非常用小型蓄電池「E.P.S mobileシリーズ」を導入し
災害時の電源確保対策を強化できました。

多くの学生の安全と歴史的な環境を守る対策手段の一つとして導入

1949(昭和24)年の開学以来、70年以上にわたり、女性人材の育成に力を注ぎ、社会で活躍する多くの女性を輩出してきた京都女子学園さま。キャンパスは三十三間堂や智積院をはじめとした寺社仏閣や京都国立博物館などに近接し、歴史と文化が息づく京都・東山に位置しています。多くの学生の安全と歴史的な環境を守る責任から、かねてより災害に備えるBCP対策に力を注いでこられました。今回その一環として、非常用小型蓄電池「E.P.S mobileシリーズ」を導入された経緯について、総務部長の阿部 純宏さま、財務部 施設課 施設課長の酒井 貴雄さま、施設係長の岡田 恭さまに伺いました。

学校法人京都女子学園 京都女子大学さま
非常用小型蓄電池 「E.P.S mobileシリーズ」 導入の決め手

  1. 持ち運びが容易なコンパクトサイズ
  2. 太陽光パネルで繰り返し充電が可能
  3. 関西電力の手厚いサポート
  4. 連結機能で、よりフレキシブルな利用を実現

地域の避難所にもなるキャンパスの防災対策が課題

京都女子大学 総務部長 阿部 純宏さま 京都女子大学
総務部長 阿部 純宏さま

近年、全国各地で地震や水害など大規模な自然災害が増加しており、多くの学生が学んでいる本学にとっても、防災対策は極めて重要な課題となっています。
また、本学の体育館は京都市指定避難所となっており、地震などの災害時には本学の学生だけでなく住民の方々が避難し、一時的に生活する施設としての役割を担っています。そのため、実際に大規模災害が発生した場合、避難された方々が安心して過ごせるよう、飲料・食料の備蓄や非常用電源の確保など、必要な備えは整えていますが、現状に満足せず、防災対策をいっそう充実させていく必要があると感じていました。
2010年より大規模なキャンパス整備計画を実行し、主要な施設(19施設)の新増築を進めています。2025年には中学、高校の生徒達が新校舎にて新学期をスタートできる予定をしており、これに付随して、順次防災対策を施していくことも計画しています。これを待つまでの間に少しでもできることはないかと模索していたところ、関西電力さんから非常用小型蓄電池「E.P.S mobileシリーズ」を提案いただきました。

持ち運びが容易、太陽光パネルで繰り返し充電できる点が魅力

京都女子学園 財務部 施設課
施設課長 酒井 貴雄さま(左)
施設係長 岡田 恭さま(右)

非常用小型蓄電池「E.P.S mobileシリーズ」を評価した大きなポイントは、据え付けの非常用発電設備と違い、「持ち運びできる」という点です。「E.P.S mobile CUBE」は、本体が11kgと、女性一人でも持ち上げられるほどの重量で、サイズもコンパクトです。また大型機種である「E.P.S mobile ALIVE」はキャスター付きで、容易に移動させることができます。通常は体育館に設置し、非常時には必要に応じて他の校舎にも運べるため、広いキャンパスに約40棟もの校舎や寮がある本学には最適だと思いました。
また、電力供給が途絶えても付属の太陽光パネルで繰り返し充電できる点も魅力的と感じた点でした。避難者が数千人に及ぶ場合、すべての電力を賄うことはできませんが、携帯電話やパソコンを充電することで通信手段を確保できれば、大きな安心感につながります。
さらに、非常用小型蓄電池と合わせてEV車の導入を提案いただいたことも決め手の一つになりました。かねてから学用車の更新を考えていたところ、EV車なら非常時に非常用小型蓄電池と連結し充電に活用できると聞いて、この機に両方の導入を決意しました。太陽光パネルなどで二次充電できる小型蓄電池は他にもありますが、「E.P.S mobile」の“充電しながら”使えるという点に、災害時の実効性の高さを感じたことも決め手の一つです。

