「店舗の特性を学習するAI」と「従業員による省エネ行動の習慣化」で、電力使用量を大幅に削減。

株式会社 エーコープ近畿さま

スーパーマーケットの経費において大きなウエイトを占める電気代。再エネ賦課金の高騰や近年続く猛暑により電気代の上昇がますます懸念される中、21店舗に導入した「エナッジ®」の活用により、前年比マイナス4.8%の電力使用量削減を実現した。

株式会社 エーコープ近畿さま 「エナッジ®」による省エネ取り組みのポイント

  1. 電力使用量削減を目的に21店舗へ「エナッジ®」を導入
  2. 試行期間中に前年比マイナス3.6%の電力使用量削減を実現し、本導入へ移行
  3. 本導入後の2019年11月-2020年4月に前年比マイナス4.8%を達成
  4. 導入2年目には活動回数を上げるためのキャンペーンを実施

LED照明や高効率空調機器への改修による省エネは頭打ち
従業員の省エネ行動定着という“ソフト面”での取り組みが電力使用量削減の決め手に

株式会社 エーコープ近畿
総合企画部 次長 春田敏尚さま

近畿一円でJAグループのスーパーマーケットを展開する株式会社 エーコープ近畿さまは、2019年7月より21店舗へ省エネ支援サービス「エナッジ®」を導入された。
過去には照明や空調機器の見直しといった設備機器の更新による省エネに取り組んだものの、一定以上の効果を目指すには限界を感じていた中、「エナッジ®」を知り検討を進めた総合企画部 春田敏尚さまは、その経緯を次のように語る。

「これまでの当社における省エネ対策は、定期的に開かれる店長会議で電力使用量の前年比を提示し啓発を行うといった程度で、各店舗の具体的な省エネ活動などは把握できていませんでした。そんな中、目に見えて省エネ効果が出たのは、設備機器の更新による電気代の削減でしたが、ハード面での省エネは導入費も高くつきますし、ひと通り入れ替えが済めばやがて頭打ちに…。そんなとき関西電力さんから新しい省エネ支援サービス「エナッジ®」を紹介されました。

「まず “人による省エネ行動を習慣化”させるといったコンセプトに惹かれましたね。操作自体も簡単で、私たち管理する側も店舗の従業員にも大きな業務負担はなく、しかもローコスト。ソフト面での省エネ活動が手軽に実現できそうだと思い導入を決めました。でも正直いうと、コストもそんなにかからないので半分お試しでもいいかと(笑)」。

省力かつローコスト
“人の行動”による省エネ活動で、電力使用量を前年比マイナス4.8%削減

「エナッジ®」の導入にあたり、エーコープ近畿さまでは3ヶ月の試行期間を設定。21店舗を導入対象とし、関西電力のサポートのもと、各店長を対象にWEB会議による「エナッジ®」説明会を実施した。
電力使用量がピークを迎える夏から試行期間に入り、2019年8月~10月間の電力使用量を検証したところ、全店舗の平均で前年比マイナス3.6%の削減を実現。予想を上回る結果に驚くと同時に、導入後の効果を確信したという。実際、本導入後の電力削減率は2019年11月~2020年4月間で前年比マイナス4.8%と、さらに1%以上向上している。

「店舗では、「エナッジ®」のタブレットを従業員の目が届く場所、例えば勤怠表などのそばに設置します。タブレットには、省エネのために何をすればいいか、具体的な行動が3つ、タイムリーに表示されます。従業員の方々にお願いするのは、少なくとも1日1回、画面にタッチしてもらうことです。それだけで、パート・アルバイトを含む従業員の隅々にまで省エネ活動への喚起ができ、行動変容が生まれるというのがとても魅力です。」
「一方、全体を俯瞰し、活動を推進する本部の役割は、私が担っています。とはいえ、専門部署ではありませんので、多くの時間を割くことはできません。代わりに関西電力さんが、各店舗の活動状況や電力使用量の推移等を集計・分析して定期的に報告してくださり、必要に応じて店舗まで足を運び活動推進のサポートをしてくださいます。私ももちろん、各店舗に応じた奨励メッセージを送りますが、特に負担を感じることはありませんね。」と春田さま。

