社会福祉法人青垣福祉会 認定こども園あおがき さま

社会福祉法人青垣福祉会 認定こども園あおがき さま

3つの保育園・1つの公立幼稚園の統合を機に、オール電化を採用。省エネ・省コスト化とともに、安全性向上・クリーン化を実現。

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園長:髙橋行正先生(左)
副園長:佐竹典子先生(右)
足立久美子調理主任

兵庫県丹波市で「認定こども園あおがき」を運営される社会福祉法人青垣福祉会さま。2011年4月、青垣地域内の3つの保育園と1つの公立幼稚園を統合するにあたり、エコキュート、エコアイス、床暖房を軸にしたオール電化を採用されました。今回は「認定こども園あおがき」園長の髙橋行正先生、副園長の佐竹典子先生、足立久美子調理主任にオール電化によって得られたメリット、同園での省エネ対策への取り組みについてお話を伺いました。

社会福祉法人青垣福祉会さま 設備・機器導入のポイント

  1. 統合前の4施設は電気・ガス・灯油を併用。統合後の光熱費は約17%減。
  2. オール電化による安全性向上・クリーン化を実現。電化厨房に高い満足感。
  3. デマンド監視装置等による電力の「見える化」で職員の省エネ意識が向上。
エコアイス
室外機と蓄熱槽
エコキュート
室外機と貯湯槽
デマンドコントローラー

4つの施設が統合される前のエネルギー使用の状況を教えてください。

髙橋先生

3つの保育園・1つの公立幼稚園が「認定こども園あおがき」としてひとつの施設に統合されるまでは、各園それぞれが電気・ガス(プロパン)・灯油を併用していました。灯油については、給湯や暖房に使用するボイラー設備の利用に必要だったのですが、統合を機に安全でクリーンなオール電化を採用することになったのです。
統合前の2010年度と、統合後の2011年度でトータルの光熱費を比較してみたところ、約17%の削減を実現することができました。ボイラー設備などのメンテナンスコストまでを含めると、オール電化によるコスト削減の効果は、より大きなものになりますね。

オール電化にすることによって、光熱費以外に変化はありましたか?

佐竹先生

オール電化にすることで、光熱費を削減できることは分かったのですが、導入当初は電力消費のピークや、デマンドといったことへの理解が進んでおらず、デマンド監視装置の警報が絶えず鳴っているような状態でした(笑)。厨房は朝8時から稼働しはじめ、その直後から子どもたちがやってきますので、冷暖房も同時に使わなくてはなりません。とくに、この地域の冬は冷え込みが厳しいため、暖房の使用は必然的に多くなります。そもそも、この施設には、厨房を含めて約20の部屋と、子どもたちと職員をあわせて約260人がいることもあり、「いつ」「どこで」「どのくらい」電力を使用するのかを、正確に把握するのはなかなか大変です。
そこで、職員みんなで協力しながら、ピークタイムをずらすための工夫や、冷暖房を効率的に使用する方法などの取り組みに着手しました。このような取り組みは、電気の操作性が良いからこそ可能になるのであって、以前のような3つのエネルギーを併用している状況では、今よりももっと難しかったのではないでしょうか。

オール電化によって得られた、
最大のメリットはどのようなことでしょうか?

髙橋先生

光熱費やメンテナンスコストの削減のほかに、オール電化によって得られたメリットとして強く実感できるのは、安全性の向上とクリーン化の実現です。とくに厨房の電化はとても良かったですね。まずは火を使わなくなったことで、施設内に「火元」がなくなりました。「きちんと火は消しただろうか」といった心配をすることもなくなりましたし、大きな安心につながります。また、以前は調理担当の職員が火傷を負うといったことが少なくありませんでしたが、電化厨房になってからはそのようなこともほとんどありません。
電化厨房のもうひとつのメリットとしては、油を含んだ煙や水蒸気の発生、油跳ねなどが減り、掃除や調理機器の手入れの負担が軽減されたことです。床などを大量の水で洗う必要がなくなり、ドライキッチンも実現できているので、とてもクリーンで安心ですね。

店内イメージ

電化厨房の導入前に、当社の体験施設をご利用いただいたそうですね。

足立調理主任

厨房の電化について、当初は調理担当の職員の間に少し不安がありました。調理機器が新しいものになるというだけでなく、ガスから電気に変わることで、調理の仕方なども変わってくるからです。そのような不安を払拭するために、関西電力さんの「エルテック新大阪」で複数回にわたって電化厨房を体験させていただき、不安を解消することができました。電化厨房での調理のポイントや食材の選び方なども教えていただくことで、職員たちは「これなら大丈夫」という手応えをつかむことができたと聞いています。
従来のガス調理器で調理をしていたときは、たとえば、肉の表面はしっかり焼けているのに、中まで火が通っていなかったといったこともありました。電気調理器になってからは、肉の中心部まで均一に熱が入るため、いわゆる「生焼け」の状態はなくなり、子どもたちに安心して美味しいご飯を食べてもらえるようになっています。

「関西電力ソリューションセンター So-No-Te」とは?

「関西電力ソリューションセンター So-No-Te」は、電気ならではのメリットを実感できる体験型施設です。館内には、大手厨房メーカーの電化厨房機器を設置しており、実際に調理体験をしていただく事も可能です。(事前予約要)

※ 見学をご希望のお客さまは、最寄りの当社営業所へご連絡ください。

その他にご満足いただけていること、
今後の取り組みなどをお聞かせください。

髙橋先生

先ほども触れましたが、オール電化にすることによって、「光熱費の削減」だけにとどまらず、施設内の環境や職員たちの省エネに対する意識が大きく向上したことは、本当に良かったと感じています。オール電化によって大きく環境が変わった厨房では、夏場も快適に調理ができるようになり、調理の段取り・片付けも容易になったりしたことで、職員たちの負担も軽減されています。
最近では、省エネへの意識と効果をよりいっそう高めるために、電力の「見える化」にも着手しました。電力使用量がひと目で分かる装置を事務室などに設置し、適正な電力使用に向けてさらに工夫するようにしています。全職員が集まる職員会議などの場で、省エネについてみんなで検討する機会も設けました。今後も関西電力さんをはじめ、エネルギーに関わる事業者さんからの情報やアドバイスもしっかり活用しながら、省エネ・省コストで子どもたちが安心に過ごせる環境づくりに取り組んでいきます。

担当者のコメント

関西電
阪神営業所
大塚正則

職員の皆さまが一丸となって取り組んでおられる、省エネ・省コスト化と快適な環境づくりへの創意工夫は、他のお客さまにとっても良いモデルケースになるものと思います。今後も皆さまの日頃からの取り組みに、少しでも貢献できますよう、可能な限りのサポートをさせていただきます。

社会福祉法人青垣福祉会 認定こども園あおがき さま
社会福祉法人青垣福祉会 認定こども園あおがき さま
住所
兵庫県丹波市青垣町沢野70-1
電話
0795-87-1020

兵庫県丹波市の「認定こども園あおがき」を運営する社会福祉法人。兵庫県による「認定こども園」推進のため、2011年4月に青垣地域内の3つの保育園と1つの公立幼稚園を統合するかたちで現在の「認定こども園あおがき」を設立。「慈愛」「信愛」「郷土愛」を理念として掲げ、乳幼児の一時預かりのほか、病児病後児保育、育児に関する相談・情報提供、施設開放などの事業を展開。地域に根ざした安全・安心な保育・教育の場を目指している。

掲載の情報は2015年10月現在のものです。
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