非常用小型蓄電池「E.P.S mobile ALIVE」、「E.P.S mobile CUBE」、「E.P.S mobile MINIPLUS」と付属の太陽光パネル 非常用小型蓄電池 「E.P.S mobile ALIVE」(右下)、
「E.P.S mobile CUBE」(左)、
「E.P.S mobile MINIPLUS」(右上) と付属の太陽光パネル

関西電力からの情報提供が導入のきっかけ

岡田 恭さま(左)、阿部 純宏さま(中央)、酒井 貴雄さま(右) 岡田 恭さま(左)、阿部 純宏さま(中央)、
酒井 貴雄さま(右)

また、今回の導入が実現したのは、これまで築いてきた関西電力さんとの信頼関係があったからこそです。関西電力さんには、普段からBCP(事業継続計画)対策をはじめ、さまざまな課題について相談に乗っていただいています。
今回の非常用小型蓄電池をご紹介いただいたのも、関東地方で台風による被害が相次いだ際の情報提供がきっかけでした。
導入にあたっては本学のニーズを理解し、それに適した仕様を提案してくださるとともに、丁寧な説明やフォローをしていただきました。学内関係者への説明はもとより、学生の保証人 の皆さまからもご賛同・ご支援をいただけたことが導入の決め手となりました。

導入台数を増やし、移動や連結によるフレキシブルな活用を検討

2023年9月、東山キャンパスにある体育館に、非常用小型蓄電池「E.P.S mobile ALIVE」「E.P.S mobile CUBE」、および「E.P.S mobile MINIPLUS」の3機を設置しました。装置内に説明書が内蔵されており、知識やスキルがなくても誰でもすぐに使えるので、安心感が増しました。持ち運びできる強みを生かし、非常時には学生寮と共同で利用することも想定しています。
機能面だけでなく、導入しやすい価格帯にも満足しています。新校舎建設に伴う防災計画を遂行する前に、できるところから段階的に対策していきたいという本学のニーズにマッチする商品でした。
特に導入して良かったと感じているのが、各「E.P.S mobile」を個々に使用するだけでなく、複数台を連結し、大きな電力を賄うこともできる点です。今後、導入台数を増やして新校舎などキャンパス各地に設置し、必要に応じて移動させたり、複数を連結させるなど、フレキシブルに活用することも検討しています。
キャンパスには、校舎や学生寮、図書館、体育館などさまざまな建物があり、多くの電気を使用しています。エアコンやトイレの水洗に用いる加圧ポンプなど、電力供給が滞るとたちどころに困るところも少なくありません。さらにBCP対策を強化していく上で、関西電力さんの協力やサポートが欠かせません。これからもぜひお力をお借りしたいと思っています。

担当者のコメント

ソリューション本部
法人営業第一部
京滋グループ
加藤 昌枝

災害時には事業活動の復旧や継続のために電源の確保が不可欠です。弊社の非常用小型蓄電池「E.P.S mobileシリーズ」は、災害時の電源確保対策の第一手として、様々な業種・規模のお客さまにご採用いただいております。
京都女子学園さまは、多くの学生さまに加え、地域住民の皆さまの「万が一」に備えBCP対策に注力されてこられました。今回はその1つとして、「E.P.S mobileシリーズ」をご採用いただきました。今後もニーズにお応えできる 「BCP・総合防災」 ソリューションをご提案し、BCP強化をサポートさせていただきたいと考えております。

学校法人京都女子学園 さま
住所
京都市東山区今熊野北日吉町35
電話
075-531-7030(総合案内)
HP
https://www.kyoto-wu.ac.jp/

1899(明治32)年に学園が創立し、1949(昭和24)年に京都女子大学が開学。仏教精神に根差した見学の理念の下、女性の教育に尽力してきた。現在は文学部、発達教育学部、家政学部、現代社会学部、心理共生学部、法学部、データサイエンス学部など、7学部10学科を備えた関西屈指の女子大学に発展している。すべての学部で少人数教育を実施し、きめ細やかに指導するのが特徴。情報教育やキャリア教育、ジェンダー教育なども充実させ、社会で活躍する人材の育成に力を尽くしている。

*掲載の情報は2024年6月のものです。