※店舗ではタブレットにて省エネ行動を確認(左)、本部では各店舗の取り組みを管理画面にて確認(右)

タブレットに表示されるタイムリーな省エネアクション指示は、「エナッジ®」に搭載されているAIが豊富なデータを基に各店舗の特性を鑑みながら導き出している。店舗における24時間の電力の使い方を学習することでより的確なメッセージへと進化するのが特徴で、使うほどにカスタマイズされていく。

一方、このメッセージをタッチする回数を「活動回数」としてカウントすることで、各店舗の活動状況が把握できる。これまでの実績から多くの場合、「活動回数」と電力使用量の削減が比例することが分かっているので、明確な指標で省エネの推進が可能だ。

店舗における省エネ行動の活性化と「エナッジ®」の活路拡大を目指す

「エナッジ®」導入から約1年が過ぎ、春田さまは想定以上の効果があったことに満足するとともに次なるステップを計画する。

「電気代は、経費に占める割合が大きいので、数パーセントの削減で相当な金額になります。もし「エナッジ®」無しにこれだけの成果を出そうと思うと、店長が具体的な行動を指示し、声高に省エネを推進しなければならず、その負担は計り知れません。そういう面からも、大変満足しています。」
「ただ、各店舗の活動回数を比較すると格差があり、活動回数を引き上げることが目下の課題です。そのための方策として、2020年8月には、関西電力さんの主導で店舗ごとに目標活動回数を設定し、到達した店舗の従業員に粗品を進呈するというキャンペーンを実施しています。」

「一方で「エナッジ®」の活路を広げたいと考えています。以前より毎年、年間の契約電力を決める最大デマンド値が現れる夏に各店舗へ注意喚起を行ってきましたが、「エナッジ®」にはデマンド値の管理に役立つ機能が備わっています。1日の電力使用量の推移やデマンド値を簡単に確認することができますし、デマンド警報値の設定などもできます。本部としてはマニュアルを作成し、店長が積極的にデマンド値の管理に取り組める体制を整えたいと考えています」。

現場での活動回数を上げる努力とともに、「エナッジ®」の機能を十分に活用することでどのくらいの削減効果が出るのか。またどのようなメリットがもたらされるのか。春田さまは将来に大きな期待を寄せている。

「エナッジ®」は毎日の省エネアクションの表示だけでなく、
店舗の電力使用に関するさまざまなデータが確認できます。

担当者のコメント

大阪北法人営業本部 エンジニアリング
グループ 北島リーダー(右)
大阪北法人営業本部
営業第二グループ 杉中(左)

ナッジ理論に基づく「エナッジ®」は、できるだけお客さまの負担を少なくして省エネ対策に取り組んでいただくのがモットーです。私共では、エーコープ近畿さまの全店舗の活動状況をチェックし、定期的に春田さまと活動推進の方策を練らせていただいております。
エーコープ近畿さまにおかれましては、本部機能を担う春田さまと現場の方々のご努力によって、早々に電力量削減の効果が表れています。これを維持しながら、「エナッジ®」の活路を広げることでさらなる効果が実現されるよう、サポートさせていただきたいと思っております。

※ ナッジ理論とは、2017年ノーベル経済学賞 受賞 リチャード・セイラーが提唱する行動経済学の手法で、強制ではなく、あくまでも選択の余地を残しつつ、 少しのきっかけを与えて、自発的に行動変容を促すというもの。ナッジnudgeは、「ひじで軽く突く」(直訳)の意味。
株式会社 エーコープ近畿さま
株式会社 エーコープ近畿さま
住所
高槻市番田1丁目51番1号
事業内容
食品スーパーマーケット
H P
https://www.acoop-kinki.co.jp/index.html

JA全農グループの食品スーパーマーケットとして、近畿一円に地域密着型の37店舗を展開。消費者と生産者の橋渡しの役割を担い、国産の生鮮食料品を中心とした生活必需品を提供することで地域社会の発展に貢献することを目指している。

掲載の情報は2020年10月現在のものです。