがありました。その点でも企業規模・実績ともに関西電力さんなら安心です。それに加えて、年月が経つと修理やメンテナンスが必要になることも考えられます。発電機の故障や部品交換にワンストップで対応できる点も、関西電力さんを評価したポイントでした。
最後に関西電力さんを選んだ決め手は、「電気のプロ」 であることです。マンションでは発電機の負荷試験だけでなく、従来の発電機の点検や各種電気設備の点検・メンテナンスも定期的に実施しています。将来的にこうした 「電気」 に関わる設備の点検やメンテナンスを一元化し、時間やコストを効率化できないかと考えています。「電気のプロ」 として幅広いサービスや知恵をお持ちの関西電力さんなら、こうした課題にもより良い解決策を提案していただけるのではないかと期待して、お願いすることに決めました。

住民に負担をかけず、スムーズに模擬負荷試験を終了

当マンションでは、エレベーターなどの館内設備を動かしておく必要があるため、停電作業が不要な 「模擬負荷試験」 を選択。2021年9月、試験を実施しました。
試験中に黒煙や騒音が出るかもしれないと想定し、あらかじめ住民の方々に試験の実施を知らせるビラを配布していましたが、当日は煙も音もとほんど目立たず、安心しました。周知ビラの作成や消防署への事前連絡も関西電力さんが対応してくださったおかげで、負担感もありませんでした。持ち込まれた模擬負荷試験装置も想像した以上に小型で、マンション住民の方々や商業施設を訪れるお客さまにご迷惑をおかけすることなく、スムーズに試験を終了することができました。

※模擬負荷試験とは、非常用発電機の負荷系統を一時的に切り離し、専用の模擬負荷試験装置をつなげて負荷をかける試験方法です。停電させることなく、消防法で推奨される定格出力の30%以上の負荷をかけて実施します。
非常用発電機 負荷試験サービス:https://sol.kepco.jp/fukashiken/

マンションの維持・管理やBCPに関わる多様な提案に期待

適切かつ手厚い対応に非常に満足していたので、前年に続いて関西電力さんに依頼し、2022年9月、二度目の模擬負荷試験を実施しました。今後も引き続き燃料補給や必要に応じた部品交換に対応していただくとともに、経年比較によって細かな変化も見逃さずにご指摘いただき、安全の維持にご協力いただきたいと考えています。
特に注目しているのが、関西電力さんの枠を超えた関西電力グループの総合力です。「マンション大規模修繕専門家マッチング」(オプテージ)や電気の使用状況から住民の暮らしを見守るサービス 「はぴeまもるくん」 など、施設管理に関わるサービスからマンション住民の安全に関わるサービスまで、関西電力グループが提供するさまざまなサービスに関心を持っています。「災害に強い住まい」 を目指して、将来は、電気の枠を超えて、マンションの維持・管理や防災・BCP、住民の暮らしや安全に関して幅広くソリューションやサポートを提案していただけたらと大いに期待しています。

担当者のコメント

関西電力株式会社
ソリューション本部 法人営業第二部
兵庫グループ(神戸)
宮川 美智子

この度、昨年に引き続き 「Kilala住吉(住宅部会・施設部会)」 さまに当社の負荷試験サービスをご採用いただきました。
負荷試験の費用水準は、競合他社と比べ差がなく、最後は当社への信頼感と、負荷試験だけでなく発電機の 「燃料補給」 もワンストップで対応可能であるという点を評価いただきました。また、作業してくださる日本BCPさまの丁寧な対応もあわせて評価いただきました。今後は負荷試験だけでなく、部品交換もサポートさせていただければと考えております。
今後もお客さまが掲げる 「災害に強い住まい」 の実現に向け、「小型蓄電池」 や 「BCP策定支援サービス」、設備管理ができる 「施設管理のミカタ」 など、グループ会社や協業会社様とともに、お客さまのニーズを第一に考えた最適な提案ができるよう、良好な関係を築いていきたいと考えております。

KiLaLa住吉管理組合住宅部会さま
住所
兵庫県神戸市東灘区住吉宮町4

2002年1年に建てられた地上28階地下1階建のマンション。4階から27階の住宅部分は総戸数241戸。地上3階までの商業施設部分にはスーパーマーケットからクリニック、薬局、飲食店まで多様な店舗が入居。JR住吉駅から直結の好立地が魅力。

*掲載の情報は2022年11月のものです。